科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 芸術
科目番号 0015 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 MUSIC View 高校音楽Ⅰ 教育出版   五線紙ノート
担当教員 文屋 睦子

到達目標

歌唱。各国の言語による歌詞での歌唱。心をこめて表現できること。合奏への協力、一体感。
クラス皆が1時間1時間を大事にお互いを認め合い声をだすことで協調すること。楽器は始めての学生が多いので、同じ出発点にある。説明を良く聞くことで、他の楽器にも応用できるので、聞いて考えながら取り組むことである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1芸術的な歌唱演奏メロディーの暗譜演奏音量を感じない歌唱
評価項目2楽譜が自由に書ける既存曲を書く力があるソルフェージュ力の不可
評価項目3鑑賞する力音楽史への理解楽典の理解不可

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
―日本の音楽、ヨーロッパの音楽、アジアの音楽、アメリカの音楽それぞれに歴史を踏まえながら、芸術という観点から捉えられるように、学習させたい。各国の文化になじむことで、人同士が親和性を持つことが出来ると信じるからである。また、わが国において1500年前どんな音環境、文化、習慣だったのか、保存されているところはどこかを探策したい。いっぽう長い歴史で比較的近い1950年台から人々の心を捕まえた音楽、歌も歌いたい。この年代の歌は、学生にとって親、祖父母、世代と同じ歌を歌うことで共通認識を持つことができるものである。教科書において懐かしい歌が掲載されていることは、重要な人間関係にも根ざすことである。以上のことから歌は縦軸、横軸において、世代をこえ、国をつなぐ人同士のコミュニケーションの大事なツールである。
授業の進め方・方法:
歌唱、合奏、鑑賞、真剣に取り組む姿勢を身につける。できないことがあれば、他人とくらべず、自分の歩みをじっくり評価し、自分をほめる。ここまでできるまでやろうと決めて、実行する。自分が理知的な落ち着いた練習をしたかを、振り返ることができることを目指す。
注意点:
共有する音楽、季節に副う音楽、歴史背景を踏まえた音楽を学ぶ為には、教科書以外の楽譜プリントも配布する。授業に臨むとき、前時に配られたプリントも持参すること。読譜力を付ける為に作業を行うので、消しゴムと鉛筆は必携である。聴いたことのないメロデイをすぐ読み取れるようになれば、世界がひろがる。国語では読み書きは小学生でしっかり学習してくるのに、音楽での読み書きは置き去りされている。読譜には5線のノートを、詰めないで余裕ある行の使い方をすると良い。ワンポイント読譜を毎回積み重ねよう。黒板の楽譜もすばやく写すことで、読譜力がつくので、時間ごとの作業を重視したい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 学生個々の音楽歴、学生讃歌、仙台高専校歌 桜
「学生讃歌」「校歌」「手紙」
仙台高専校歌を歌うことで本校学生になった喜びを味い表現する。
無理のない発声で歌詞を味わって歌う。
2週 「学生讃歌」「校歌」「手紙」歌唱。芸術とは各国の文化であり歴史であることを考える日本音楽の歴史を年表で確かめ雅楽を鑑賞する。 仙台高専校歌を歌うことで本校学生になった喜びを味わう。
無理のない発声で歌詞を味わって歌う。
3週 日本音楽史:歌舞伎、浄瑠璃の所作及び 歴史。現在に続いているいる文化を知る為それらを鑑賞する。げんざいにはない身分の違いを音楽文化より 考えるる。 
「手紙」「女心の歌」音楽史中世
「Beatiful days」「小さな空」音楽史ルネサンス
音楽史の変化を理解するために楽理を参照し興味を持つ。
楽典の理解と共にコードも読み取る努力をする。
武満徹の曲の時代を考えつつ様式を学ぶ。
4週 西洋の芸術とは。音楽史中世、「野ばら」①ドイツ語にて ②ドレミ唱を覚えるテスト
「詩人の魂」①フランス語で、音楽史中世
「Beatiful days」「小さな空」音楽史ルネサンス
グレゴリオ聖歌の特徴を暗記することで、音楽の発展の経路を知る。
楽典の理解と共にコードも読み取る努力をする。
トーンチャイムでコードを理解する。
武満徹の曲の時代を考えつつ様式を学ぶ。
5週 西洋音楽史バロック 弦楽器を弾く為の準備。移調の手順。開放弦の意味の理解。
調弦の音程からハ長調、ト長調、ニ長調、イ長調で弾く
調弦の音程から、ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調で弾く
バッハの教会カンタータを鑑賞してバロックの特徴を把握
丁寧な発声、多様な発声や変化のある歌い方で表現の巾を広げる。
6週 「舞楽蘭遼王」を鑑賞する。舞楽,管弦、について国による違いをみる。 雅楽の特徴を把握
丁寧な発声、舞楽の衣装、現代と異なる音だが、日本人の音楽のルーツである表現を外国に行っても説明できることを目標とする。
7週 日本音楽、和歌との連合、歌舞伎鑑賞、勧進帳
「少年時代」         「夏は来ぬ」「この道」   「さとうきび畑」:70年前にあった。戦争への思いを歌詞から汲みとる。       
邦楽の鑑賞、(歌舞伎)勧進帳のあらすじを把握する。長唄「これやこの」を歌い日本古来のテンポと音階をあじわう。       唱歌により自然と触れる。唱歌を楽譜にかくことでソルフェージの力を養成する
8週 日本音楽、         「少年時代」夏は来ぬ 「川の流れのように」 邦楽の鑑賞、(文楽)
2ndQ
9週 古典派「君を愛す」――ドイツ語 
古典派の音楽ベートーベン交響曲9番鑑賞
古典派の作曲家の交響曲を鑑賞、オーケストラ楽器に親しむ
10週 ドイツ語、フランス語、イタリー語、英語、中国語、歌詞は原語が基本とする。 
古典派の音楽ベートーベン交響曲9番鑑賞
古典派の作曲家の交響曲を鑑賞、オーケストラ楽器に親しむ
11週 「ふるさと」 「Let it be」――英語
「詩人の魂」「枯葉」――仏語(フランス語で歌詞暗記)「少年時代」移動ドで読譜し暗譜
各自の持ち歌を決め、メロデイを5線紙に書けるようにする。
ゆったりと流れるリズムと、刻むリズムの違いを理解する。
英語で歌う。
12週 「ふるさと」 「Let it be」――英語
「詩人の魂」「枯葉」――仏語(フランス語で歌詞暗記)
各自の持ち歌を決め、メロデイを5線紙に書けるようにする。
ゆったりと流れるリズムと、刻むリズムの違いを理解する。
英語で歌う。
13週 「さとうきび畑」           
既習曲を移動ドで読む。楽器バイオリン、チェロ、三味線、の調弦音を暗記する。その時実音でうたう。開放弦で弾ける調子を理解するため実際演奏を練習する。
日本の歌を年齢共通で味わう。歌から戦争の悲惨を読み取る
固定ドと移動ドの違いから調子への理解。移動どで歌うことで楽譜がかけることをめざす。
14週  「この道」 「ほたる」
「ふるさと」 「野薔薇」 「青い山脈」
 
