到達目標
現代文では、一言一句の意味や文章の展開などを正確に読み取りながら、随筆および詩歌では筆者や作者の独自なものの見方・感じ方について、評論文では論じられている問題について、小説では作中人物の心情や思想について、自分なりの捉え方や考え方を持てるようになる。
古文・漢文では、基礎的な知識を習得するとともに、音読や朗読等によって古文・漢文の独特なリズムに慣れ親しむことができるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
文学的文章(小説・詩歌)に関する事項
| 詩歌・小説の文意や作者の表現しようとするところを理解し、それについての自分なりの感想を持つことができる。 | 文意を理解し、文芸作品に対する興味を持つことができる。 | 文意の理解が十分でなく、文芸作品に対する興味を持つことができない。 |
説明的文章(評論・随筆)に関する事項 | 評論文や随筆を読み、文意を正しく理解した上で、論理の展開や考え方の独自性を味わい、それについての自分なりの意見をまとめることができる。 | 論旨を把握し、文意を正確に理解することができる。 | 文意を理解できず、論旨を把握することができない。 |
古典(古文・漢文)に関する事項 | 古文・漢文の基礎的な知識を理解し独特のリズムを体感した上で、古典に親しみ、古典の意義を理解することができる。 | 古典についての基礎的な知識を習得し、古典に親しむ素地を作ることができる。 | 古典を学ぶための基礎的な知識が習得できず、古典に対する興味を持つことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 3 国際的に通用する基礎的なコミュニケーション能力
教育方法等
概要:
中学校での国語学習を踏まえながら、文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについての考えを深め広げることができるような、より高度な「読む・聞く・話す・書く」国語力を総合的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
基本的には教科書を用い、前期は現代文、後期は中間試験までは古文、それ以降は漢文の授業を行う。教材の課題学習ノートのほかに授業担当者作成のプリントも用いながら、文章を正確に読み取り論点を明らかにし、グループ学習などによって理解を深めていきたい。
【事前学習】教科書やプリントを一読し、意味や読みがわからない語句を調べ、問題を考えてくる
【事後学習】「課題ノート」に取り組む
なお、「受験・就職 日本語力をつける ことばと漢字のレッスン」は各自自宅で学習することとし、取り組み度合いについて評価の対象とする。
注意点:
【事前学習】【事後学習】合わせて、毎回平均30分の時間をとれば、授業時に余裕がうまれ、理解が深まるであろう。
評価は、定期試験の成績80%、提出物その他20%とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
学習目標や方法・評価などについて理解できるようになる。
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2週 |
随筆「ある時間、待ってみてください」 |
文章全体の構成を理解し、大意を掴み、各段落のつながりや展開を理解できるようになる。
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3週 |
随想「虹の雌雄」 |
段落ごとに文脈に沿った言葉の意味を理解し、文意を正しく捉えることができるようになる。
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4週 |
随想「虹の雌雄」 |
筆者の言いたいことを把握し、要旨をまとめ、さらにそれに対する自分なりの意見を持つようになる。
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5週 |
小説「羅生門」
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ストーリの展開に即して、小説全体の構成を理解することができるようになる。
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6週 |
小説「羅生門」 |
具体的な表現に即しながら、登場人物の心理の移り変わりを読み取ることができるようになる。
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7週 |
小説「羅生門」 |
小説の表現効果に注意しながら、作品の主題をまとめ、自分の意見や感想をまとめることができるようになる。
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8週 |
前期中間試験と答案返却 |
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2ndQ |
9週 |
評論「話を複雑にすることの効用」 |
段落ごとに文脈に沿った言葉の意味を理解し、文意を正しく捉え、要旨をまとめることができるようになる。
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10週 |
評論「話を複雑にすることの効用」 |
論の展開を追い、筆者の主張を理解できるようになる。さらに、それに対する自分なりの意見を持つことができるようになる。
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11週 |
評論「『食べ物』と『伝統』」 |
段落ごとに文脈に沿った言葉の意味を理解し、文意を正しく捉え、要旨をまとめることができるようになる。
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12週 |
評論「『食べ物』と『伝統』」 |
論の展開を追い、筆者の主張を理解できるようになる。さらに、それに対する自分なりの意見を持つことができるようになる。
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13週 |
詩歌 |
表現に注意しながら音読し、鑑賞できるようになる。
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14週 |
まとめと演習 |
漢文を正しく書き下し文にしたり現代語訳したりできるようになるとともに、故事成語およびそこに込められた機知や教訓を理解できるようになる。
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15週 |
前期末試験 |
学習事項を振り返り、身についていない部分について復習できる。
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16週 |
答案返却と補講 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
古文の基礎1 文字と仮名遣い、読み方について |
歴史的仮名遣いで書かれた文章を音読できるようになる。
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2週 |
『宇治拾遺物語』から「児のそら寝」
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平易な古文を音読し、現代語訳を参照しながら、歴史的背景に基づいて内容を理解できるようになる。
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3週 |
『宇治拾遺物語』から「絵仏師良秀」 |
平易な古文を音読し、現代語訳を参照しながら、歴史的背景に基づいて内容を理解できるようになる。
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4週 |
古文の基礎2 用言の活用と修辞法 |
用言の活用や修辞法について理解できるようになる。
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5週 |
『伊勢物語』から「芥川」 |
平易な古文を音読し、現代語訳を参照しながら、歴史的背景と文法的知識に基づいて内容を理解できるようになる。
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6週 |
『伊勢物語』から「筒井筒」 |
現代語訳を参照しながら、歴史的背景と文法的知識に基づいて内容を理解できるようになる。
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7週 |
まとめと演習 |
学習事項を振り返り、身についていない部分について復習できる。
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8週 |
後期中間試験と答案返却 |
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4thQ |
9週 |
漢文入門 訓読のきまり |
訓点の決まりを理解できるようになる。
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10週 |
格言 |
訓点にしたがって音読し、内容を理解できるようになる。
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11週 |
故事成語 |
訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容を理解できるようになる。
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12週 |
寓話 |
訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容とその意図するものを理解できるようになる。
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13週 |
唐詩 |
唐詩のきまりを理解し、歴史的背景を踏まえ、音読して鑑賞できるようになる。
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14週 |
まとめと演習 |
学習事項を振り返り、身についていない部分について復習できる。
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15週 |
後期末試験 |
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16週 |
答案返却と補講 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 1 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 1 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 1 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 1 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 1 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 1 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 1 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 1 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 1 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 1 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 1 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 1 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 1 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 課題や提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |