データ解析学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 データ解析学
科目番号 0064 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 書名:入門 統計学(第2版)  著者:栗原 伸一   発行所:オーム社
担当教員 須藤 広志

到達目標

・実験・観察データ、社会科学的データ、アンケート調査などを整理し、データからある方向性を見出して結果を導くことができる。
・データを図表化し、プレゼンテーションできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
関心・意欲・態度データ解析手法の利用に高い関心を持ち、その有用性を強く感じている。発展レベルの問題の解決に意欲的に活用しようとする。データ解析手法の利用に関心を持ち、その有用性を感じている。標準レベルの問題の解決に意欲的に活用しようとする。左記のレベルに達していない。
知識・理解学習した範囲のおおむね85%以上の内容について、各手法に関する基礎的な概念や原理・法則を理解し、知識として身につけている。各手法に関する基礎的な概念や原理・法則を理解し、知識として身につけている。左記のレベルに達していない。
技能・表現目的に応じて適切な解析技法を正しく選択し、正確かつ能率的に表現・処理することができる。目的に合う解析技法を正しく選択し、正確に表現・処理することができる。左記のレベルに達していない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE A1 数学・自然科学を理解し、使いこなせる基礎能力
JABEE A2 情報技術を理解し、工業技術に応用できる基礎能力

教育方法等

概要:
大量のデータから情報を抽出し社会に役立てるデータ駆動型社会において、統計学やデータ解析の基礎を理解した技術者の重要性は一層増している。本授業では、データの整理方法、データ分析のステップなどの復習から始め、データ解析の原理や考え方をしっかりと身につける。特に多変量データの取り扱いに焦点を当て、(重)回帰分析などの解析手法を学修し体得する。
授業の進め方・方法:
本科目は、確率統計の知識を応用し実験データの解析等に応用するための内容であり、確率統計概論や情報数学から続く科目である。
演習を随時行うので、実験や観察したデータの整理手法を復習して講義に臨み、プログラミングも活用できるように復習しておくこと。
 予習:教科書の内容をあらかじめ読み進めておくとスムーズである。
 復習:課題演習が復習を兼ねることになるので、忘れないうちに取り組むことが望ましい。
注意点:
自学自習として、次回の授業内容と達成目標、テキスト内容を確認しておくこと。また、復習を重視して学習すること。
特に課題演習は重要な項目であるので、理解のもとに解き進めること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと学習上の注意 シラバスとレポート提出課題の説明
2週 データ解析の基礎 これまでのデータ解析に関する知識を復習する。
3週 データ解析のステップ 多変量のデータ解析を行うステップを理解する。
4週 確率分布 二項分布、ガウス分布、ポワソン分布について復習する。
5週 信頼区間の推定 区間推定の考え方を復習する。
6週 2群の平均の差の検定 z検定とt検定を理解できる。
7週 回帰分析(1) 線形回帰モデルを理解できる。
8週 回帰分析(2) 回帰係数の検定を理解できる。
2ndQ
9週 回帰分析(3)
重回帰モデルを理解できる。
10週 最尤法
一元配置、二元配置と繰り返しの有無を理解できる。
11週 主成分分析
寄与率と主成分負荷量を理解できる。
12週 因子分析
寄与率と因子負荷量を理解できる。
13週 ノンパラメトリック検定
クロス集計と順位和検定を理解できる。
14週 ベイズ統計
ベイズ統計の基礎を理解できる。
15週 まとめ 多変量のデータ解析の全体像を理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。5
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。5
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。5
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力000040040
専門的能力000040040
分野横断的能力000020020