既習曲を移動ドで読む。    民謡――さんさしぐれ       チェロを弾く。
バイオリンを弾く。
日本の歌を年齢共通で味わう。歌から戦争の悲惨を読み取る
                  固定ドと移動ドの違いから調子への理解。            弦楽器を各自練習する。高専のバイオリンが100年経ても受け継がれるように湿気、衝撃、後かたずけ等、また手指の清潔等取扱いに注意する。
15週 音楽史ロマン派
調子記号の暗記と理解。「この道」
歌唱、音楽史、楽典、リズムパターンを復習      
楽譜を読む為の基礎知識を持つことで音楽発展の道筋を考える。音の成り立ち、音階、楽譜上の取り決め、など 「舞楽蘭遼王」を鑑賞する。舞楽,管弦、について国による違いをみる。
16週 音楽史ロマン派
調子記号の暗記と理解。「この道」
歌唱、音楽史、楽典、リズムパターンを復習
楽譜を読む為の基礎知識を持つことで音楽発展の道筋を考える。音の成り立ち、音階、楽譜上の取り決め、など
後期
3rdQ
1週                 三味線を弾く
チェロを弾く。
バイオリンを弾く。

本調子で伴奏する。チューニング、糸あわせを理解する。
持分の楽器の練習、他の演奏を静かに敬意を持って聴く。
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表(演奏)相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70205500100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000
総合評価割合70205500100