総合工学基礎

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 総合工学基礎
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 Teamsを用いた授業資料の提示,または,各教員が配布する資料を用いる。
担当教員 那須 潜思,熊谷 和志,千葉 慎二,鈴木 順,兼下 英司,髙橋 晶子,今井 裕司,和泉 諭,加賀谷 美佳,川崎 浩司,安藤 敏彦,佐久間 実緒,平塚 眞彦,藤木 なほみ

到達目標

新入生が高専での教育にスムーズに移行できるように,初年次導入教育としての充実を図る。工学分野の実践的な能力の育成に向け,具体的な実験・実習を通じて学習意欲を確実なものとすることを目的とする。具体的には下記とする。
①実習への取り組み方などの実習・実験に関する素養を身につける。
②プログラミングの考え方やものづくりの経験をはじめとして,理工学系学生の基本となる能力を身につける。
③技術者が備えるべき分野横断能力ついて理解し,思考方法,グループ学習方法,表現方法を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実習・実験に関する素養実習への取り組み方などの実習・実験に関する素養が十分に身についている実習への取り組み方などの実習・実験に関する素養が身についている実習への取り組み方などの実習・実験に関する最低限の素養が身についていない
理工学系学生の基本となる能力プログラミングの考え方やものづくりの経験をはじめとして,理工学系学生の基本となる能力が十分に身についているプログラミングの考え方やものづくりの経験をはじめとして,理工学系学生の基本となる能力が身についているプログラミングの考え方やものづくりの経験をはじめとして,理工学系学生の基本となる最低限の能力が身についていない
技術者が備えるべき分野横断能力技術者が備えるべき分野横断能力について理解し,思考方法,グループ学習方法,表現方法を十分に身につけている技術者が備えるべき分野横断能力について理解し,思考方法,グループ学習方法,表現方法を身につけている技術者が備えるべき最低限の分野横断能力について理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 工学分野についての幅広い知識と技術を活用できる実践的な能力
学習・教育到達度目標 2 異なる分野を融合させて新しい価値を創出できる創造的な能力

教育方法等

概要:
Ⅰ類に関連した実習テーマを通して,ものづくりの楽しさや実習に対する心構えなどを身に付けると共に,理工学系の基本スキルの重要性を早期に認識する。
授業の進め方・方法:
第Ⅰ期実習では多角的に物事を捉える実習,第Ⅱ期実習ではIoT技術の基礎とものづくりおよび計測の基礎,第Ⅲ期実習では3つのテーマで理工学系基本スキルを身につける。さらに,グラフ・表の書き方,レポート・発表スライドの作成の基礎を習得する。第IV期では,Ⅰ類の情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマを通じて,本校で学ぶ工学分野について理解を深める。
事前学習:事前にTeamsで提示されている授業資料や配布された資料を読み,実習で行う内容と意義を考えて整理しておくこと。
事後学習:授業後に実習ノートをまとめて,授業で学んだことを振り返り,今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
後期の実習は,2学年進級時におけるコース選択のための手がかりとなるため,各テーマの実施内容と各コースの学習内容との関連性について理解して実習を行うとよい。また,総合工学基礎では,各実習後に実習ノートや実習レポート等を提出してもらい評価を行う。実習ノート等には,実習や教員の説明を通して分かったことや疑問点など,こまめにメモをとることが大切であり,その習慣を是非身に付けてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 総合工学基礎の目的や概要を理解できる。
広瀬キャンパスの3コースの特徴について理解できる。
2週 第I期実習 プロジェクト体験:思考方法,グループ学習方法,表現方法について理解し,実践できる。
グループワーク:コンセンサスゲームを通して,グループでの議論の利点を理解できる。作業分担,仮説とその検証の基本を身に付けることができる。
3週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
4週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
5週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
6週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
7週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
8週 第II期実習 もののインターネット(IoT)(3週):センサを使って身近な物理現象を計測,分析することで,IoTシステムの基礎となるセンサの原理や仕組みを理解できる。
ものづくり実習(3週):テスタの製作と各種測定を通して,ものづくりの基本を身につけることができる。
2ndQ
9週 発表スライド作成 グラフ・図・表をわかりやすく効果的に表現する方法やスライド作成の基礎を理解できる。
10週 第III期実習 3つの実習テーマを通して,理工学系学生に必要な基本スキルを身につけることができる。
11週 第III期実習 3つの実習テーマを通して,理工学系学生に必要な基本スキルを身につけることができる。
12週 第III期実習 3つの実習テーマを通して,理工学系学生に必要な基本スキルを身につけることができる。
13週 レポート作成 グラフ・図・表をわかりやすく効果的に表現する方法やレポート作成方法の基礎を理解できる。
14週 デジタルものづくり実習 ものづくりの歴史・変遷からデジタルツインの必要性・重要性を理解できる。
15週 追実習(予備日) 前期実習において,欠席等で補習が済んでいないテーマがあれば,それらについて追実習を行う。
16週 ガイダンス 第Ⅳ期におこなわれる実習テーマの内容を理解できる。
Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類の各コースの特徴を理解できる。
後期
3rdQ
1週 第IV-1期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
2週 第IV-1期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
3週 第IV-1期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
4週 第IV-1期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
5週 第IV-2期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
6週 第IV-2期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
7週 第IV-2期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
8週 第IV-2期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
4thQ
9週 第IV-3期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
10週 第IV-3期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
11週 第IV-3期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
12週 第IV-3期実習 情報システムコース,情報通信コース,知能エレクトロニクスコースと関連性がある実習テーマについて,以下を理解できる。
(1) 実習テーマの目的と内容について理解できる。
(2) 実習中こまめにメモをとる習慣を身につけることができる。
(3) 共同作業で自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
13週 総合発表会 発表を担当する実習テーマの目的や内容について,発表資料をまとめることできる。
14週 総合発表会 作成した実習テーマの発表資料を用いて,プレゼンテーションをすることできる。
15週 総合工学実習 1年間の授業を振り返り,2学年での専門科目への学習につなげることができる。
16週 追実習(予備日) 後期実習において,欠席等で補習が済んでいないテーマがあれば,それらについて追実習を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12

評価割合

実習ノート等総合発表会合計
総合評価割合9010100
前期実習テーマ45045
後期実習テーマ451055