日本語で表現された様々な文化を概観し、それに関心を持つようになることを目標とするが、前期では日本近代の作家や文学の特徴を理解するとともに、日本の食文化の特徴を発見することを目標とし、後期では『百人一首』の歌を丹念に調べることを通じて日本語の文化の源流に触れるとともに、発表する力を養成することを目標とする。
概要:
前期では、日本の作家やそのゆかりの人々の書いた作品をとりあげ、明治から昭和にいたる日本人の食生活を概観し、そこから窺われる、文学および日本の近代文化の特徴を把握する。
後期では、『百人一首』の歌をグループで調べるという演習を通じて日本的な発想や情緒の原質に触れるとともに、調べた結果の発表を通じてプレゼンテーション能力を養う。
授業の進め方・方法:
前期では、事前に分担して決定した作家・作品の特徴を調べ、その内容をまとめて発表する。討議の時間を設け、その時間には積極的に自分の考えを発言する。その後、教科書および資料として配布されたプリントの概説を聴く。
後期では、グループごとに割当てられた『百人一首』の歌を、作者・作歌事情・技巧・文法事項・意味・主題などの項目ごとに事前に調べてまとめておき、授業内に発表し、その後その内容について質疑応答する。
注意点:
授業を通じて関心を持った作家や歌人などについては、できるかぎり他の作品にも触れてみる。
また調べるに際しては、できるだけ多くの資料に当たることによって正確な内容の発表をすることを期すとともに、討議や質疑応答では積極的に発言する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション 授業の目的および展開の確認 |
授業の目的と授業の展開を理解できるようになる。
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2週 |
原稿用紙の使い方・レポートの書き方・プレゼンテーションの仕方 |
原稿用紙の使い方やレポートの書き方、プレゼンテーションの仕方について理解できるようになる。
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3週 |
森鴎外について |
森鴎外について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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4週 |
夏目漱石について |
夏目漱石について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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5週 |
正岡子規について |
正岡子規について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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6週 |
与謝野晶子について |
与謝野晶子について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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7週 |
永井荷風について |
永井荷風について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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8週 |
志賀直哉について |
志賀直哉について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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2ndQ |
9週 |
岡本かの子について |
岡本かの子について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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10週 |
芥川龍之介について |
芥川龍之介について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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11週 |
宮澤賢治について |
宮澤賢治について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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12週 |
太宰治について |
太宰治について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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13週 |
三島由紀夫について |
夏目漱石について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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14週 |
向田邦子について |
向田邦子について調べてまとめた結果を発表出来るようになる。
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15週 |
まとめ |
授業で行ったことを振り返り、日本の近代作家の特徴や日本の食文化の特徴について概観しまとめることができるようになる。
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16週 |
予備 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
『百人一首』の概要、とくに成立事情について講述する。 |
『百人一首』の成立事情について理解できるようになる。
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2週 |
『百人一首』の概要、とくに編者の編集意図について講述する。 |
『百人一首』の概要、とくに編者の編集意図について理解できるようになる。
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3週 |
『百人一首』1番、11番、21番の歌を講述し、何をどのように調べるかを示す。 |
『百人一首』の担当歌をついて、何をどのように調べるかを理解できるようになる。
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4週 |
カルタ会をする。 |
カルタ会を通じて、遊技としての『百人一首』の面白さを感じ、『百人一首』についてより関心を持てるようになる。
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5週 |
『百人一首』2番、12番、22番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』2番、12番、22番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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6週 |
『百人一首』3番、13番、23番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』3番、13番、23番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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7週 |
『百人一首』4番、14番、24番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』4番、14番、24番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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8週 |
『百人一首』5番、15番、25番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』5番、15番、25番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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4thQ |
9週 |
『百人一首』6番、16番、26番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』6番、16番、26番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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10週 |
カルタ会をする。 |
カルタ会を通じて、遊技としての『百人一首』の面白さを感じ、『百人一首』についてより関心を持てるようになる。
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11週 |
『百人一首』7番、17番、27番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』7番、17番、27番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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12週 |
『百人一首』8番、18番、28番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』8番、18番、28番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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13週 |
『百人一首』9番、19番、29番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』9番、19番、29番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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14週 |
『百人一首』10番、20番、30番の歌について調べ、30分程度にまとめて発表する。 |
『百人一首』10番、20番、30番の歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについて調べて理解するとともに、それを人に伝えられるようになる。
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15週 |
担当した歌についての鑑賞文を400字程度にまとめる。 |
担当した歌の作者や歌の意味、主題、技巧などについてまとめ、さらにそれらを踏まえた鑑賞文を書けるようになる。
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16週 |
予備 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |