ネットワーキングⅢ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 ネットワーキングⅢ
科目番号 0071 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 情報システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 菅野 浩徳

到達目標

TCP/IP技術の基礎知識を修得すること。
小・中規模なネットワークの物理設計・論理設計ができるようになること。
Linuxによるインターネットサーバの構築ができるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCP/IP技術の基礎知識を理解し説明できる。TCP/IP技術の基礎知識を理解できる。TCP/IP技術の基礎知識を理解できない。
評価項目2小・中規模なネットワークの物理設計・論理設計ができ説明できる。小・中規模なネットワークの物理設計・論理設計ができる。小・中規模なネットワークの物理設計・論理設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ネットワーク技術及びそれらを用いたネットワーク構築技法の基礎を,Cisco Networking Academy Program等の教材を活用しながら実践的に学習・修得する。
授業の進め方・方法:
本科目は,コンピュータリテラシ,コンピュータシステム基礎,情報システム基礎実験,ネットワーキングⅠ,ネットワーキングⅡなどと関連する。本科目は,ネットワーキングⅠおよびネットワーキングⅡを履修した学生を対象とし,e-learning教材等を用いた学習とパソコンやネットワーク機器を用いた演習を行う。
注意点:
授業時間外における自学自習を確実に行い,着実に理解するよう心掛けること。不明な点があれば進んで質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明,予備試験
スイッチ導入ネットワークの概要
この授業の目的,学習内容,到達目標などを理解する。
予備試験により、現状の知識・理解の度合いを確認する。
現在のネットワーク設計モデルと,LAN スイッチがMAC アドレス情報を使用してホスト間でデータを効率的にスイッチングする方法について理解する。
2週 基本的なスイッチの概念と設定 安全な LAN 環境を維持するために必要なスイッチの基本的な設定について理解する。
3週 VLAN VLANおよびVLANトランクの設定,管理,およびトラブルシューティングの方法について理解する。
4週 ルーティングの概念 ルータの役割,ルータの主なハードウェアおよびソフトウェアコンポーネント,およびルーティングプロセスについて理解する。
5週 VLAN 間ルーティング VLAN 間ルーティングの実装に使用する方法,VLAN 間ルーティングおよび標準トラブルシューティング技術を実装するときに生じる問題について理解する。
6週 スタティック ルーティング クラスフルルーティングと、クラスレスルーティング, クラスレス ドメイン間ルーティング(CIDR)および可変長サブネット マスク(VLSM)について理解する。
7週 ダイナミック ルーティング ダイナミック ルーティング プロトコルを使用する利点,異なるルーティング プロトコルの分類方法,およびルーティングプロトコルがネットワーク トラフィックの最適なパスを決定するために使うメトリックについて理解する。
8週 シングルエリア OSPF 基本的なシングルエリア OSPFの実装と設定について理解する。
2ndQ
9週 アクセス コントロール リスト 標準 ACL(Access Control List)と拡張ACLを使用する方法について理解する。
10週 DHCP DHCPv4とDHCPv6 の両方の機能,設定,およびトラブルシューティングについて理解する。
11週 IPv4 のネットワーク アドレス変換 NATの特性,用語,および一般的な動作について理解する。
12週 振り返り これまでの学習内容の理解を深め定着を図る。
13週 オンライン試験
14週 試験
15週 まとめ これまでのまとめ
16週 予備日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3
インターネットの概念を説明できる。3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3
主要なサーバの構築方法を説明できる。3
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
その他の学習内容少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。3
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。3

評価割合

演習A演習Bオンライン試験試験合計
総合評価割合10203040100
基礎的能力55101030
専門的能力515203070