社会科学特論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 社会科学特論
科目番号 0279 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学系(広瀬キャンパス一般科目) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業時に適宜配布、参照文献等を指示する
担当教員 鴫原 敦子

到達目標

1.現代社会を理解するための基礎知識を用いて、新聞および各種メディアなどの報道を主体的に読み取り、時事問題が理解できるようになる。
2.特に戦後の日本社会の変遷を知り、今日の日本社会が抱える諸課題が理解できるようになる。
3.国際秩序の歴史的変遷と今日の国際社会の動向を理解し、日本との関係性について自ら考え、自分の見解を持てるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1政治・経済・社会に関する基礎知識および基礎理論を理解し、説明できる。政治・経済・社会に関する基礎知識および基礎理論を理解できる。政治・経済・社会に関する基礎知識および基礎理論を理解できない。
評価項目2時事問題について主体的に調べて概要を理解し、説明することができる。時事問題についてその概要を理解できる。時事問題についてその概要を理解することができない。
評価項目3現代の国際社会が抱える諸課題について、理論的知識を活用しながら考察し、自分の見解を述べることができる。現代の国際社会が抱える諸課題について、自ら考察することができる。現代の国際社会が抱える諸課題について、考察することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会科学には、政治学・経済学・法学・社会学・歴史学・地理学などの分野があるが、この科目では、現代社会を理解する上で必要となる政治経済的知識を基礎としつつ、社会学および国際関係論的な視点を交えながら、現代の日本および国際社会を捉えることをねらいとする。特に戦後日本社会の変遷と、国際社会の動向を踏まえ、「グローバリゼーション」と「サステイナビリティ」をキー概念に、現代社会が抱える諸課題について主体的に学び、自ら考察し、自分の見解を持てる能力を養う。
授業の進め方・方法:
講義の前半は、現代社会を理解するための基礎理論を踏まえた講義を行う。講義の中では、随時、関連する新聞記事や映像資料、その他統計データなどを用いる。また後半は、学生自らが関心のあるテーマについて調べ、プレゼンテーションを行い、意見交換を行うグループワークを取り入れた授業を行う。
注意点:
日頃から、新聞報道等に積極的に触れることを心がけること。社会全般に関わる基礎知識・理論と現代社会における諸課題との接点を意識し、主体的に学習に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 戦後日本経済と社会の変遷(1) 戦後日本の人口動態と社会構造の変遷について理解する。
2週 戦後日本経済と社会の変遷(2) 戦後復興期から高度経済成長および安定成長期にかけての日本社会の変遷を理解する。
3週 戦後日本経済と社会の変遷(3) バブル経済とその崩壊のしくみを理解し、今日の日本社会に至る経緯と諸課題を概観する。
4週 現代国際社会の見取り図 人口・資源配分・経済格差などの統計データを用いて、現代の国際社会の全体像を理解する。
5週 戦後国際秩序の変遷(1) 第2次世界大戦後の東西冷戦期からその終結にいたる国際社会の変遷を理解する。
6週 戦後国際秩序の変遷(2) 冷戦終結後、資本主義移行国の出現とグローバル化が急速に進んだ国際社会の変遷を理解する。
7週 開発政策と貧困問題 国際社会の大きな課題としてありつづける貧困問題とその克服に向けた開発政策の変遷を理解する。
8週 市場経済のグローバル化(1) 冷戦終結後に加速化した自由化の流れを理解し、企業を取り巻く環境の変化について理解する。
2ndQ
9週 市場経済のグローバル化(2) 世界金融危機の背景等を理解し、現代の資本主義市場経済体制が直面する諸課題について理解する。
10週 自由貿易体制 自由貿易体制にむけた動向を理解し、地域主義やTPP等の動きを踏まえて現状を理解する。
11週 地球環境問題(1) 地球環境問題の概要と、その克服にむけた国際社会の取り組みの変遷を理解する。
12週 地球環境問題(2) 国際社会の現状、企業活動との関連を踏まえ、サステイナブルな社会にむけた課題について考察する
13週 国際平和と地球的諸課題 冷戦終結後の国際社会が直面する諸課題(紛争、テロ、文明間の衝突等)について概観し、考察する。
14週 グループワーク発表会(1) 自分の関心のあるテーマについて調べたものを発表しあい、意見交換を行う。
15週 グループワーク発表会(2) 自分の関心のあるテーマについて調べたものを発表、意見交換を行い、最後に相互評価を行う。
16週 まとめ 理論的知識を活用しつつ現代社会を捉え主体的に考察できるよう、学習内容の整理とまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴・公民今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。3
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。3
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。3

評価割合

出席シートグループワーク期末試験合計
総合評価割合4030300100
基礎的能力2010030
専門的能力202010050
分野横断的能力01010020
00000