電子回路B

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子回路B
科目番号 0273 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「基礎センサ工学」稲荷隆彦(コロナ社)
担当教員 熊谷 和志

到達目標

各種センサの原理・構造などを理解し,システムに要求されるセンサを正しく選択できる.また,センサ信号の処理方法を理解し,システムに適切な信号に変換できる.また,簡単なシステム設計にも対応できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
センサに関する発表資料を作成できる.大部分の学生が理解できるレベルの発表資料が作成できる.半分程度の学生が理解できるレベルの発表資料が作成できる.発表資料が作成できない.
センサに関する事前調査資料を作成できる.事前調査し,詳細な資料が作成できる.事前調査し,簡単な資料が作成できる.事前調査ができず,資料が作成できない.
議論を通じてセンサに関する理解を深める.議論に積極的に参加でき,センサが理解できる.議論に消極的に参加でき,センサが理解できる.議論に参加できず,センサが理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
センサの基礎,及び電子回路を用いた微小センサ信号のフィルタリングと増幅方法,基本的なアナログ-ディジタル変換やフィードバックなどによるシステムの構成方法を学ぶ.さらに,アナログ電子回路とディジタル回路やマイコンとの協調的電子回路システムの基礎的な構成方法を学習する.
電子回路を主体として構成されるシステム技術の基礎を修得する.
授業の進め方・方法:
班ごとに選択したセンサに関する調べ学習と発表,事前調査を踏まえた議論を毎回行う.
発表は1回につき1班で,発表しない班は事前調査を行い,発表後に全体で議論し,選択したセンサについての理解を深める.
注意点:
第3学年の「電気回路」や「電子回路基礎」,第4学年の「電子回路A」などの知識が基礎となる.
センサは,ロボットなどの制御システムにおいて,物理量をシステムが利用できる形で取得するために必要不可欠な要素であり,必要とされる応用範囲が非常に広い.また,多種多様な物理量に対応するために多彩な種類があり,必要とされる技術分野が多岐もわたる.したがって,授業で説明される内容のみでは深い理解は難しいので,予習復習のみならず関連しそうな技術の学習も必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
班分け
センサ概要
授業内容を理解する
センサについて理解を深める
2週 センサ概要 センサについて理解を深める
3週 センサ概要
テーマ選択
センサについて理解を深める
班ごとのテーマを決める
4週 第1テーマ:発表準備 適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
5週 第1テーマ:発表
第2テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
6週 第2テーマ:発表
第3テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
7週 第3テーマ:発表
第4テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
8週 第4テーマ:発表
第5テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
4thQ
9週 第5テーマ:発表
第6テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
10週 第6テーマ:発表
第7テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
11週 第7テーマ:発表
第8テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
12週 第8テーマ:発表
第9テーマ:発表準備
適切な発表が行える
テーマに沿った発表準備ができる
13週 第9テーマ:発表
センサ概要
適切な発表が行える
センサ全般に関する知識を深める
14週 センサ概要 センサ全般に関する知識を深める
15週 センサ概要 センサ全般に関する知識を深める
16週 センサ概要 センサ全般に関する知識を深める

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。2後1,後2,後3,後13,後14,後15,後16
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。2後1,後2,後3,後13,後14,後15,後16
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。2後1,後2,後3,後13,後14,後15,後16
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。2後1,後2,後3,後13,後14,後15,後16
情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。2後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。2後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

資料作成発表応用考察合計
総合評価割合503020100
基礎的能力0000
専門的能力002020
分野横断的能力5030080