建築史特論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築史特論
科目番号 0160 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 相模 誓雄

到達目標

①歴史的建造物の魅力を、意匠、技術、コミュニティーの視点から具体的に説明できる。②建築文化の保存、歴史的建造物の活用、国土の歴史的環境の整備に関して基本的な知識を持ち、自ら課題を探して発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史的建築の魅力を具体的に説明できる。歴史的建築の魅力を説明できる。歴史的建築の魅力を説明できない。
評価項目2建築史の意義を具体的に説明できる。建築史の意義を説明できる。建築史の意義を説明できない。
評価項目3優れた歴史的建築の保存及び活用の提案ができる。歴史的建築の保存及び活用の提案ができる。歴史的建築の保存及び活用の提案ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE D1 専門分野に関する工業技術を理解し、応用する能力

教育方法等

概要:
この科目は企業で建築設計監理を担当していた教員が、その経験を活かし、建築士受験に必要な知識や歴史的建築のリノベーション技術などについて講義形式で授業を行います。
歴史的建造物は、文化財しての普遍的価値がある一方、災害や社会的変革の影響を受けやすい。このような歴史的建造物の魅力と、建築史学の意義について、様々な角度から具体的な事例を通して学ぶ。
授業の進め方・方法:
①到達目標に関する研究・活動成果をパワーポイントにおいて見る。②見学等を行い歴史的建造物に触れる。③課題を発表し、講評を受け、授業の主題に関してディスカッションをする。
予習:前回授業にて出題、復習:資料配布
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 歴史的建造物の魅力
1-1.歴史的建造物と意匠
歴史的建造物の美、貴重さ、人々に親しまれる理由がわかる。
2週 歴史的建造物の魅力
1-2.歴史的建造物と技術①
歴史的建造物を通して先人の暮らしや知恵、技術がわかる。
3週 歴史的建造物の魅力
1-3.歴史的建造物と技術②
歴史的建造物を通して先人の暮らしや知恵、技術がわかる。
4週 歴史的建造物の魅力
1-4.歴史的建造物とコミュニティー
歴史的建造物が人々の結をつくることがわかる。
5週 見学(市内あるいは近隣の市町村) 歴史的建造物の見方がわかる。
6週 建築史の意義
2-1.建築文化の保存①文化財の指定
我が国における国・県・市町村指定文化財の種類、量、指定基準、管理方法等がわかる。
7週 建築史の意義
2-2.建築文化の保存②有形文化財消失の危機
戦災、震災、社会的転換期における消失の危機から有形文化財を守る方法の一端がわかる。
8週 実習
+課題発表
未定
4thQ
9週 建築史の意義
2-3.建築文化の保存③無形文化財消失の危機
無形文化財(建築資料)の種類、保管場所、利用価値等がわかる。
10週 建築史の意義
2-4.歴史的建造物の活用①ストック型社会へのシフト
歴史的建造物のリノベーションや空き家の活用方法がわかる。
11週 建築史の意義
2-5.歴史的建造物の活用②観光立国
世界遺産、野外博物館など、歴史的建造物が我が国の観光に果たす役割がわかる。
12週 建築史の意義
2-6.歴史的建造物の活用③地域活性化
歴史的建造物の活用や街並みづくりが地域活性化の一手段になることがわかる。
13週 建築史の意義
2-7.国土の歴史的環境の整備①歴史と景観
景観と風景の違い、国重要文化的景観制度の意義がわかる。
14週 建築史の意義
2-8.国土の歴史的環境の整備②国有形文化財登録制度
国有形文化財登録制度の意義がわかる。
15週 建築史の意義
2-9.国土の歴史的環境の整備③歴史的環境の整備
歴史的環境を整備する意義がわかる。
16週 発表・講評 パワーポイントを用いて課題のプレゼンテーションを行い、質問、講評を受ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000