物質化学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物質化学
科目番号 0160 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 林順一,ビギナーズ化学工学,化学同人(2013)/プリント
担当教員 関戸 大,北川 明生

到達目標

物質について実験結果から案定された理論と、理論に基づく性質について理解する。
物質の性質に基づき工業的に物質を精製する方法を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
物質の性質実験結果に関連付けて、物質の性質を論理的に説明できる。また、それを応用し、他の物質の性質を予測できる。実験結果に関連付けて、物質の性質を論理的に説明できるが、それを他の物質に応用できない。実験結果に関連付けて、物質の性質を論理的に説明できない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
種々の化学物質についてその背景となる理論と性質、化学反応・分離法について学ぶ。物質の性質や反応を原子・分子レベルで理解することで、新物質の創製、既存の物質の新機能の発見を行うために必要な知識と思考法を見に付ける。
授業の進め方・方法:
コース前半は、物質化学の基礎(原子の構造、共有結合と分子、物質の三態と溶液の化学)について学び、後半は物質の分離など工業的応用について実践的な知識を学ぶ。
予習:授業トピックについて動画などのweb教材を用いた事前学習を行う。
復習:授業トピックについてレポートなどの事後課題を行う。
注意点:
本講義の受講には、化学の基礎知識を有することが前提となる。随時講義で補足するが、高校化学程度の知識については講義では改めて説明を行わないので、各自復習をして受講する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物質の起源 ビッグバンからの核融合による原子の起源を説明できる
原子・電子の発見について説明できる
2週 原子の電子構造 Bohrの原子模型について説明できる
量子モデルについて説明できる
3週 共有結合と分子 共有結合について説明できる
分子の形を予測できる
4週 物質の三態 状態変化と分子の運動を関連づけて説明できる
超臨界流体の応用例を挙げることができる
5週 酸と塩基 溶液での分子の挙動を説明できる
pHの計算ができる
6週 溶液の平衡 化学平衡と可逆反応・不可逆反応について説明できる
反応の制御方法挙げることができる
7週 振り返り 1~6週の内容を要約して説明できる
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学SI単位への単位換算ができる。4
物質の流れと物質収支についての計算ができる。4
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。4
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。4
流れの物質収支の計算ができる。4
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。4
流体輸送の動力の計算ができる。4
熱交換器の構造、熱収支について説明できる。4
熱伝導による熱流量について説明できる。4
熱交換器内の熱流量について説明できる。4
放射伝熱について説明できる。2
蒸留の原理について理解できる。3
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。3
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。2
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。2
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。2
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。2

評価割合

試験発表(レポート)相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力035000035
専門的能力045000045
分野横断的能力020000020
0000000