科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 地理
科目番号 0008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「地理A」朝野洋一他(第一学習社) / 「地理Aノート」(第一学習社)
担当教員 矢澤 睦

到達目標

世界のさまざまな自然環境や社会環境のなかで、人びとはどのような生活を営み、文化を育んできたのか、また、それは地球環境にどのような影響を及ぼしているかを理解し、説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球の姿や国家の領域に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。地球の姿や国家の領域に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。
評価項目2世界地誌に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。世界地誌に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。
評価項目3国際協力問題や環境問題に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。国際協力問題や環境問題に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
中学校地理で学んだことを基礎としながら,世界と日本における生活・文化に関する地域的特色と共通の課題,自然環境及び社会環境の関連,諸地域相互の関連について学習する。地球上に展開されているさまざまな事象を統合的に見る目を養う。国際社会に生きる一員として,多様な生活・文化の存在を認識し,他者や自然環境と共生する意識を養う。
授業の進め方・方法:
教科書と準拠ノートに基づきながら,演習と解答解説を組み合わせて授業を行う。
予習は指示する場合を除いて必要ないが,授業中に集中することと,復習をしっかり行うこと。
地図帳や資料集を用いた作業や発表,映像資料の視聴やグループワークも適宜行う。
注意点:
日頃から新聞やニュースなどに触れ,現在世の中で起こっている事象に関心を持つことが重要である。
主要な地名や用語は教養的知識として身につけることが必要となる。その際,単なる個々の単語として暗記するのではなく,他の地名との位置関係や用語の関連性に目を向けて,地理的事象について理解を深めるように心掛けること。常に地図帳や資料集で確認する習慣を身につけること。
授業では教科書,準拠ノートのほか,「地歴高等地図」(帝国書院),「図説地図資料世界の諸地域NOW2016」(帝国書院)の参考書類を用いて演習を行うので,忘れ物をしないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入・授業進行の説明
中学校基礎の確認
1年間の授業進行について確認・理解できる。
2週 さまざまな環境の中で暮らす人々
世界的視野から見た地形
人々の生活の基盤となる地形の特徴を理解できる。
3週 さまざまな地形の生活
世界的視野から見た気候
人々の生活の基盤となる地形の特徴を理解できる。
ケッペンの気候区分の特徴と,それに基づく世界的な気候分布が理解できる。
4週 世界の気候と生活
世界の民族のさまざまな生活・文化
ケッペンの気候区分の特徴と,それに基づく世界的な気候分布が理解できる。
主な民族や言語,宗教の特徴と,それらの世界的な分布や人々の生活との関わりについて理解できる。
5週 世界の民族のさまざまな生活・文化
生活・文化を支える産業の地域性
主な民族や言語,宗教の特徴と,それらの世界的な分布や人々の生活との関わりについて理解できる。
世界の農業や鉱工業の地域性と,それらが生活・文化に及ぼす影響について理解できる。
6週 東アジアの暮らしを学ぶ[中国] 中国の現代史,民族,人口,農業分布,工業化,格差問題, 日本との関係が理解できる。
7週 東アジアの暮らしを学ぶ[中国] 中国の現代史,民族,人口,農業分布,工業化,格差問題, 日本との関係が理解できる。
8週 前期中間試験 前期中間試験の実施。
2ndQ
9週 前期中間試験の返却・解説
東アジアの暮らしを学ぶ[朝鮮半島]
朝鮮半島の現代史,地形と気候の特徴,日本との関係,韓国の農業と工業の変化を理解できる。
10週 東アジアの暮らしを学ぶ[朝鮮半島]
東南アジアの暮らしを学ぶ
朝鮮半島の現代史,地形と気候の特徴,日本との関係,韓国の農業と工業の変化を理解できる。
東南アジアの植民地支配の歴史,民族や宗教の構成,農業分布,工業化,地域連携が理解できる。
11週 東南アジアの暮らしを学ぶ 東南アジアの植民地支配の歴史,民族や宗教の構成,農業分布,工業化,地域連携が理解できる。
12週 南アジアの暮らしを学ぶ 南アジアの分離独立の歴史,インドの言語や宗教とカースト制,農業や工業の特徴が理解できる。
13週 南アジアの暮らしを学ぶ
北アフリカ・西アジア・中央アジアの暮らしを学ぶ
南アジアの分離独立の歴史,インドの言語や宗教とカースト制,農業や工業の特徴が理解できる。
中東の宗教や資源の特徴,紛争問題を理解できる。
14週 北アフリカ・西アジア・中央アジアの暮らしを学ぶ
中南アフリカの暮らしを学ぶ
アフリカの宗教や資源の特徴,植民地支配の歴史,自然環 境の特徴が理解できる。
15週 前期期末試験 前期期末試験の実施
16週 前期期末試験の返却・解説
前期のまとめ
前期の内容について,総合的に理解できているか確認できる。
後期
3rdQ
1週 ヨーロッパの暮らしを学ぶ ヨーロッパの民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
2週 ヨーロッパの暮らしを学ぶ ヨーロッパの民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
3週 ヨーロッパの暮らしを学ぶ
ロシアと周辺諸国の暮らしを学ぶ
ヨーロッパの民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
ロシアと周辺諸国の関係,気候や民族の特徴,現代史を理解できる。
4週 ロシアと周辺諸国の暮らしを学ぶ ロシアと周辺諸国の関係,気候や民族の特徴,現代史を理解できる。
5週 北アメリカの暮らしを学ぶ アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,自然環境の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
6週 北アメリカの暮らしを学ぶ アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,自然環境の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
7週 北アメリカの暮らしを学ぶ アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,自然環境の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
8週 後期中間試験 後期中間試験の実施
4thQ
9週 後期中間試験の返却・解説
中央・南アメリカの暮らしを学ぶ[中央アメリカ]
中央アメリカ諸国の人種・民族の融合,農業や工業の特徴を理解できる。
10週 中央・南アメリカの暮らしを学ぶ[南アメリカ] 南アメリカ諸国の人種・民族の融合,農業や工業の特徴,ブラジルの工業化を理解できる。
11週 中央・南アメリカの暮らしを学ぶ[南アメリカ]
オセアニアの人びとの暮らし(1)
南アメリカ諸国の人種・民族の融合,農業や工業の特徴,ブラジルの工業化を理解できる。
オセアニア諸国の自然環境と産業の特徴を理解できる。
12週 オセアニアの暮らしを学ぶ オセアニア諸国の自然環境と産業,オーストラリアの移民の歴史,多文化社会への変遷,農業分布,鉱産資源の特徴を理解できる。
13週 オセアニアの暮らしを学ぶ
さまざまな地球的課題
オセアニア諸国の自然環境と産業,オーストラリアの移民の歴史,多文化社会への変遷,農業分布,鉱産資源の特徴を理解できる。
人口問題,食料問題,都市・居住問題,資源・エネルギー問題,地球環境問題,国際協力などの地球的課題とその背景について理解できる。
14週 さまざまな地球的課題 人口問題,食料問題,都市・居住問題,資源・エネルギー問題,地球環境問題,国際協力などの地球的課題とその背景について理解できる。
15週 後期期末試験 後期期末試験の実施
16週 後期期末試験の返却・解説
まとめ
1年間の内容について,総合的に理解できているか確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。2
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。2
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。3
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。3
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。3
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。1
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。1
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。3
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。3
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。2

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合9010100
基礎的能力50555
専門的能力40545