世界史

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 世界史
科目番号 0053 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 世界史B 清水書院
担当教員 笠松 直

到達目標

世界の様々な文化圏の成り立ちと、世界の一体化の歩みを理解することができるようになる。世界の文化や価値観の多様性を認識し、異なる文化圏の人々の立場を理解することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1教科書にある基礎的用語を9割程度理解する教科書にある基礎的用語を7割程度理解する基礎的用語の理解が6割に満たない
評価項目2自発的に課題を設定し、調べてまとめることができる提示された課題を調べることができる提示された課題に取り組むことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
未来を切り開くためには、過去を知り、過去から学ぶ必要がある。古代から20世紀に至る世界の歴史の流れをたどりながら、現在のもつ意味や引き継ぐべき人類の遺産を再確認する。そして, 世界の文化や価値観の多様性を認識し、異なる文化圏の人々の立場を理解できるようにしたい。
授業の進め方・方法:
教科書を読み上げ、講師は諸用語の解説を口頭でくわえる。受講者は注意して口頭情報を聞き取り、ノートに纏め、教科書以上の理解をするようこころがけること。
注意点:
授業に集中し、基本的な事項を理解すること。意味のわかりにくい言葉は自分で調べること。配布する練習問題を使って、重要事項を確認したり文章をまとめる練習をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,概要提示,中華文明の成立と東アジア世界 世界史の構造及び学習の方法について理解できる
2週 東アジア文化圏の形成とユーラシア交易圏 中華文明の成立の次第と周辺地域の関係を理解できること
3週 明・清から海域アジアへ 近世中華帝国の成立・崩壊の次第を理解できること
4週 南アジア,インド社会と東南アジアの海域世界 東亜海域世界の相互関係について理解できること
5週 西アジア世界の形成と展開 西アジア古代世界の形成の次第について理解できること
6週 中央アジアから西アジアの諸王権 メソポタミア,ユダヤ教とキリスト教・イスラームの成立について
7週 中間試験の解説 以上の内容のうち、重要事項の確認
8週 古代地中海世界の形成 ヨーロッパ文明の萌芽と形成を理解できること
2ndQ
9週 ヨーロッパ世界の形成 ヨーロッパ世界の概要を理解すること
10週 大西洋世界の形成 ヨーロッパ諸国が米大陸に進出して起きた変化を理解すること
11週 主権国家体制とその展開 主権国家の定義とその実際を理解すること
12週 アメリカ植民地の展開と産業革命 特に北米植民地の展開の次第を理解すること
13週 米国の革命,フランス革命 米国の革命・フランス革命とその余波について理解できること
14週 ウィーン体制と諸国民の春 ウィーン体制における諸国の展開について理解すること
15週 前期期末試験 以上の内容のうち、重要事項の確認
16週 前期期末試験の解説 前期の内容について、重要事項を再度確認する
後期
3rdQ
1週 帝国再編と国民国家 欧州諸帝国解体の理由と次第とを理解できる
2週 第二次産業革命と世界の状況 ムガル・オスマン帝国解体の理由と次第とを理解できる
3週 帝国主義と世界の植民地化 帝国主義的体制の構築の次第について理解できる
4週 清の衰退と東アジア世界の再編 日本と朝鮮半島・日清日露戦争の次第とその結末について理解できる
5週 現代社会の特質とその問題 輸送革命・大衆社会の問題について理解できる
6週 第一次世界大戦とその結末(1) ロシア革命の意義について理解する
7週 第一次世界大戦とその結末(2) ヴェルサイユ体制とワシントン体制について理解する
8週 戦間期世界の形成とその問題 アジアの民族運動,東亜の問題の所在を理解すること
4thQ
9週 戦間期から大戦へ WWIの戦後処理の矛盾がWWIIを結果する次第について理解できること
10週 日中戦争から東亜~太平洋戦争 WWIIのうち、特に太平洋方面の事情について理解できること
11週 大戦終結から冷戦体制へ 体制間イデオロギー闘争と核兵器の問題について概要を理解すること
12週 「第三世界」と戦後世界 キューバ危機とヴェトナム、社会主義世界と中東の関係について理解する
13週 冷戦終結とソ連崩壊 南北米とヨーロッパの体制,EU世界の構築の次第について理解すること
14週 現代世界の諸問題I ロシア・中央アジア・西アジア・アフリカの問題の所在を理解すること
15週 現代社会の諸問題II 南東アジア,オセアニア,東アジアの問題の所在を理解すること
16週 学年末試験返却と解説 学年末試験の要点について理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。2
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。2
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。1
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。1
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。1
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。1
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。1
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。1
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。1
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。1
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。1
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。1
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題提出合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000
総合評価割合80000020100