情報ネットワーク特論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報ネットワーク特論
科目番号 0030 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 遠藤 昇

到達目標

インターネットプロトコルの機能を説明できる。
マルチメディア通信の要求する通信品質を実現するための機能を理解し、課題を分析できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1インターネットプロトコルの機能を説明でき、さらに実現方式について説明できる。インターネットプロトコルの機能を説明できる。インターネットプロトコルの機能を説明できない。
評価項目2マルチメディア通信の要求する通信品質を実現するための機能を理解し、課題を分析することができる。マルチメディア通信の要求する通信品質を実現するための機能を理解することができる。マルチメディア通信の要求する通信品質を実現するための機能を理解することができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE D1 専門分野に関する工業技術を理解し、応用する能力

教育方法等

概要:
この科目は企業でネットワークシステムの研究開発を担当していた教員が、その経験を生かし、インターネットの通信方式について、機能及び実現方式、さらに、マルチメディア通信における品質保証方式について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
授業では、講義内容の概要を説明した後、各自が考察することで、講義内容の理解を深める。
事前学習(予習):事前学習用資料と小テストを使い、次回の基礎知識を学習しておくこと
事後学習(復習):次週への備えとして、今週の内容について理解しておくこと
注意点:
本科目では、ネットワークの基礎知識は必要としないが、情報工学の専門科目であるので、システム的な観点からの考察が求められる。そして、考察に積極的に取り組むことが求められる。考察の後、レポートをまとめるので、議論の内容を自分で理解して、自分の新たな考察を加えてまとめてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、ネットワークの構成 ネットワーク・トポロジーの違いを理解できる
2週 コンピュータ通信(1) ローカルエリアネットワーク ローカルエリアネットワークの概念を理解できる
3週 コンピュータ通信(2) パケット交換 コンピュータ通信におけるパケット交換の有効性を理解できる
4週 コンピュータ通信(3) コネクション通信とコネクションレス通信 パケット交換システムの性能を定式化できる
5週 コンピュータ通信(4) コネクション通信とコネクションレス通信 コネクション通信とコネクションレス通信の違いを理解できる
6週 トランスポートプロトコル(1) トランスポート層の機能 トランスポート層の役割を理解できる
7週 トランスポートプロトコル(2) ウィンドウ制御の基礎 ウィンドウフロー制御の概要を理解できる
8週 トランスポートプロトコル(3) ウィンドウ制御の動作 ウィンドウフロー制御の動作を理解できる
2ndQ
9週 TCPの輻輳制御(1) 輻輳制御の基礎 TCPの輻輳制御アルゴリズムの概要を理解できる
10週 TCPの輻輳制御(2) 輻輳制御の機能 TCPの輻輳制御アルゴリズムの機能を理解できる
11週 TCPの輻輳制御(3) 輻輳制御の効果 TCPの輻輳制御の効果について理解できる
12週 ネットワークでの輻輳制御 ネットワーク内での輻輳制御の概要を理解できる
13週 QoS制御(1) トラヒック制御 トラヒック制御の概要を理解できる
14週 QoS制御(2) キュースケジューリングの機能 キュースケジューリングの機能を理解できる
15週 QoS制御(3) キュースケジューリングの効果 キュースケジューリングの効果を理解できる
16週 QoS制御(4) 受付制御・トラヒック調整 受付制御、トラヒック調整の役割を理解できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3前2
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3前2
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3前2
インターネットの概念を説明できる。3前6
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3前8

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000