科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 地理
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新地理A」荒井良雄他(帝国書院) / 「新地理Aノート」(帝国書院)
担当教員 矢澤 睦

到達目標

世界のさまざまな自然環境や社会環境のなかで、人びとはどのような生活を営み、文化を育んできたのか、また、それは地球環境にどのような影響を及ぼしているかを理解し、説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球の姿や国家の領域に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。地球の姿や国家の領域に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。
評価項目2世界地誌に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。世界地誌に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。
評価項目3国際協力問題や環境問題に関する高度な専門用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を明快に説明することができる。国際協力問題や環境問題に関する基礎的な用語を理解し、地図や資料を用いて特徴を大まかに説明することができる。左記内容の理解、説明が不十分である。または発表や課題への対応が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 技術者として社会的役割や責任を自覚して行動する姿勢

教育方法等

概要:
中学校地理で学んだことを基礎としながら,世界と日本における生活・文化に関する地域的特色と共通の課題,自然環境及び社会環境の関連,諸地域相互の関連について学習する。地球上に展開されているさまざまな事象を統合的に見る目を養う。国際社会に生きる一員として,多様な生活・文化の存在を認識し,他者や自然環境と共生する意識を養う。
授業の進め方・方法:
教科書と準拠ノートに基づきながら,演習と解答解説を組み合わせて授業を行う。
予習は指示する場合を除いて必要ないが,授業中に集中することと,復習をしっかり行うこと。
地図帳や資料集を用いた作業や発表,映像資料の視聴やグループワークも適宜行う。
注意点:
日頃から新聞やニュースなどに触れ,現在世の中で起こっている事象に関心を持つことが重要である。
主要な地名や用語は教養的知識として身につけることが必要となる。その際,単なる個々の単語として暗記するのではなく,他の地名との位置関係や用語の関連性に目を向けて,地理的事象について理解を深めるように心掛けること。常に地図帳や資料集で確認する習慣を身につけること。
授業では教科書,準拠ノートのほか,「地歴高等地図」(帝国書院),「図説地図資料世界の諸地域NOW2016」(帝国書院)の参考書類を用いて演習を行うので,忘れ物をしないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入・授業進行の説明
中学校基礎の確認
1年間の授業進行について確認・理解できる。
2週 人間生活を取り巻く環境
人々の生活と地形
人々の生活の基盤となる地形の特徴を理解できる。
3週 人々の生活と地形
人々の生活と気候
人々の生活の基盤となる地形の特徴を理解できる。
ケッペンの気候区分の特徴と,それに基づく世界的な気候分布が理解できる。
4週 人々の生活と気候
人々の生活と産業・文化
ケッペンの気候区分の特徴と,それに基づく世界的な気候分布が理解できる。
世界の農業や鉱工業の地域性と,それらが生活・文化に及ぼす影響について理解できる。
5週 人々の生活と産業・文化 主な民族や言語,宗教の特徴と,それらの世界的な分布や人々の生活との関わりについて理解できる。
6週 中国の生活・文化 中国の現代史,地形や気候の特徴,民族,人口,農業分布,工業化と経済発展,格差問題,日本との関係が理解できる。
7週 中国の生活・文化 中国の現代史,地形や気候の特徴,民族,人口,農業分布,工業化と経済発展,格差問題,日本との関係が理解できる。
8週 前期中間試験 前期中間試験の実施。
2ndQ
9週 前期中間試験の返却・解説
韓国の生活・文化
朝鮮半島の現代史,地形や気候の特徴,日本との関係,韓国の農業と工業の変化を理解できる。
10週 韓国の生活・文化
東南アジアの生活・文化
朝鮮半島の現代史,地形や気候の特徴,日本との関係,韓国の農業と工業の変化を理解できる。
東南アジアの植民地支配の歴史,民族や宗教の構成,地形や気候の特徴,農業分布,工業化と経済発展,地域連携が理解できる。
11週 東南アジアの生活・文化 東南アジアの植民地支配の歴史,民族や宗教の構成,地形や気候の特徴,農業分布,工業化と経済発展,地域連携が理解できる。
12週 南アジアの生活・文化 南アジアの分離独立の歴史,地形や気候の特徴,インドの言語や宗教とカースト制,農業や工業の特徴が理解できる。
13週 南アジアの生活・文化
中央アジア・西アジア・北アフリカの生活・文化
南アジアの分離独立の歴史,地形や気候の特徴,インドの言語や宗教とカースト制,農業や工業の特徴が理解できる。
中東の宗教や資源の特徴,紛争問題を理解できる。
14週 中央アジア・西アジア・北アフリカの生活・文化
サハラ以南のアフリカの生活・文化
中東・アフリカの宗教や資源の特徴,植民地支配の歴史,自然環境の特徴が理解できる。
15週 前期期末試験 前期期末試験の実施
16週 前期期末試験の返却・解説
前期のまとめ
前期の内容について,総合的に理解できているか確認できる。
後期
3rdQ
1週 ヨーロッパの生活・文化 ヨーロッパの地形や気候の特徴,民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
2週 ヨーロッパの生活・文化 ヨーロッパの地形や気候の特徴,民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
3週 ヨーロッパの生活・文化
ロシアの生活・文化
ヨーロッパの地形や気候の特徴,民族と言語と宗教,地域連携の過程と課題,農業や工業の特徴が理解できる。
ロシアと周辺諸国の関係,気候や民族の特徴,現代史を理解できる。
4週 ロシアの生活・文化 ロシアと周辺諸国の関係,気候や民族の特徴,現代史を理解できる。
5週 アングロアメリカの生活・文化 アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,地形や気候の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
6週 アングロアメリカの生活・文化 アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,地形や気候の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
7週 アングロアメリカの生活・文化 アメリカ合衆国およびカナダの移民の歴史と民族分布,地形や気候の特徴,農業分布,工業の変遷が理解できる。
8週 後期中間試験 後期中間試験の実施
4thQ
9週 後期中間試験の返却・解説
ラテンアメリカの生活・文化
ラテンアメリカ地域の人種・民族の融合,地形や気候の特徴,農業や工業の特徴を理解できる。
10週 ラテンアメリカの生活・文化 ラテンアメリカ地域の人種・民族の融合,地形や気候の特徴,農業や工業の特徴,ブラジルの工業化と経済発展を理解できる。
11週 ラテンアメリカの生活・文化
オーストラリアの生活・文化
ラテンアメリカ地域の人種・民族の融合,地形や気候の特徴,農業や工業の特徴,ブラジルの工業化と経済発展を理解できる。
オセアニア地域の自然環境と産業の特徴を理解できる。
12週 オーストラリアの生活・文化 オセアニア諸国の自然環境と産業,オーストラリアの移民の歴史,多文化社会への変遷,農業分布,鉱産資源の特徴を理解できる。
13週 オーストラリアの生活・文化
地球的課題と私たち
オセアニア諸国の自然環境と産業,オーストラリアの移民の歴史,多文化社会への変遷,農業分布,鉱産資源の特徴を理解できる。
複雑にからみ合う地球的課題として,環境問題,資源・エネルギー問題,人口問題,食料問題,都市・居住問題などの特性とその解決について理解できる。
14週 地球的課題と私たち 複雑にからみ合う地球的課題として,環境問題,資源・エネルギー問題,人口問題,食料問題,都市・居住問題などの特性とその解決について理解できる。
15週 後期期末試験 後期期末試験の実施
16週 後期期末試験の返却・解説
まとめ
1年間の内容について,総合的に理解できているか確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前4,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後3,後4,後11,後12,後13
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合9010100
基礎的能力50555
専門的能力40545