諸宗教の発生と展開、課題と取り組みについて発展的な知識を得る。さらに人類社会内部の出来事としての宗教減少を、歴史的・哲学的・倫理的・社会的側面から捉える視点を身につけ、応用できることを目指す。
概要:
原典に即しながら古代から現代までの宗教史を概観し,宗教の担った社会的・歴史的機能を概説。さらに現代社会において宗教が占める位置について論じる。国家間や国家内で見られる,いわゆる民族問題など文化的相違に起因する諸問題について,歴史的ないし宗教的観点から理解できる。また,文化の多様性を認識し,互いの文化を尊重することの大切さを理解できること。
授業の進め方・方法:
講義担当者が作成した資料に基づき,順次講義を行う。宗教は,前近代的な遺制と見なされがちかもしれないが,実は我々の意識を深層において規定してもいる。これを問うことはある一面において我々自身の存在を反省的に捉えなおす機会となる。また,世界史的な視点から言えば,宗教は世界を動かす重要な力の一端であり続けている。将来,技術者としてグローバルに活動するなら,パートナーとなる人々の知的背景を予め知っておく必要がある。
注意点:
一年次「地理」,二年次「世界史」・「倫理」,さらに一部三年次「政治経済」の知識を前提とする。これらの一般教養項目を再確認する機会とすること。また,高学年になり,項目名を記憶するだけではなく,その内容・意義を理解したうえ,実地に応用する力の養成が求められる。毎日のニュース・新聞に注意するなど(一日30分程度でもよい),社会に対する関心を高めながら,折々に多面的に考察する試みをすること。図書室には関連参考書籍が多数収蔵されている。折に触れ言及するので,各自の興味関心に近い物を読むとよい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前2,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前16 |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | 前11,前14,前16 |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | 前14 |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前16 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | 様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前1,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前1,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16 |