ナノテクノロジー

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ナノテクノロジー
科目番号 0116 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特になし
担当教員 櫻庭 弘

到達目標

半導体集積回路がナノメータのスケールのデバイスによって構成されており、量子力学的な効果によってその動作が支配されていることを説明できる。
半導体デバイスの動作原理を説明できる
ナノメータスケールの構造をつくる工程を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ナノメータのトランジスタ内でおきる量子力学的な現象を説明できるULSIデバイスを構成するトランジスタのサイズがナノメータのスケールであることを説明できる集積回路の構成について説明できない
評価項目2MOSFETのメリットとデメリットをバイポーラトランジスタと比較して説明できるトランジスタの動作原理を説明できるPN接合内でなにがおきているのか理解できない
評価項目3ナノメータスケールの集積回路の形成の肝は、配線であることが説明できるリソグラフィー、エッチングなどの工程について説明できる集積回路の構造を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
CPU、メモリなどの大規模集積回路についてその構造、電気的特性および製造技術について講義する。特に、ナノメータスケールで出現する物理現象、ナノメータスケールの加工技術について詳細に講義する
授業の進め方・方法:
グループ活動によることが多い。グループによる調査、検討、ディスカッションや、ジグソー法などにより進める。
事前学習(予習):毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと
事後学習(復習):毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 記憶装置の重要性 超LSI集積回路に用いられるデバイスのサイズはナノメータスケールであることを説明できる
2週 PN接合の特性 半導体PN接合を形成した際に何が起きるのかを説明できる
3週 PN接合の特性 PN接合ダイオードの電流電圧特性を説明できる
4週 MOSFETの構造と動作原理 MOSFETの構造と動作原理について説明できる
5週 MOSFETのスケーリング則 MOSFTをスケーリング則にしたがって微細化した際になにがおきるのかを説明できる
6週 DRAM DRAMの構造と動作原理を説明できる
7週 フラッシュメモリー フラッシュメモリーの構造と動作原理を説明できる
8週 ナノメータスケールデバイスの物理 バリスティックトランスポートについて説明できる
2ndQ
9週 ナノメータスケールデバイスの物理 MOSFETにおきる量子力学的効果について説明できる
10週 ナノメータスケールの加工技術 リソグラフィー技術について説明できる
11週 ナノメータスケールの加工技術 エッチング技術について説明できる
12週 ナノメータスケールの加工技術 成膜技術について説明できる
13週 ナノメータスケールの加工技術 配線技術について説明できる
14週 未来の集積回路技術 Surrounding Gate Transistorについて説明できる
15週 まとめ
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合12060060600300
基礎的能力4020020200100
専門的能力4020020200100
分野横断的能力4020020200100