知能エレクトロニクス製作

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 知能エレクトロニクス製作
科目番号 0232 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 知能エレクトロニクス工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 6
教科書/教材 教員作成資料
担当教員 藤木 なほみ,末永 貴俊,園田 潤,與那嶺 尚弘,那須 潜思,川崎 浩司

到達目標

 本実験は,ものづくりを通して,エレクトロニクス技術者としての総合的・実践的な力を身に付けることが目標である。具体的には,以下のとおりである。
(1)「どのようにして製作課題を実現するのか」という発想力の訓練
(2)センサ技術の理解およびおよび回路設計・製作能力の修得
(3)制御のためのプログラミング技術ならびにマイクロコンピュータ技術の修得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1「どのようにして製作課題を実現するのか」についてグループ内で先頭切って発想できる「どのようにして製作課題を実現するのか」についてグループ内で相談して発想できる「どのようにして製作課題を実現するのか」についてグループ内で仲間のリードの下で発想できる「どのようにして製作課題を実現するのか」についてグループ内で全く発想できない
評価項目2センサ技術の理解およびおよび回路設計・製作能力の修得が十分にできているセンサ技術の理解およびおよび回路設計・製作能力の修得がある程度できているセンサ技術の理解およびおよび回路設計・製作能力の修得が最低限度できているセンサ技術の理解およびおよび回路設計・製作能力の修得ができていない
評価項目3制御のためのプログラミング技術ならびにマイクロコンピュータ技術を十分に修得できている制御のためのプログラミング技術ならびにマイクロコンピュータ技術をある程度修得できている制御のためのプログラミング技術ならびにマイクロコンピュータ技術を最低限度修得できている制御のためのプログラミング技術ならびにマイクロコンピュータ技術を修得できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 数人で1グループを形成し,グループごとに電子機器,制御機器,計測機器の設計・製作,プログラム作成を行う。学科の全教員が輪番でアドバイザーとして加わり,学生の機器設計や製作,プログラム作成を支援する。最後に発表会を行い,プレゼンテーション能力も養う。創造的な製作実習を通して,エレクトロニクス技術者としてのデザイン能力を身に付ける。
 今年度は,模型自動車にライン検知用センサと測距センサを搭載し,ライントレースおよび壁トレースをしながらコース上に置かれたゲートを判別する装置の製作をテーマとする。
授業の進め方・方法:
 本科目は,これまでに学んだ知識の総合的な達成度を見る絶好の場である。中でも,プロジェクト実習,電子回路基礎,電子回路A,マイクロコンピュータ基礎,マイクロコンピュータⅠ,電子計測,制御工学などとの関連が深い。また,センサ技術,信号処理のための電子回路,および制御のためのプログラミング技術の知識は必須である。
 グループごとに1台の装置を製作する。そのため,グループ内で分担を決めて取り組むだけでなく,お互いにコミュニケーションをしっかり取って,協力して完成させることが大切である。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・ルール概要説明・各班で製作物の議論など
本科目の目的や内容が理解できる
2週 電源回路・モータの講義・製作
電源回路・モータの原理が理解でき,回路を作製できる。
3週 赤外線センサの講義・製作 赤外線センサの原理が理解でき,回路を作製できる。
4週 基礎電子回路測定の講義・製作 オペアンプ等の原理が理解でき,回路を作製できる。
5週 測距センサおよびマイコンの講義・実習 センサからの信号をマイコンに取り込むプログラム,マイコンからLED等に信号を出力するプログラムが書ける
6週 予備実験・設計 前週までに学んだ知識をもとに,ロボットに必要な回路を試作し,予備実験を通じて動作を確認できる。
7週 グループ製作 グループで分担して目標とするものを作製することができる
8週 グループ製作 同上
2ndQ
9週 グループ製作 同上
10週 グループ製作
同上
11週 グループ製作 同上
12週 グループ製作 同上
13週 グループ製作
同上
14週 グループ製作 同上
15週 報告会(プレゼン)
16週 評価会

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合08002000100
基礎的能力0000000
専門的能力08002000100
分野横断的能力0000000