英語ⅢA

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 英語ⅢA
科目番号 0234 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:4
教科書/教材 WORLD TREK English Communication Ⅲ(竹内分)・ABC WORLD NEWS 映像で選ぶABCニュースの英語18(英会話分)
担当教員 竹内 素子,朴 槿英

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コミュニケーションへの関心、意欲、態度コミュニケーションに関心を持ち、積極的に言語活動を行いコミュニケーションを行うことができる。様々な方法でコミュニケーションを図ろうとしている。他者とコミュニケーションすることにおいて消極的である。
英語表現の能力英語を用い、情報や考えなどを正確に表現することができる。情報や考えなどを正確に話したり書いたりすることができる。第二学年までに英語Bで既習した構文や語彙を使った表現がでこない。
英語理解の能力英語を読み聞きし、話し手や書き手の意向などを理解することができる。本文を読み、その内容を理解することができる。 英文の聞き取りができる。第二学年までに英語Bで既習した構文や語彙を理解できない。
言語および文化についての知識と理解英語の学習を通し、英語やその運用についての知識を身につけているとともに、その背景にある異文化を理解している。英語に対する知識、言語材料を正しく理解し運用することができる。自国の文化のみならず外国の文化にも理解を示さない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 この科目は竹内担当英文読解2単位、朴担当英会話1単位の計3単位で評価するため、各学科前期または後期に英会話1コマを行う。
 講読においては、日本語を介さず情報を読み取ることを学習するとともに,自分の考えや情報を英語で的確に伝えることを学習する。英文を速読し情報を読み取る力と英語で情報を伝える力を養う。
 最初に,まとまった英文を理解するためのテクニックとして「述語動詞と主語」,「意味のまとまり」,「指示詞・代名詞」「物語の流れ」,「パラグラフの構成法・展開法」,「スキミング」などについて学習する。その後,エッセイ,詩,評伝,新聞記事など,多方面にわたるトピックについて書かれた英文を読むことにより,身近な出来事から世界で起きている様々な現象にまで関心を持ち,自分の意見を英語で発信することを目的とする。
授業の進め方・方法:
 相手と英語でコミュニケーションを図ろうとする態度を身に付け,自分や身近なことについて,ある程度の的確さ,流暢さ,即応性をもって理解したり伝えたりする初歩的な英語運用能力を養う。具体的には
1.語彙・文法・構文などの知識をもとに,ある程度の長さの英文を読んで内容を理解する 2.発音記号を理解し英文のイントネーションに慣れ,英文の内容やその理解が聞き手に伝わるように音読する 3.英文読解を通して,その背景にある文化様式や考え方を理解し発信することを目標とする。
 後期は竹内担当分において、グループごとの発表を中心に授業を進めて行く。具体的には、グループごとにテキストのある分量を担当し内容理解・重要構文・語彙などについて発表した後、クラス全体で質疑応答を行い、理解を深める形で授業を進める予定である。
注意点:
  授業は週1回,2時間続きの講読形式(速読)で行われる。そのため,定期試験の範囲がやや多めになることが予想される。それに対応できるように,普段から最低限,語句の意味・慣用表現・構文等の確認を行った上で授業に臨むことが必要である。
 指示に従ってノートを作成し,それを定期試験毎にチェックして評価に組み入れる。また,長期休業期間中の課題も評価に組み入れるので,提出物は必ず提出すること。
 音声CDを活用して,英語の音声について発音と聞き取りの演習を積極的に行うこと。
  竹内分で後期行う予定のグループ発表において担当箇所以外の英文の理解を深めるためには、予習とディスカッションへの積極的参加が必須である。疑問に思った点はそのままにせず、その時間に解決するよう努力してもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・予習方法,授業進行の説明
Part of Speech, Sentence Pattern の復習
・本科目の概要と目的を理解する.
・文の構成要素や品詞の働きを復習し理解を深める.
2週 Preparation 1 My Dream, “Dance Earth Project” ・EXILEのUSAさんのニューヨークでの経験と,「世界のすべてのリズムで踊る」という夢について読み取ることができる.
・フレーズリーディングについて理解する.
3週 Preparation 2 Are You an April Fool? ・「エイプリルフールの日」の由来と,それが現代ではどのように利用されているかについて読み取ることができる.
・英語では,同じ表現のくり返しを避けて,代名詞や別の語による言い換えが用いられることを理解する.
4週 Preparation 3 Gift-giving Customs ・国による贈り物の慣習の違いと対処法について読み取ることができる.
・英文の段落が主題文,支持文,結論文などで構成されることを理解する.
5週 Preparation 4 Sai’s Horse ・「塞翁が馬」の教訓について読み取ることができる.
・話が時間の流れとともに進む,「時間的順序」の展開パターンを理解する.
6週 Preparation 5 The Value of Public Libraries ・公共図書館の利点として挙げられた三つの点を読み取ることができる.
・意見を述べたり説明をしたりする際に用いる「例示・列挙」のパターンを理解する.
7週 Preparation 6 Will There Ever be a “Paperless Society” ? ・紙メディアに対する筆者の主張と,その根拠となる紙メディアの利点について読み取ることができる.
・意見とともに根拠を述べる「意見・根拠」の展開パターンを理解する.
8週 Preparation 7 Japanese and International Employment Systems ・日本の雇用制度と国際的な雇用制度を比較し,日本の企業が国際的な制度を採用しつつあることについて読み取ることができる.
・「比較・対照」を行なうことで,主張を明確にするパターンを理解する.
2ndQ
9週 前期中間試験、および答案返却、解説
