技術者の英語Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 技術者の英語Ⅱ
科目番号 0015 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント等
担当教員 ワーナー川原 ジェシー

到達目標

1. 技術者に必要な英語の基礎を習得する。
2. 英語でコミュニケーションをとることができる。
3. 科学技術と関連した内容の英文資料を理解することができる。
4. 自主学習の習慣を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
講義内容の理解 講義の内容を理解している。講義の内容を大体理解している。講義の内容を理解していない。
質問の理解と回答(コミュニケーション活動)質問の意図が理解でき、英語で自分の意見を述べることができる。質問の意図を大体理解し、それに英語で答えようと努力している。質問に英語で答えることができない。
課題の提出計画的に課題を進め、すべての課題を提出している。計画的に課題を進め、ほとんどの課題を提出している。 課題を提出していない。
資料収集技術的な内容の英文資料を探し、その内容を理解し、自分の言葉でまとめることができる。技術的な内容の英文資料を探し、その内容を大まかに理解できる。技術的な内容の英文資料を探すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学習してきた英語を用いて授業を受ける、実践的な授業を目指す。
英語を用いたコミュニケーションに特に重点を置き、
国際的な技術者として必要となる英語力の基礎を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
まず、聞き取りやすい英語の発音を身に着けるため、フォニックスを学習する。
単語の綴りとその発音の規則性を意識し、未知の単語もある程度は発音できるようになる。
最初の2回の授業はフォニックスに重点を置くため、集中して規則性を学び取ると同時に、
口を動かし、声に出して発音することが重要だ。

3回目の授業からは、主に中等レベルの数学について英語で復習する。
これを通して、英語での聴解、論理的思考を実践する。

4回目の授業からは、科学に関連するトピック等について書かれた英文の教材を使用し、読解力も身につける。

本科目では、正しい英語を使うことも重要ではあるが、まずは、「伝われば良い」という姿勢で指導する。
そのため、授業には英語でのコミュニケーション活動(ゲーム等)を多く採り入れる予定だ。

よりスムーズにコミュニケーションをとるためには、英文法や英単語等の基礎定着も大変重要であり、
学生は基礎定着を図ったプリント等の課題(宿題)に取り組むことになる。
また、情報工学と関連した問題、質問のプリントの課題も課すが、英語で情報収集して
答えを探す必要がある。

最後の3回の授業では、CEFR A2レベルの確認テストを行う。

事後学習:授業内容の復習。宿題の間違えた箇所の確認(授業では答えを提示しても、その答えとなる理由を解説しないこともあるため、自分でその理由を考える能力が必要)。
事前学習:宿題のプリントに取り組む。プリントの問題や質問に答えるために、英語で資料を探す。

※下記の授業計画には理想的な進度を記すが、学生の理解度等を考慮した上で授業内容や課題内容を一部変更する可能性がある。
注意点:
講義内容は1年生の英語より難しくなる。分からない単語は、辞書を引いて確認する習慣が大切だ(授業には辞書を持ってくる)。
また、板書をメモできるものがあった方が良いだろう(紙、メモ帳、ノート、タブレット端末等)。
英語で情報収集ができるよう、学校や自宅でインターネットを使用する必要がある。
なお、講義は基本的に英語で行い、特に指示がない限り、学生も可能な限り英語で発言することとする。

