科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 芸術
科目番号 0026 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 MUSIC View 高校音楽Ⅰ 教育出版   五線紙ノート
担当教員 文屋 睦子

到達目標

歌唱。各国の言語による歌詞での歌唱。心をこめて表現できること。合奏への協力、一体感。
クラス皆が1時間1時間を大事にお互いを認め合い声をだすことで協調すること。楽器は始めての学生が多いので、同じ出発点にある。説明を良く聞くことで、他の楽器にも応用できるので、聞いて考えながら取り組むことである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1芸術的な歌唱演奏メロディーの暗譜演奏音量を感じない歌唱
評価項目2楽譜が自由に書ける既存曲を書く力があるソルフェージュ力の不可
評価項目3鑑賞する力音楽史への理解楽典の理解不可

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
―日本の音楽、ヨーロッパの音楽、アジアの音楽、アメリカの音楽それぞれに歴史を踏まえながら、芸術という観点から捉えられるように、学習させたい。各国の文化になじむことで、人同士が親和性を持つことが出来ると信じるからである。また、わが国において1500年前どんな音環境、文化、習慣だったのか、保存されているところはどこかを探策したい。いっぽう長い歴史で比較的近い1950年台から人々の心を捕まえた音楽、歌も歌いたい。この年代の歌は、学生にとって親、祖父母、世代と同じ歌を歌うことで共通認識を持つことができるものである。教科書において懐かしい歌が掲載されていることは、重要な人間関係にも根ざすことである。以上のことから歌は縦軸、横軸において、世代をこえ、国をつなぐ人同士のコミュニケーションの大事なツールである。
授業の進め方・方法:
歌唱、合奏、鑑賞、真剣に取り組む姿勢を身につける。できないことがあれば、他人とくらべず、自分の歩みをじっくり評価し、自分をほめる。ここまでできるまでやろうと決めて、実行する。自分が理知的な落ち着いた練習をしたかを、振り返ることができることを目指す。
注意点:
共有する音楽、季節に副う音楽、歴史背景を踏まえた音楽を学ぶ為には、教科書以外の楽譜プリントも配布する。授業に臨むとき、前時に配られたプリントも持参すること。読譜力を付ける為に作業を行うので、消しゴムと鉛筆は必携である。聴いたことのないメロデイをすぐ読み取れるようになれば、世界がひろがる。国語では読み書きは小学生でしっかり学習してくるのに、音楽での読み書きは置き去りされている。読譜には5線のノートを、詰めないで余裕ある行の使い方をすると良い。ワンポイント読譜を毎回積み重ねよう。黒板の楽譜もすばやく写すことで、読譜力がつくので、時間ごとの作業を重視したい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 音楽歴、学生讃歌、仙台高専校歌 桜
「学生讃歌」「校歌」「手紙」
仙台高専校歌を歌うことで本校学生になった喜びを味わう。
無理のない発声で歌詞を味わって歌う。
2週 音楽歴、学生讃歌、仙台高専校歌 桜
「学生讃歌」「校歌」「手紙」
仙台高専校歌を歌うことで本校学生になった喜びを味わう。
無理のない発声で歌詞を味わって歌う。
3週 芸術とは。音楽史中世、「野ばら」ドイツ語にて
「手紙」「女心の歌」音楽史中世
「Beatiful days」「小さな空」音楽史ルネサンス
音楽史の変化を理解するために楽理に興味を持つ。
楽典の理解と共にコードも読み取る努力をする。
武満徹の曲の時代を考えつつ様式を学ぶ。
4週 芸術とは。音楽史中世、「野ばら」①ドイツ語にて ②ドレミ唱を覚えるテスト
「手紙」「女心の歌」音楽史中世
「Beatiful days」「小さな空」音楽史ルネサンス
音楽史の変化を理解するために楽理に興味を持つ。
楽典の理解と共にコードも読み取る努力をする。
トーンチャイムでコードを理解する。
武満徹の曲の時代を考えつつ様式を学ぶ。
5週 「雨」西洋音楽史バロック バッハの教会カンタータを鑑賞してバロックの特徴を把握
丁寧な発声、多様な発声や変化のある歌い方で表現の巾を広げる。
6週 「雨」西洋音楽史バロック バッハの教会カンタータを鑑賞してバロックの特徴を把握
丁寧な発声、多様な発声や変化のある歌い方で表現の巾を広げる。
7週 日本音楽、和歌との連合歌舞伎鑑賞、勧進帳
「少年時代」夏は来ぬ
邦楽の鑑賞、(歌舞伎) 唱歌により自然と触れる。
8週 日本音楽、和歌との連合歌舞伎鑑賞、勧進帳
「少年時代」夏は来ぬ
邦楽の鑑賞、(歌舞伎) 唱歌により自然と触れる。
2ndQ
9週 古典派「君を愛す」――ドイツ語 
古典派の音楽ベートーベン交響曲9番鑑賞
古典派の作曲家の交響曲を鑑賞、オーケストラ楽器に親しむ
10週 古典派「君を愛す」――ドイツ語 
古典派の音楽ベートーベン交響曲9番鑑賞
古典派の作曲家の交響曲を鑑賞、オーケストラ楽器に親しむ
