国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 国語総合、現代文B、古典B(教育出版)
担当教員 本多 遥

到達目標

1、作品を味わいながら読むことができるようになる。
2、筆者の主張や意図などを読み取り、理解することができるようになる。
3、作品の主題を自分の問題と結びつけながら考えることができるようになる。
4、他の人と話し合いながら作品に対する理解を深めることができるようになる。
5、作品の書かれた時代状況を完結に整理し、理解できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1詩歌や小説の文意や作者の表現しようとするところを正しく理解し、さらに話し合いを通じて相互に理解を深め合うことができる。詩歌や小説の文意を理解し、それを分かりやすく伝えることができるとともに、他の文芸作品に対する興味を持てるようになる。評論や随筆の文意の理解が十分でなく、それを伝えることができず、また筆者の意見についても興味を持てない。
評価項目2評論文や随筆の文意や作者の表現しようとするところを正しく理解し、さらに話し合いを通じて相互に理解を深め合うことができ、自分なりの意見を持てる。評論や随筆の文意を正しく理解し、それを分かりやすく伝えることができるとともに、他の評論や随筆に対する興味を持てるようになる。文意の理解が十分でなく、それを伝えることができず、また他の作品についても興味を持てない。
評価項目3古文や漢文についての基礎的な知識を活かしながら、正しく文意を理解でき、また古文や漢文について興味を持ってさまざまな文章に当たるようになる。古文や漢文に対する興味を持ち、文意を正確に捉えようと努力する。古文や漢文についての基礎的な知識が身に付いておらず、文意がよく理解できず、興味も持てない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1学年での国語学習を踏まえて、より高度な文章に触れ、話し合いの機会などを持ちながら人間・社会・自然などについて自分なりの考えを持てるようにする。
授業の進め方・方法:
通常の授業では、教科書に沿って前後期それぞれ中間試験までは現代文、中間試験以降は古文・漢文を中心に授業を行う。さまざまな文章に触れながら文意を正確に読み取り、問題集なども用いながら内容の理解を深め、さらに話し合いの機会を持ちって相互にさらなる理解の深まりを目指す。
注意点:
授業の前に教科書を一読し、不明な語句などがあれば事前に下調べしておくこと。また授業、特に話し合いには積極的に参加し、より理解を深めるよう努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 自己紹介とガイダンス 今後の授業の進め方を理解できるようになる。
2週 詩「わたしが一番きれいだったとき」 詩に書かれている時代背景を理解できるようになる。詩の韻律を味わいながら音読できるようになる。
3週 詩「わたしが一番きれいだったとき」 詩の構成・技法・形式などについて理解できるようになる。各連の内容を説明できるようになる。
4週 詩「わたしが一番きれいだったとき」 詩を前後半に分けて、それぞれの主題について理解できるようになる。
5週 詩「わたしが一番きれいだったとき」 詩全体を通して読むことによって、詩の理解をより深めることができるようになる。
6週 評論「自由の制服」 語句の意味を正しく理解しながら読むことができるようになる。
7週 評論「自由の制服」 制服の歴史について、分かりやすく説明することができるようになる。時代毎の制服の意味について理解できるようになる。
8週 評論「自由の制服」 現代の制服についての問題点を整理し、説明することができるようになる。
2ndQ
9週 評論「自由の制服」 身近な問題と関連づけながら本文を読むことができるようになる。全体の主題を的確に捉えることができるようになる。
10週 前期中間試験
11週 試験の答案の返却と解説
12週 小説「赤い繭」 登場人物の造型の仕方や小説の舞台について正しく理解しながら読むことができるようになる。
13週 小説「赤い繭」 小説本文の表現効果を話し合い、説明することができるようになる。
14週 小説「赤い繭」 作品に描かれた人物・情景・心情などについて本文に即して読み味わい、主題を捉えることができるようになる。
15週 古今和歌集 和歌の技巧を理解できるようになる。さまざまな歌人の歌に触れ、描かれた情景や心情を読み味わうことができるようになる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 試験の答案の返却と解説
2週 随筆「大人への丸太 たじろがずわたってみよ」 本文中の語句の意味を調べ、文意が正しく理解できるようになる。
3週 随筆「大人への丸太 たじろがずわたってみよ」 筆者が17歳の時に感じた苦悩を読み取り、自分の問題と重ね合わせて考えることができるようになる。
4週 随筆「大人への丸太 たじろがずわたってみよ」 全体を読み通し、筆者の主張を理解できるようになる。
5週 小説「山月記」 小説の設定や主人公の心理の推移を的確に読み取ることができるようになる。
6週 小説「山月記」 人間が虎に変身してしまうという設定を通して作者が言おうとした意図を理解できるようになる。
7週 小説「山月記」 主人公がどのようなひととなりの人物として造型されているかを正しく理解し、自分と比較しながら感想をまとめることができるようになる。
8週 『宇治拾遺物語』「袴垂と保昌」 古語や古典文法についての基礎知識を整理し、作中人物の行動や心情を読み取り、説話の楽しさを味わうことができるようになる。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験の答案の返却と解説
11週 『大和物語』「姥捨山」 歌物語の特色や主な作品についての基礎的な知識を学び、理解できるようになる。
12週 『大和物語』「姥捨山」 古語の意味や古典文法に注意しながら物語の展開や登場人物の心情、歌の意味などを正しく把握できるようになる。
13週 「梁上君子」 漢文の基礎知識に基づき、文意を正しく読み解き、また正しく訓読することができるようになる。
14週 「梁上君子」 作中人物が生きた時代背景を学び、また本文の丁寧な読解によって筆者が伝えようとしたことを理解できるようになる。
15週 後期末試験
16週 試験の答案の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801000010100
基礎的能力801000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000