専攻研究Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 専攻研究Ⅱ
科目番号 0154 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 8
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 大町 方子

到達目標

専攻研究Iの成果に基づいて、論文サーベイサーベイや指導教員とのゼミを行い、研究の背景と目的をさらに明確化し、学士レベル以上の研究を遂行する。自ら調査・実験、シミュレーションなどの研究計画を立案し、その計画に従って研究を遂行できることが目標となる。実施した調査・実験から得られたデータの整理、結果の検討・考察を行い、専攻研究論文執筆、研究発表を通してエンジニアとしての総合力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
数学、自然科学、情報技術の使用産業の様々な要求に応える数学や自然科学、または情報技術を理解し、研究過程に応用することができる数学や自然科学、または情報技術の知識を研究過程に利用することができる 左記に達しない
歴史・文化、環境、技術者倫理の顧慮 研究課題を多面的に考察し、社会および自然に対するその影響や効果について責任をもって論じることができる 研究課題を理解し、その影響や効果について部分的に考察することができる 左記に達しない
日本語・外国語、コミュニケーション基礎能力の駆使 専攻研究論文および適切な英文アブストラクトを含めた最終発表レジュメとして研究課題を論理的にまとめ、かつ、定められた時間内に発表・討論を行うことで他者と円滑なコミュニケーションをとることができる 専攻研究論文および英文アブストラクトを含めた最終発表レジュメとして研究課題をまとめ、発表・討論を通じて他者とコミュニケーションをとることができる左記に達しない
設計・企画・デザインへの発展専門の学修内容を研究過程に発展的に応用し、社会の要求を解決するために専門に関係したシステム(「建築」、「都市」、「デジタルコンテンツ」を含む)を科学的理論を用いてデザインできる 専門の学修内容を研究過程に利用して、専門に関係したシステム(「建築」、「都市」、「デジタルコンテンツ」を含む)を説明できる 左記に達しない
自主的・継続的な創造・開発・解決 他者と協働し時にはリーダーシップをとって課題に継続的に取り組み、自ら立案した計画にもとづく適切な方法で研究を遂行することによって、新しいシステムの開発に寄与している チームとして研究計画にもとづく研究を継続して行い、新しいシステムの開発を目指している 左記に達しない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論文サーベイや指導教員との指導に基づき研究の背景と目的を明確化し、具体的な研究課題を選定する。次に、調査・実験、シミュレーションなどの研究計画を立案し、その計画に従って研究を遂行する。実施した研究から得られたデータの整理、結果の検討、ゼミ(発表、ディスカッション、後輩の指導を含む)を通して、研究の実際を体得する。
授業の進め方・方法:
学生が自主的、継続的に研究に取り組む心構えが大切である。研究の進捗状況を確認するために、コース長に定期的に報告することが求められる。指導教員等と十分なディスカッションを行った上で、研究計画をたてて、遂行すること。
<事前学習>
これまで学んだ全てを振り返り総括する総まとめ科目であるから、これまで学習したあらゆることを使えるように復習すること。
<事後学習>
学会発表、後輩への引き継ぎができるように、自分の成果を整理しておくこと。
注意点:
2年間の在学中に、1回以上の学会等での発表が義務付けられている。指導教員と相談し、計画的に準備すること。また、研究動向や研究への取り組み方を理解するために、みやぎ産業振興機構主宰の産学官連携フェアや専攻科が開催する指定された講演会等に出席すること。
Webシラバスの授業計画欄には、週ごとに記載されているが、全体にわたり行う内容と目標である。
研究活動におわりは無い。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ゼミによる1年次のふりかえり検討 研究の背景と目的の精査
2週 研究方法、実験方法の妥当性の検討
3週 調査・実験におけるデータの取り扱いの検討
4週 研究の遂行(1) 実験・調査の実施
5週
6週
7週 中間時のまとめ 中間レポート執筆と振り返り、今後の計画(レジュメ提出)
8週 研究の遂行(2) 実験・調査の実施
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週 学士申請書類等の作成 特例適用の申請区分については、履修計画書の執筆、
14週 見込み申請については、学修成果レポートの執筆
15週
16週
後期
3rdQ
1週 提出の確認 学位授与申請書類の提出
2週 研究の遂行(3) 実験・調査の実施
3週
4週
5週
6週 学会等における発表 学会発表レジュメ、スライド作成
7週 予備審査の実施 予備審査スライド、レジュメ等の作成
8週 研究の遂行(4) 実験・調査の実施
4thQ
9週
10週
11週
12週 論文執筆 専攻研究論文の執筆
13週
14週
15週 成果の報告準備、発表会準備 発表会のためのレジュメ作成、スライド作成、学位授与成果の報告
16週 最終発表会 最終発表会における発表、ディスカッション

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。6
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。6
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。6
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。6
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。6
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。6
共同教育共同教育クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。5
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。5
品質、コスト、効率、スピード、納期などに対する視点を持つことができる。5
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識・教養が、企業及び社会でどのように活用されているかを理解し、技術・応用サービスの実施ができる。5
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。5
問題解決のために、最適なチームワーク力、リーダーシップ力、マネジメント力などを身に付けることができる。5
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。5
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。5
技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。5
企業人としても成長していく自分を意識し、継続的な自己研さんや学習が必要であることを理解できる。5
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。6
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。6
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。6
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。6
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。6
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。6
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。6
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。6
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。5
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。5
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 6
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。6
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。6
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。6
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。6
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。6
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。6
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。6
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。6
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。6
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。5
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。5
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。5
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。5
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。6
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。6
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。6
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。6

評価割合

試験発表相互評価提出論文ポートフォリオその他合計
総合評価割合020107000100
基礎的能力010000010
専門的能力01010700090
分野横断的能力0000000