11週 「ふるさと」 「Let it be」――英語
「詩人の魂」「枯葉」――仏語(フランス語で歌詞暗記)
各自の持ち歌を決め、メロデイを5線紙に書けるようにする。
ゆったりと流れるリズムと、刻むリズムの違いを理解する。
英語で歌う。
12週 「ふるさと」 「Let it be」――英語
「詩人の魂」「枯葉」――仏語(フランス語で歌詞暗記)
各自の持ち歌を決め、メロデイを5線紙に書けるようにする。
ゆったりと流れるリズムと、刻むリズムの違いを理解する。
英語で歌う。
13週 「花」  「どじょっこ」 「この道」 「落葉松」
「ふるさと」 「野薔薇」 「青い山脈」
「さとうきび畑」 民謡――さんさしぐれ
既習曲を移動ドで読む。
日本の歌を年齢共通で味わう。歌から戦争の悲惨を読み取る
固定ドと移動ドの違いから調子への理解。
14週 「花」  「どじょっこ」 「この道」 「落葉松」
「ふるさと」 「野薔薇」 「青い山脈」
「さとうきび畑」 民謡――さんさしぐれ
既習曲を移動ドで読む。
日本の歌を年齢共通で味わう。歌から戦争の悲惨を読み取る
固定ドと移動ドの違いから調子への理解。
15週 音楽史ロマン派
調子記号の暗記と理解。「この道」
歌唱、音楽史、楽典、リズムパターンを復習
楽譜を読む為の基礎知識を持つことで音楽発展の道筋を考える。音の成り立ち、音階、楽譜上の取り決め、など
16週 音楽史ロマン派
調子記号の暗記と理解。「この道」
歌唱、音楽史、楽典、リズムパターンを復習
楽譜を読む為の基礎知識を持つことで音楽発展の道筋を考える。音の成り立ち、音階、楽譜上の取り決め、など
後期
3rdQ
1週 「少年時代」「枯葉」移動ドで読譜し暗譜
チェロを弾く。
バイオリンを弾く。
弦楽器を弾く為の準備。移調の手順。開放弦の意味の理解。
調弦の音程からハ長調、ト長調、ニ長調、イ長調で弾く
調弦の音程から、ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調で弾く
本調子で伴奏する。チューニング、糸あわせを理解する。
持分の楽器の練習、他の演奏を静かに敬意を持って聴く。
2週 「少年時代」「枯葉」移動ドで読譜し暗譜
チェロを弾く。
バイオリンを弾く。
弦楽器を弾く為の準備。移調の手順。開放弦の意味の理解。
調弦の音程からハ長調、ト長調、ニ長調、イ長調で弾く
調弦の音程から、ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調で弾く
本調子で伴奏する。チューニング、糸あわせを理解する。
持分の楽器の練習、他の演奏を静かに敬意を持って聴く。
3週 三味線を弾く。日本音楽へ興味を持つ。
発表音楽会
日本音楽鑑賞、「歌会始め」音楽療法考察
伝統の音楽稽古を習う。音楽心理の理解
4週 三味線を弾く。日本音楽へ興味を持つ。
発表音楽会
日本音楽鑑賞、「歌会始め」音楽療法考察
伝統の音楽稽古を習う。音楽心理の理解
5週 三味線を弾く。日本音楽へ興味を持つ。
発表音楽会
日本音楽鑑賞、「歌会始め」音楽療法考察
伝統の音楽稽古を習う。音楽心理の理解
6週 楽器のまとめ 調弦、取り扱い方、湿度管理
7週 楽器のまとめ 調弦、取り扱い方、湿度管理
8週 中間試験 実技試験(弦楽器)
4thQ
9週 「舞楽蘭遼王」を鑑賞する。舞楽,管弦、について国による違いをみる。  雅楽の歴史を見る。どのように文化保存はされるか、を考える
10週 「舞楽蘭遼王」を鑑賞する。舞楽,管弦、について国による違いをみる。  雅楽の歴史を見る。どのように文化保存はされるか、を考える
11週 日本音楽史 和歌,和歌の発声日本人の感性に思いをはせる。雅楽の楽器名を覚える。 雅楽の歴史を見る。どのように文化保存はされるか、を考える
12週 日本音楽史 和歌,和歌の発声日本人の感性に思いをはせる。雅楽の楽器名を覚える。 雅楽の歴史を見る。どのように文化保存はされるか、を考える
13週 オペラ、合唱つき交響曲、
イタリア歌曲―カタリカタリ、サンタルチア
「主よ人の望みの喜びよ」
ロマン派の音楽にふれる。
イタリア語で歌えるように暗譜。
各々一人ずつ発表。
14週 オペラ、合唱つき交響曲、
イタリア歌曲―カタリカタリ、サンタルチア
「主よ人の望みの喜びよ」
ロマン派の音楽にふれる。
イタリア語で歌えるように暗譜。
各々一人ずつ発表。
15週 「川の流れのように」 「Tomorrow」 「女心の歌」 弦楽器を体験し、楽理を学習する。
トーンチャイム力を合わせて持分を振り合奏する。
16週
「川の流れのように」 「Tomorrow」 「女心の歌」
バイオリン、チェロ、三味線の構造を実習しながら、トーンチャイム力を合わせて持分を振り合奏する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表(演奏)相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70205500100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000
総合評価割合70205500100