科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 芸術
科目番号 0011 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義・実技 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 音楽Ⅰ改訂版 Tutti
担当教員 文屋 睦子

到達目標

音楽の社会性を考え、クラスの皆と作り上げる音楽をめざす。伝えられてきた文化に根差す伝統を大事に思う心をそだてる。それにはヨーロッパの音楽と日本の音楽と2つに分けて考えられよう。①ヨーロッパから伝わってきた音楽は、メロデイ、和声、リズムが歴史という流れの中で発達してきた。その流れをバロック、古典、ロマン、国民、印象派という区分で鑑賞し、考えていけるようにしたい。②日本においての音楽の流れは、保存、伝承、されてきた伝統文化があり、身分制も関係することから、庶民には近寄りがたい音楽もあった。現代は庶民レベルにも開放され、雅楽なども鑑賞できるようになった。その歴史的な部分も学習し、理解したい。そのための到達目標は音楽歴史を覚えることである。  実技の歌唱はのびのびと歌うことで楽しみ、心の解放、親和が生まれることを目標とし、世代間の垣根も取り払える歌もうたう。また音楽には季節があり、その時期に歌う楽しみをも共有する。         

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1西洋音楽史の時代区分の特徴を学び、現在の歌とつながっていく過程を理解するバロック時代、古典派、ロマン派それぞれの代表音楽家の名前と代表曲を覚えるペーパーテストでの音楽史の50パーセント以下
評価項目2日本音楽史の中で雅楽、歌舞伎、浄瑠璃、和歌講唱、民謡のスタイルを鑑賞し考える日本の民謡を共に歌える。他の人に教えられる.。教科書の1曲をとうして歌える実技テストでの発声が聞こえない声である
評価項目3西洋、アジア、日本の楽器にふれ、世界の国の人と、音楽を通じて、交流の輪を持つ各国の言語での歌唱をそらで覚える。ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、中国語どれか1曲歌う歌詞暗譜が1曲中半分以下

学科の到達目標項目との関係

学科ディプロマポリシー 2 異なる分野を融合させて新しい価値を創出できる創造的な能力

教育方法等

概要:
美術、音楽、演劇と言う観点から言うと、芸術総合であるオペラ、歌舞伎があげられる。表現されるこれらの芸術も 鑑賞していく。     西洋芸術としては「アイーダ」日本芸術としては「勧進帳」「蘭陵王」を観る。レポートは、時間内に提出すること。         
 鑑賞は知り得た知識を織り込んでのレポートとなり、そう感じた根拠を書くことが評価の高い レポートなる。定期テストにおいて、話のあらすじが設問に出ることがある。
授業の進め方・方法:
①講義は西洋音楽史、日本音楽史である。世界の音楽を見る為に2地域が横断的変化をもつことに視点を置く    
 鑑賞を行っていく時にどの時代の音楽か作曲者名を意識して覚える。                                
②歌唱は教科書掲載の歌+プリントを配布するので、保管して常に教科書と持参すること。実技テストで歌う時、どの曲を選ぶかを
 考えて授業に臨むこと。初めから決めていると授業時間内にあんぷできる。                              楽器の調弦は初めは、できない。弦を切ってしまうことにならないように配慮する。右手に持つ弓のボーイングの練習が主である。  

⓷ソルフェージュは文字指導を例にとれば、読み書き指導である。5線紙の読み書きができるよう、楽典を覚え、簡単なメロデイを5線紙に書き表せることが最終目標である。
注意点:
①人前での演奏がどうしても苦手な学生は、そのことを指導者に伝えること。対策をたててテストを行うこともできる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 音楽歴、学生讃歌、仙台高専校歌「美しい五月」リズムパターン「ふるさと」「なごり雪」「のばら」 校歌を歌うことで学生になった喜びを味わう。無理のない発声で。シューマンやシューベルトの歌曲にふれ味わう。
2週 芸術とは何かを考える音楽史中世、「野ばら」「「この道」「女心のうた」 音楽の変化を音楽史に学ぶ。楽理、ソルフェージュ、コードも理解する。ドイツ語で歌う
3週 「小さな空」 西洋音楽史ルネサンス、日本音楽史雅楽鑑賞、歌舞伎 パレストリーナの鑑賞により音楽の変遷を思い、楽理に至る理解をする。
4週 「少年時代」「夏は来ぬ」「手紙」 バロック時代のバッハのオルガン曲を聴く、伝統歌会はじめ 調子が音楽史のどこから来るのかを理解し、ハ,ト,二、イ長調を憶えて書けるようにする。発声について
5週 中間テスト実技+ペーパーテスト 範囲:#係0から4までの調子。西洋と日本音楽史。楽典、ここまで歌った曲
6週 古典派ハイドン、モーツァルト、ベートーベン、の交響曲を聴く。 オーケストラ楽器に親しむことで、音色を聞き取ることができるようにする。
7週 「花」「イマジン」「イエスタデイ」「ラム デ ポエットゥ」 各自の持ち歌をきめてメロデイを5線紙に書くことができる。英語フランス語で歌え 仏語で暗譜する
8週 「どじょっこ」再度「この道」「夏は来ぬ」「青い山脈」 日本の情景を言葉にのせ、詩人にも思いをはせる。詞を味わう。
2ndQ
9週 西洋音楽史ロマン派 日本音楽、歌舞伎、浄瑠璃,能,和歌の発声 同じ時代で西洋と日本に思いを馳せる。固定ドと移動ドの役割を理解する。
10週 舞楽「蘭遼王」調子記号♭係の暗記をする。「この道」「ふるさと」「さとうきび畑」 日本の優雅な舞楽にふれ、伝承されてきた道筋を学ぶ。読譜の為の基礎知識を確認できる。
11週 調子記号の暗記、リズムパターンのとらえ方を実践する 読譜から採譜までできるか考えてみる。
12週 歌唱、音楽史、楽典、ソルフェージュ、を復習。「青い山脈」「さくら」 音の構造、音階、民謡、沖縄風、ペンタトーン、全音音階をトーンチャイムで選択する
13週 西洋音楽ロマン派のショパン、シューマン、ブラームス、リストの曲を鑑賞する。レポートを提出 弦楽器の取り扱い。準備、解放弦を憶える。
14週 ラムデポエトウの暗譜テスト 黒板の歌詞や楽譜を指示できる
15週 まとめ、歌唱曲(イエスタデイ、野ばら、詩人の魂、原語歌詞、英語、ドイツ語、フランス語) 歌唱曲を暗譜でうたうことができる。
16週 弦楽器、バイオリン、チェロ、3味線、その他トーンチャイム,ザイロホーン、 取り扱い方法、

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合120202020200200
基礎的能力60101010100100
専門的能力305555050
分野横断的能力305555050