応用プログラミングⅠ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 応用プログラミングⅠ
科目番号 0275 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「GLUTによるOpenGL入門」床井浩平(工学社)
担当教員 髙橋 晶子,張 暁勇

到達目標

1.コンピュータグラフィックスで用いられている基礎的なアルゴリズムを理解する
2.OpenGLを用いて,基本的なコンピュータグラフィックス作品を制作できる
3.自分で立てた計画通りに開発を行い,一連ソフトウェア製作の流れを習得する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
アルゴリズムの理解CGで用いられるアルゴリズムを理解し自分の言葉で説明できるCGで用いられるアルゴリズムを理解できるCGで用いられるアルゴリズムを十分に理解できない
CG作品の制作独自のアイディアを複数組み合わせて高度な作品を制作できる教科書等のサンプルに独自のアイディアを組み合わせて作品を制作できる独自のアイディアを含む作品を制作できない
ドキュメンテーション作品について適切に報告書を作成し分かりやすいプレゼンテーションができる作品について適切に報告書を作成できる作品について適切に報告書を作成できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年次,3年次で学習したプログラミングを基礎として,様々な分野で活用が進められているコンピュータグラフィックス(CG) の原理を理解し,作品制作を通してプログラミング能力を養う。
授業の進め方・方法:
前半は講義形式で解説を1時間程度行った後,OpenGLのプログラミング演習を行う。この時間に,CGで使用されている技術を体感することと,作品制作の課題を考えてもらいたい。後半は授業時間の全てを作品制作にあてる。作品制作中は,開発の進捗状況を把握するために中間報告書の提出を義務付けるので,計画通りに作業を進めていくこと。終盤には作品発表会を実施し,プレゼンテーションと最終報告書の提出をもって評価を行う。
注意点:
本科目は,プログラミング基礎,プログラミング,応用プログラミングIIと関連する。C言語の復習等は授業時間外に行っておくこと。また,前半の演習は授業時間外の復習を必須とする。次回までに不明点が残らないよう努めること。後半の作品制作でも授業時間外の作業もあらかじめ計画に含め,それに基づいて作業を進めること。報告書等については期限厳守であることにも注意しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション OpenGLの環境を構築する
2週 2次元図形の描画 2次元図形を描画する
3週 3次元図形の描画 3次元図形を描画する
4週 モデリング 形状モデル&隠面処理を理解する
5週 レンダリング 光学的モデル&陰影処理を理解する
6週 マッピング I 基本的なテクスチャマッピングを理解する
7週 マッピング II 環境マッピングを理解する
8週 マッピング III 発展的なマッピングを理解する
2ndQ
9週 作品制作 課題設定,作品に使用する技術,アルゴリズムの設計,作業日程の計画ができる
10週 作品制作 中間報告書の提出ができる
11週 作品制作 課題設定,作品に使用する技術,アルゴリズムの設計,作業日程の計画ができる
12週 作品制作 課題設定,作品に使用する技術,アルゴリズムの設計,作業日程の計画ができる
13週 発表会準備 作品の説明,ソースコード,制作した作品に用いた技術をまとめることができる
14週 作品発表会 分かりやすいプレゼンテーション,デモンストレーションができる
15週
16週 作品発表会 分かりやすいプレゼンテーション,デモンストレーションができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング変数とデータ型の概念を説明できる。4
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。4
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2

評価割合

試験作品発表態度合計
総合評価割合4040200100
基礎的能力00000
専門的能力4040200100