10週 Preparation 8 Out of the Wild into the Backyard ・人間の生活圏に野生動物が接近してきているさまざまな事例の原因と結果について読み取ることができる.
・文と文の関係やパラグラフとパラグラフの関係が,「原因」と「結果」の関係になっている展開パターンを理解している.
11週 Lesson 1 Secrets of Lucky People ・ 「幸運な人」と呼ばれる人々が知識と経験をうまく活用していることをスティーブ・ジョブズ氏の講演から読み取ることができ、 パソコンの購入に関する会話を聞き,その購入理由を聞き取ることができる.
・英語のパラグラフと文構造について理解し,整理することができる.
12週 Lesson 1 Secrets of Lucky People ・自分にとっての「幸運のお守り」について紹介する「スピーチ」をすることができる.
13週 Lesson 2 The History of the Croissant ・17世紀に,ウィーンの人々が,オスマン・トルコ軍に勝利したことを祝って三日月形のパンを作り,食べたという,クロワッサン誕生に関する最も古い説について読み取ることができる。
14週 Lesson 2 The History of the Croissant ・マリー・アントワネットがクロワッサンをフランスに普及させたという説と,19世紀にオーストリア人の企業家アウグスト・ザングがフランスにパン屋を開き,普及させたという説について読み取ることができる。
15週 Lesson 2 The History of the Croissant ・「事実」と「意見」を区別することができる。また、節と節の主語、修飾関係などの文構造を理解することができる。
・何かの由来に関するクイズを作ることができる。
16週 前期期末試験
前期期末答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 Lesson 3 Space Junk ・宇宙ごみの問題について,宇宙ごみが生み出される理由や危険の種類,解決策などを読み取ることができる。
・地上だけではなく,宇宙でも「ごみ問題」が発生していることを聞き取る。
2週 Lesson 3 Space Junk ・因果関係を踏まえて意見を述べることができる。また、仮定法の文における条件節の省略について理解することができる。
・宇宙開発の長所と短所を書き,それについて討論することができる。
3週 Lesson 4 Do We Know How Animals Really Feel? ・犬にレインコートを着せることを例に,動物の真の気持ちを人間は誤解しているという意見を読み取ることができる。
・インコの様々な仕草に,どんな感情が表れているのかを,説明を聞いて理解することができる。
4週 Lesson 4 Do We Know How Animals Really Feel? ・インコの様々な仕草に,どんな感情が表れているのかを,説明を聞いて理解することができる。
3. 書き手の意見を述べる際の,「譲歩・逆説」の展開パターンを理解することができる。また,節が二重三重に重なる場合の文構造を理解することができる。
・身近な話題を1つ取り上げ,それについての意見を根拠とともに文章にまとめることができる。また,自分の意見をクラスメイトに伝え,話し合うことができる。
5週 Lesson 5 Interfaces Break Down Walls ・ 脳とコンピュータをつなぐインターフェイスの仕組みと今後の展望を,様々な活用例を通して理解することができる。
・2012年のロンドン・パラリンピックの開会式でスティーブン・ホーキング博士が行ったスピーチを聞いて,内容を理解することができる。
6週 Lesson 5 Interfaces Break Down Walls ・例示・列挙」のパターンにおいて,「順番」に注意して書き手の意見を読み取る。
・自分が「よりよくしたい」と思っていることを,その理由とともに紹介する文章を書き,それをもとにスピーチをすることができる。
7週 Lesson 6 Is "Free" Trade the "Best" Trade? ・世界の「自由」貿易について,保護貿易との比較について読み取ることができる。
・.「比較・対照」の方法を理解することができる。また,名詞を代名詞へ置き換える用法を理解することができる。
8週 Lesson 6 Is "Free" Trade the "Best" Trade? ・貿易における関税の働きについて,説明を聞いて理解することができる。
・ 自由貿易における利点と問題点を書き,それを踏まえて話し合うことができる。
4thQ
9週 後期中間試験および後期中間試験の返却・まとめと復習
10週 Lesson 7 The Power of Friendship 友情と健康との関係について,さまざまな研究報告と筆者の主張を読み取ることができる。
11週 Lesson 7 The Power of Friendship 子どもの行動レベルと友人関係との関連について聞き取ることができる。
12週 Lesson 7 The Power of Friendship 単語の発音や文の抑揚(イントネーション)に注意しながら,十分な音量で本文を音読できる。
13週 Lesson 8 What a Small World! ミルグラムが行った実験から導き出された「スモールワールド問題」について,批判的に読み取ることができる。
14週 Lesson 8 What a Small World! 会話に登場する人物の人間関係について聞き取ることができる。
15週 Lesson 8 What a Small World! 単語の発音や文の抑揚(イントネーション)に注意しながら,十分な音量で本文を音読できる。
16週 後期期末試験および後期期末試験の返却・まとめと復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。3
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。3
英語の発音記号を見て、発音できる。3
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。3
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。2
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。1

評価割合

試験発表課題確認テスト外部試験その他合計
総合評価割合601020550100
基礎的能力2010855048
専門的能力200600026
分野横断的能力200600026