環境システムシミュレーション

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 環境システムシミュレーション
科目番号 0157 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 小林 仁

到達目標

今後社会でますます利用されていくシミュレーションを、単に利用するだけでなく社会的、倫理的観点からも考えて使えるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1熱・空気環境のシミュレーションを論理的に説明できる。熱・空気環境のシミュレーションを理解できる。熱・空気環境のシミュレーションの理解が不足している。
評価項目2熱の節点系シミュレーションを論理的に説明できる。熱の節点系シミュレーションを理解できる。熱の節点系シミュレーションの理解が不足している。
評価項目3空気のシミュレーションを論理的に説明できる。空気のシミュレーションを理解できる。空気のシミュレーションの理解が不足している。
熱・空気シミュレーションの統合を論理的に説明できる。熱・空気シミュレーションの統合を理解できる。熱・空気シミュレーションの統合の理解が不足している。
熱・空気シミュレーションが利用されている事例の調査とプレゼンテーションを行い、議論ができる。熱・空気シミュレーションが利用されている事例の調査とプレゼンテーションを行える。熱・空気シミュレーションが利用されている事例の調査とプレゼンテーションを行えない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE A2 情報技術を理解し、工業技術に応用できる基礎能力
JABEE D1 専門分野に関する工業技術を理解し、応用する能力

教育方法等

概要:
 安全かつ快適な室内空間を設計するために実際に使われている工学的手法である、建物のスケールの熱と空気における数値シミュレーションにおける基本的事項と現状を理解する。
授業の進め方・方法:
 建築環境工学、建築設備などの環境やエネルギーに関する科目の内容を、環境をシステムとして総合化する上でのシミュレーションという手法について学ぶ。
事前学習(予習):毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと。
事後学習(復習):毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
 実際の設計・計画に使用されている手法なので、外部で行われるシンポジウムやワークショップへの参加とともに理解することを勧める。随時演習を行うが自学・自習が必要となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 熱・空気のシミュレーションの枠組みを理解できる。
2週 熱・空気環境のシミュレーション1)熱・空気環境 熱伝導方程式、NS方程式などを理解できる。
3週 熱・空気環境のシミュレーション2)応用と分類 応用と幾つかの分類を理解できる。
4週 熱・空気環境のシミュレーション3)関係する応用例 Bangkok空港の設計例を理解できる。
5週 熱の節点系シミュレーション1)熱収支の平衡式 熱収支とその評価法を理解できる。
6週 熱の節点系シミュレーション2)ソフトウェア 例としてTRNSYSを理解できる。
7週 演習1 ソフトウェアの使用方法の概略を理解する。
8週 演習2 ソフトウェアの使用方法の概略を理解する。
4thQ
9週 空気のシミュレーション1)空気の質量平衡式 質量収支とその評価法を理解できる。
10週 空気のシミュレーション2)換気に関係する基準・法規など 関連する基準・法規などを理解できる。
11週 空気のシミュレーション3)ソフトウェアの実際 例としてCOMISを理解できる。
12週 熱・空気シミュレーションの統合1)連成計算 実例としてSTEDIプロジェクトを理解できる。
13週 熱・空気シミュレーションの統合2)実際の活動 国際エネルギー機関の活動等を理解できる。
14週 演習3 熱・空気シミュレーションが利用されている事例の調査を行える。
15週 演習4 調査した事例をプレゼンテーションできる。
16週 演習5 調査した事例をプレゼンテーションできる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。3
近代の都市計画論について説明できる。3
現代にいたる都市計画論について説明できる。3
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3
街路計画の手法と理念について説明できる。3
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。2
方法・制度の変遷について説明できる。2
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。2
市街地を開発する仕組みについて説明できる。2
土地区画整理事業について説明できる。2
市街地再開発事業について説明できる。2
地区計画制度について説明できる。2
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。2
施工・法規請負契約(見積り、積算を含む)について説明できる。2
現場組織の編成について説明できる。2

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力2020000040
専門的能力2020000040
分野横断的能力1010000020