到達目標
一般的に流通している「日本文学史」を学び、時代の流れや基礎的な項目を理解した上で、最新の研究成果による知見を可能な限り盛り込んで「日本文学史」の常識を相対化する。「文学史」が国民国家成立のために要請されたものであることを理解できればなおよい。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
文学史的事項の理解(基礎的能力) | 上代から近代までの文学史の流れが正確に理解できる | 上代から近代までの文学史の流れがほぼ正確に理解できる | 上代から近代までの文学史の流れが理解できない |
文学史という「制度」の理解(専門的能力) | 文学史が国民国家成立のために要請されたものであることを正確に理解できる | 文学史が国民国家成立のために要請されたものであることをほぼ正確に理解できる | 文学史が国民国家成立のために要請されたものであることを理解できない |
「ロボットと文学」の理解(分野横断的能力) | 講演会・シンポジウムに参加し、内容を正確に理解した上で満足なレポートを書くことができる | 講演会・シンポジウムに参加し、内容をほぼ正確に理解した上で妥当なレポートを書くことができる | 講演会・シンポジウムに参加できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
まず広く流通している「日本文学史」を学ぶことで、一般的な教養を身につける。その上で、最新の研究成果による知見を可能な限り盛り込み、「日本文学史」の常識を相対化する。そして、「文学史」を創設する試みが国民国家という「想像の共同体」(B.Anderson)を創造する上で要請されたものであることを理解する。
授業の進め方・方法:
授業の最初に前回の授業の内容を踏まえた小テスト(10点満点)を行い、定着度を測る。続いて文学史のテキストを精読し、一般的な文学史的事項の内容や流れを確認する。その上で最新の研究成果による知見を可能な限り盛り込み、「日本文学史」の常識を相対化する。
注意点:
前回の授業で担当教員が指示した箇所を精読してから授業に臨むのが必須である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
「歴史」「文化」とという言葉の概念や歴史性が理解できる
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2週 |
上代の文学 |
『古事記』『日本書紀』『万葉集』について理解できる
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3週 |
中古の文学(1) |
中古の韻文(漢詩・和歌)の作品や流れが理解できる
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4週 |
中古の文学(2)
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中古の散文(物語・日記)の作品や流れが理解できる
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5週 |
中世の文学(1) |
中世の韻文(和歌・連歌)の作品や流れが理解できる
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6週 |
中世の文学(2) |
中世の韻文(物語・説話)の作品や流れが理解できる
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7週 |
近世の文学 |
近世の俳諧・小説・劇文学の作品や流れが理解できる
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8週 |
近代の文学(1) |
近代の韻文(詩・短歌・俳句)の作品や流れが理解できる
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2ndQ |
9週 |
近代の文学(2) |
明治期の小説における作品や思潮が理解できる
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10週 |
近代の文学(3) |
大正期の小説における作品や思潮が理解できる
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11週 |
近代の文学(4) |
昭和戦前期の小説における作品や思潮が理解できる
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12週 |
近代の文学(5) |
昭和戦後の小説における作品や思潮が理解できる
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13週 |
「文学史」という制度
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「文学史」が制度であることが理解できる
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14週 |
試験 |
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15週 |
特別講義(講演会・シンポジウム) |
8/8(土)午後に名取市増田公民館で行われる講演会・シンポジウムに参加し、内容を理解した上でレポートを書くことができる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 小テスト | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 10 | 0 | 80 |
専門的能力 | 10 | 0 | 0 | 10 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 10 | 10 |