到達目標
・ 調和振動、振動のエネルギー、電気信号の振動を理解し、振動について説明ができる。
・ 気体や剛体中の振動等の各種振動を通して、波動と波動方程式を理解する。
・ 振動解析の基礎となるフーリエ解析の原理を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
知識・理解 | 学習内容を十分に理解
し、知識として身に着
けている。 | 学習内容を概ね理解し
、基本的な知識が定着
している。 | 左の基準に達していな
い。 |
関心・意欲・態度 | 授業の度に理解を深め
、それ以上の発展問題
に積極的に取り組み、
関心を深めている。 | 基礎的な問題に主体的
に取り組み、関心を高
めている。 | 左の基準に達していな
い。 |
技能・表現 | 定義・法則などから数
学的な規則性を正しく
導くことができ、発展
的な問題に対処するこ
とができる。 | 定義・法則などを理解
し、それを利用すると
ころまで導くことがで
きる。 | 左の基準に達していな
い。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
振動や波動は多くの学科の学生にとって、応用の観点から利用頻度が高い内容である。そのため、専攻科の応用物理学では、様々な振動と波動の物理現象と解析方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習との併用により授業を進め、専門科目の基礎となる物理の基礎の定着に繋げる。
事前学習(予習):毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと。
事後学習(復習):毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
専攻科における応用物理学は、準学士課程の全学科に関連の深い「波動」を取り扱う。各学生の専攻研究に用いられる波動を考えておくこと。また、この波動の理解には、物理や応用物理で学んだ振動や波動の知識や応用数学が活用されるため、十分に復習して、講義を受講すること。また自学自習の成果として、講義内におて課題を出すため、遅延や未提出にならないよう十分に注意すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
振動(周期的な物体の運動) |
物体の周期的な運動を通して、振動の基礎を理解する。
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2週 |
振動(単振動、振動のエネルギー) |
調和振動および調和振動のエネルギーを理解する。
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3週 |
振動(減衰振動と強制振動) |
振動に外力が加わる場合の振動現象を理解する。
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4週 |
振動(LCおよびLCR回路) |
LC回路およびLCR回路に流れる電流の振動について理解し、方程式を立てて、その解を求めることができる。
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5週 |
波動と波動方程式(波動) |
波動方程式を理解し、その解を求めることができる。
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6週 |
波動と波動方程式(弦を伝わる波動) |
弦を伝わる波動について理解する。
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7週 |
波動と波動方程式(波動方程式とその解) |
波動方程式を理解し、その解を求めることができる。
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8週 |
波動と波動方程式(細い棒を伝わる縦波) |
ヤング率を有する細い棒を伝わる縦波について理解する。
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2ndQ |
9週 |
波動と波動方程式(音速) |
音速を理解する。
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10週 |
波動と波動方程式(周期的な波の性質) |
周期的な波の性質を理解する。
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11週 |
波動と波動方程式(波のエネルギー) |
正弦波で伝搬する波のエネルギーを理解する。
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12週 |
波動と波動方程式(弦や管の中の気体の定常波) |
弦や管内の空気に見られる定常波について理解る。
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13週 |
フーリエ解析(フーリエ級数) |
フーリエ級数と波動の関係を理解し、級数展開ができる。
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14週 |
フーリエ解析(複素フーリエ級数) |
複素フーリエ級数と波動の関係を理解し、級数展開ができる。
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15週 |
フーリエ解析(フーリエ解析) |
フーリエ解析の原理を理解する。
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16週 |
フーリエ解析の演習 |
EXCEL(MS)を用い、実際のフーリエ解析の演習を行い、フーリエ解析を視覚的に理解する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 50 | 100 |