社会科学特論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 社会科学特論
科目番号 0029 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業時に適宜配布、参照文献を指示する。
担当教員 鴫原 敦子

到達目標

1.社会経済に関する基礎知識を身につけ、新聞などの記事が理解できるようになる。
2.戦後の日本社会の変遷を知り、現代日本社会の現状と課題が理解できるようになる。
3.国際社会の動向を理解し、日本社会との関係性を自ら考察し、自分の見解を持てるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1政治経済を中心とした基礎知識および基礎理論を理解し、説明できる。政治経済を中心とした基礎知識および基礎理論を理解できる政治経済にかかわる基礎知識および基礎理論を理解できない。
評価項目2時事問題について主体的に調べて理解し、説明することができる時事問題について主体的に調べ、理解することができる時事問題について主体的に調べ、理解することができない。
評価項目3現代社会の諸課題について、理論的知識を活用しながら考察し、自分の考えを述べることができる現代社会の諸課題について、理論的知識を活用し、自ら考察することができる現代社会の諸課題について、理論的知識を活用し、自ら考察することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会科学には、政治学・経済学・法学・社会学・歴史学などの分野があるが、この科目では特に3年生で学習した「政治経済」の知識を基礎として、現代社会を捉えることをねらいとする。特に戦後日本社会の変遷と国際社会の動向を踏まえ、現代社会の諸課題について自ら考察できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
講義の中では、関連する新聞記事や映像資料、その他統計データなどを用いて授業を行う。
また後半では、自分が関心のあるテーマについて調べ発表しあい、意見交換を行う。
注意点:
事前に講義内容に関する基礎知識を確認するため、3年「政治経済」(教科書)等を復習しておくこと。
日頃から新聞報道等に積極的に触れることを心がけ、時事問題に関心を持って学習に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 戦後日本社会の変遷(1) 戦後日本の人口動態と社会の変遷について理解する
2週 戦後日本社会の変遷(2) 高度経済成長期から安定成長期にかけての日本社会の変遷を理解する
3週 戦後日本社会の変遷(3) バブル経済とその崩壊後の日本社会の諸課題を概観する
4週 国際社会の見取り図 人口・資源配分・経済格差などの統計データを用いて現代の国際社会の全体像を理解する
5週 貧困問題と開発政策 南北問題とその克服に向けた開発政策の変遷を理解する
6週 戦後国際秩序の変遷(1) 冷戦期からその終結に至る国際社会の変遷を理解する
7週 戦後国際秩序の変遷(2) 冷戦終結後の国際社会が抱える政治的諸課題について理解する
8週 市場経済のグローバル化(1) 戦後の資本・金融自由化の流れを理解する
2ndQ
9週 市場経済のグローバル化(2) 世界金融危機の背景などを理解し、現代資本主義市場経済が直面する課題について理解する
10週 自由貿易体制 戦後から今日の自由貿易体制にむけた動向を理解する
11週 地球環境問題(1) 地球的課題としての環境問題の概要を理解する
12週 地球環境問題(2) 地球環境問題と、現代の資源配分に関わる社会経済のしくみの関係について考察する
13週 国際平和と地球的諸課題 冷戦終結後の国際社会が直面する諸課題について概観し、考察する
14週 グループワーク発表会 自分の関心テーマについて調べたものを発表しあい、意見交換を行う
15週 グループワーク発表会 自分の関心テーマについて調べ発表しあい、意見交換を行う。最後にグループ間の相互評価を行う。
16週 まとめ 理論的知識を活用しながら現代社会を捉え、主体的に考察できるよう、学習内容のまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴・公民今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。3前4,前5,前10
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。3前4,前5,前7,前11,前12
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。3前13

評価割合

出席シートグループワーク相互評価期末試験態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合403030000100
基礎的能力200000020
専門的能力20302000070
分野横断的能力001000010