地域・都市計画

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地域・都市計画
科目番号 0142 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 小地沢 将之

到達目標

建築様式、都市計画および建築計画などを理解し、地域の問題を抽出し、地域計画や地域資源の活用・保存・再生との関係で、建築史、建築計画、都市計画について、高度で実践的な知識や技術を身に付けることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
プロジェクト・マネジメントの手法の理解プロジェクト・マネジメントの考え方に基づいた計画立案ができ、実践に応用できる。プロジェクト・マネジメントの考え方に基づいた計画立案や実践手法を理解している。プロジェクト・マネジメントの考え方が理解していない。
建築分野の横断的理解建築の各分野の諸理論を横断的に理解でき、実践に応用できる。建築の各分野の諸理論を横断的に理解している。建築の各分野の諸理論を横断的に理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
市街地の再編や農山漁村の維持などの課題に対しての解決手法の習得を目指す。そのために、従来型の地域・都市計画に加え、住民のコンセンサスを重視する地域づくりの手法を理解し、身に付ける。
授業の進め方・方法:
本科目は、本科5年間で習得した都市計画の理論や空間デザインによる社会的課題の解決手法を応用しながら、新たにプロジェクト・マネジメントの技術体系を用いながら、地域や都市の課題解決に取り組む科目である。
ここでは主に中心市街地を題材に扱い、地域課題や地域資源の発掘から計画策定に至るまでの一連の過程について、プロジェクト・マネジメントの考え方を用いて取り組む。
予習:地域課題や地域資源に関心を持ち、実地における調査を行うこと。
復習:授業で扱った調査計画手法について振り返りを行い、実地調査や計画策定に適用すること。
注意点:
自学自習によるフィールド調査などが不可欠である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市再生・中心市街地を巡る課題 中心市街地と郊外地域の関係について理解し、中心市街地活性化の必要性を説明できる。
2週 都市整備計画手法:中心市街地のイメージ把握 地域計画調査手法として、都市構造の把握ができる。
3週 プロジェクトの作法(1)導入 プロジェクト・マネジメントについて説明できる。
4週 プロジェクトの作法(2)計画 調査、分析、計画の手法について説明できる。
5週 プロジェクトの作法(3)合意形成 ステークホルダーの存在について説明できる。
6週 都市整備計画手法:中心市街地の課題発掘 地域計画整備の実例を用いて既成計画の評価を行い、課題の把握ができる。
7週 都市整備計画手法:中心市街地の資源発掘 地域資源に目を向け、活用について説明できる。
8週 都市整備計画手法:中心市街地活性化の検討 参加協働によるコミュニティ開発の重要性を踏まえ、議論や意見集約を実践できる。
2ndQ
9週 活性化計画の策定(1)合目的性 課題に見合った解決を提案できる。
10週 活性化計画の策定(2)スコープ 対象や目標の絞り込みを行える。
11週 計画の具体化(1)社会的スケール 「パタン・ランゲージ」などにより多様な社会スケールを計画提案に導入できる。
12週 計画の具体化(2)連続性 空間的・時間的連続性に配慮できる。
13週 計画の具体化(3)将来性 地域マネジメントの考え方を説明できる。
14週 アウトプット(1)ノーテーション 調査結果を資料化し、説明できる。
15週 アウトプット(2)提案 提案内容を資料化し、説明できる。
16週 最終発表 高度なプレゼンテーション技術により発表できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。6
近現代都市の特質と課題について説明できる。5
産業革命と理想社会論について理解している。5
近代の都市計画論について説明できる。5
現代にいたる都市計画論について説明できる。5
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。5
街路計画の手法と理念について説明できる。5
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。5
方法・制度の変遷について説明できる。5
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。5
市街地を開発する仕組みについて説明できる。5
土地区画整理事業について説明できる。5
市街地再開発事業について説明できる。5
市街地を開発する地域コミュニティー等による仕組みについて理解している。6
市街地の防災、保全・改善事業について説明できる。6
地区計画制度について説明できる。5
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。6
現代におけるコミュニティの役割について説明できる。6
参加協働によるコミュニティ開発について説明できる。6
歴史的市街地について説明できる。5
中心市街地と郊外地域の関係について説明できる。6
環境対策と景観形成について説明できる。5
地域計画調査手法について説明できる。6
地域計画整備の実例について説明できる。6
景観計画と事例について説明できる。5
都市景観計画に関する法制度について説明できる。5
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。6
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合04000600100
基礎的能力0000000
専門的能力04000600100
分野横断的能力0000000