本科目は試験期間中の試験を行わない。成績評価は課題(宿題のプリント)とCEFR A2 レベルの確認テストをもとにする。


※下記の授業計画には理想的な進度を記すが、学生の理解度等を考慮した上で授業内容や課題内容を一部変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の説明(ガイダンス)
フォニックス(英語の綴りと発音の規則性)
授業の説明(ガイダンス)を理解できる。
聞き取りやすい英語の発音を身につける。
綴りと発音の規則性から未知の英単語も読める。
2週 フォニックス(英語の綴りと発音の規則性) 聞き取りやすい英語の発音を身につける。
綴りと発音の規則性から未知の英単語も読める。
3週 英語による数学の復習(演算について:数の分類、交換法則、結合法則、演算における優先順位等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の配布(現在進行形、状態を表す副詞、動物1、動物2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
4週 科学に関連する内容の英文読解(流砂)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(頻度を表す副詞、was/were、複合名詞、衣類1)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第3週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
5週 英語による数学の復習(演算について:正の数・負の数を用いた演算、分数を用いた演算、小数を用いた演算等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(was/were、日時を表す単語、衣類2、本1)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第4週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
6週 科学に関連する内容の英文読解(蟻)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(規則動詞の過去形、規則動詞の過去形、本2、身体の部位)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第5週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
7週 英語による数学の復習(比率について:比率、割合、百分率等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(規則動詞の過去形、不規則動詞の過去形、健康、名詞・動詞のコロケーション)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第6週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
8週 科学に関連する内容の英文読解(蒸気と天気)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(不規則動詞の過去形、不規則動詞の過去形、スポーツ、同音異義語1)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第7週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
2ndQ
9週 英語による数学の復習(指数について:指数を用いた演算等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(how + 形容詞、道案内、同音異義語2、交通)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第8週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
10週 科学に関連する内容の英文読解(イカ)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(前置詞、比較級、天気1、天気2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第9週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
11週 英語による数学の復習(方程式と不等式:方程式、不等式、連立不等式等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(比較級、比較級、仕事1、仕事2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第10週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
12週 科学に関連する内容の英文読解(砂丘)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(最上級、最上級、単語練習1、単語練習2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第11週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
13週 英語による数学の復習(方程式と不等式のグラフ:傾き、切片、グラフを用いた連立方程式の解き方等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(代名詞の所有格、過去進行形、食べ物1、食べ物2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第12週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
14週 科学に関連する内容の英文読解(サメ)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(過去進行形、過去形と過去進行形、色1、色2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第13週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
15週 英語による数学の復習(統計と確率:中心傾向の代表値、順列、組み合わせ等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(順序、can/can't-could/couldn't、お金1、お金2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第14週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
16週
後期
3rdQ
1週 科学に関連する内容の英文読解(発酵)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(can/can't-could/couldn't、can/can't-could/couldn't、時間の表現、接頭辞・接尾辞)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
前期第15週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
2週 英語による数学の復習(関数:入力、出力、二次関数等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(不定代名詞、get、世界、形容詞1)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
後期第1週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
3週 科学に関連する内容の英文読解(重力)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(動詞+ing、going to と現在進行形、形容詞2、副詞・形容詞のコロケーション)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第2週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
4週 英語による数学の復習(多項式:多項式の展開等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(going to と現在進行形、going to と現在進行形、米国・英国の英語、分量)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第3週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
5週 科学に関連する内容の英文読解(博物館の展示)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(willを用いた未来、going toとwill、ペア、大きさ)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第4週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
6週 英語による数学の復習(因数分解:最大公約数等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(形容詞の順序、前置詞と位置関係、電話1、電話2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第5週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
7週 科学に関連する内容の英文読解(アイスクリームと頭痛)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(whoseと所有代名詞、様態の副詞、地理、映画)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第6週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
8週 英語による数学の復習(根:平方根、立方根等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(不定代名詞、過去進行形と過去形、コンピュータ、前置詞と名詞)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第7週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
4thQ
9週 科学に関連する内容の英文読解(最も大きな生物)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(would like/would rather、should/shouldn't、目と鼻1、目と鼻2)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第8週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
10週 英語による数学の復習(二次方程式:因数分解による解、平方根を使った解等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(have to/don't have to、must/mustn't、getを使った表現、町)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第9週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
11週 科学に関連する内容の英文読解(ツンドラ)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(have to、don't have to/musn't/must、headを使った表現、人々)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
科学に関連する内容の英文を理解し、理解度を問う質問に答えることができる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第10週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
12週 英語による数学の復習(二次関数:グラフを使った解等)
コミュニケーション活動(ゲーム等)
宿題の確認・配布(couldを用いた要求、let/make、法律、メディア)
情報工学分野のチャレンジ問題の配布・確認
英語による数学の復習が理解できる。
コミュニケーション活動に積極的に参加できる。
第11週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
13週 CEFR A2 レベルの読解確認(テスト) 第12週の宿題を終え、間違えた箇所を確認できる。
確認テストで6割以上正解する。
14週 CEFR A2 レベルの文法確認(テスト) 確認テストで6割以上正解する。
15週 確認テストの丸付けと確認 テストで間違えた箇所を確認できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

確認テスト課題合計
総合評価割合3070100
分野横断的な能力3070100