知能エレクトロニクス基礎実験

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 知能エレクトロニクス基礎実験
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 知能エレクトロニクス工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 実験担当者のテーマ別指導書
担当教員 川崎 浩司,佐久間 実緒,大泉 哲哉,關 成之,羽賀 浩一

到達目標

・回路や素子の特性を学習し、電気・電子計測に必要な知識と手法を習得する。
・半導体の基本的性質を理解し、トランジスタの基本動作と特性を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2、3学年までに学習した電気・電子回路や半導体素子に関する実験的検証を行い、より深く理解することを目的とする。また、工具や工作機器を用いて「ものづくり」を体験する。
前期は、直流電源回路を各自製作し、その特性測定を通じて電源の動作の理解を深める。後期は、電気・電子回路および回路素子に関する複数のテーマについて測定実験を行い、実際の回路や素子の特性を学習するとともに、電子回路作製実験、電気計測技術および実験報告書作成技術などを習得する。
授業の進め方・方法:
本科目は、電気回路基礎、電磁気学基礎、電子回路基礎、電子機器基礎、電子計測と関連する。
実験を行う際には、実験指導書を予習し目的を明確にしてから、測定結果を予測して臨むこと。また、実験後には、得られた結果が何を表すのかの明確化、測定結果の意味に関する十分な検討、不明点・疑問点の調査を怠らないようにして、分かりやすい実験報告書を期限内に作成すること。
注意点:
参考書は各実験担当者から指示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、部品配布、基板加工
ケガキ、はんだ付け練習
工具や工作機器を安全に使用できる。
はんだ付けが正しくできる。
2週 シャーシの作製
データ整理について
工具や工作機器を安全に使用できる。
実験データを整理できる。
3週 シャーシの作製
データ整理について
工具や工作機器を安全に使用できる。
実験データを整理できる。
4週 電源回路の説明と製作 電源回路の動作が理解できる。
回路部品の取り付け、配線が滞ることなくできる。
5週 電源回路の説明と製作 電源回路の動作が理解できる。
回路部品の取り付け、配線が滞ることなくできる。
6週 電源回路の説明と製作 電源回路の動作が理解できる。
回路部品の取り付け、配線が滞ることなくできる。
7週 電源回路の製作と点検 電源回路の動作が理解できる。
回路部品の取り付け、配線が滞ることなくできる。
8週 特性測定(a),(b) 製作した電源の特性を測定し、それらの測定結果について、説明できる。
2ndQ
9週 特性測定(c),(e) 製作した電源の特性を測定し、それらの測定結果について、説明できる。
10週 特性測定 製作した電源の特性を測定し、それらの測定結果について、説明できる。
11週 トランジスタの特性測定① トランジスタの特性について説明できる。
12週 トランジスタの特性測定② トランジスタの特性について説明できる。
13週 トランジスタの特性測定③ トランジスタの特性について説明できる。
14週 レポート作成,前期総括
15週
16週
後期
3rdQ
1週 トランジスタのスイッチング特性① トランジスタの過渡特性とキャリア蓄積を観測し、それらの現象について理解できる。また、スイッチング特性を理解できる。
2週 トランジスタのスイッチング特性② トランジスタの過渡特性とキャリア蓄積を観測し、それらの現象について理解できる。また、スイッチング特性を理解できる。
3週 パワーデバイス① パワーデバイスのスイッチング機能を利用して、平均電圧を制御することで電力を制御する実験を行う。
4週 パワーデバイス② パワーデバイスのスイッチング機能を利用して、平均電圧を制御することで電力を制御する実験を行う。
5週 Logic_ICの特性測定① ロジック回路でのデカップリングキャパシタの必要性とその効果について理解・説明できる。また、TTLと比較した場合のCMOSロジックとの違いについて説明できる。
6週 Logic_ICの特性測定② ロジック回路でのデカップリングキャパシタの必要性とその効果について理解・説明できる。また、TTLと比較した場合のCMOSロジックとの違いについて説明できる。
7週 共振回路① 共振回路の特性測定により、共振回路を構成する素子の値と共振周波数や帯域幅などの共振回路を特徴づける諸定数との関係を理解できる。
8週 共振回路② 共振回路の特性測定により、共振回路を構成する素子の値と共振周波数や帯域幅などの共振回路を特徴づける諸定数との関係を理解できる。
4thQ
9週 増幅回路① 基本的な低周波電圧増幅回路の特性を通じて、バイアスの考え方を理解し、回路の特性測定技術を学ぶ。
10週 増幅回路②  基本的な低周波電圧増幅回路の特性を通じて、バイアスの考え方を理解し、回路の特性測定技術を学ぶ。
11週 電子回路シミュレータ① 回路シュミレータの初歩的な利用法を習得し、電子回路の動作理解に役立てることができる。
12週 電子回路シミュレータ② 回路シュミレータの初歩的な利用法を習得し、電子回路の動作理解に役立てることができる。
13週 企業見学
14週 予備日
15週 後期総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート実験技術,実験への取組合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100