国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0018 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書「国語総合」(教育出版)・「現代文A」(大修館書店) / 教材「国語総合学習課題ノート」(教育出版)・「現代文A学習課題ノート」(大修館書店)
担当教員 武田 拓

到達目標

現代文では、語句に注意しながら内容の展開を正確に読み取れるようになる。加えて、随筆および詩歌では筆者や作者の独自なものの見方・感じ方、評論文では論じられている問題について、小説では作中人物の心情や思想について、自分なりのとらえ方や考え方ができるようになる。
古文・漢文では、基礎的な知識を習得するとともに、音読や朗読等によって古文・漢文の独特なリズムに慣れ親しむことができるようになる。加えて、古人のものの見方・感じ方を理解できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
詩歌・小説の文意や作者の表現しようとするところを理解し、それについての自分なりの感想を持つことができる。文意を理解し、文芸作品に対する興味を持つことができる。文意の理解が十分でなく、文芸作品に対する興味を持つことができない。
評論文や随筆を読み、文意を正しく理解した上で、論理の展開や考え方の独自性を味わい、それについての自分なりの意見をまとめることができる。論旨を把握し、文意を正確に理解することができる。文意を理解できず、論旨を把握することができない。
古文・漢文の基礎的な知識を理解し独特のリズムを体感した上で、古典に親しみ、古典の意義を理解することができる。古典についての基礎的な知識を習得し、古典に親しむ素地を作ることができる。古典を学ぶための基礎的な知識が習得できず、古典に対する興味を持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 国際的に通用する基礎的なコミュニケーション能力

教育方法等

概要:
国語Ⅰの学習内容を踏まえながら、文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについての考えを深め広げることができるような、より高度な「読む・聞く・話す・書く」国語力を総合的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
基本的には教科書を使用する。後期は現代文を扱う。後期は中間試験までは古文、それ以降は漢文を扱う。教材の課題学習ノートのほか、授業担当者作成のプリントも使用しながら、文章を正確に読み取り、問題点を明らかにし、グループ学習などによって理解を深めていきたい。適宜小論文・課題作文等の課題あり。
注意点:
毎回できれば30分の予習または復習の時間をとってほしい。授業前に教科書やプリントを一読し、意味や読みがわからない語句を調べ、問題を考えてくると、授業時に余裕がうまれ、理解が深まる。評価は、定期試験の成績80%、提出物その他20%とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 学習目標や方法・評価などが理解できるようになる。
2週 評論「ものとことば」 文章全体の構成を理解し、大意をつかみ、各段落のつながりや展開が理解できるようになる。
3週 評論「ものとことば」 段落ごとに文脈に沿った言葉の意味を理解し、文意を正しく捉えることができるようになる。
4週 小説「山月記」 ストーリーの展開に即して、小説全体の構成が理解できるようになる。
5週 小説「山月記」
具体的な表現に即しながら、登場人物の心理の移り変わりを読み取ることができるようになる。
6週 小説「山月記」 小説の表現効果に注意しながら、作品の主題をまとめ、自分の意見や感想をまとめることができるようになる。
7週 詩歌「小諸なる古城のほとり」ほか 語句や表現に注意しながら音読し、作者の感性が理解できるようになる。
8週 前期中間試験と答案返却
2ndQ
9週 詩歌「小諸なる古城のほとり」ほか 語句や表現に注意しながら音読し、作者の感性が理解できるようになる。
10週 随想「きっと叶いますよ」 語句に注意し、作者のものの見方・感じ方が理解できるようになる。
11週 随想「どんな人になりたかったか」 語句に注意し、作者のものの見方・感じ方が理解できるようになる。
12週 評論「ウサギの耳はなぜ長い?」 文章全体の構成を理解し、大意をつかみ、各段落のつながりや展開が理解できるようになる。
13週 評論「人工の自然」 文章全体の構成を理解し、大意をつかみ、各段落のつながりや展開が理解できるようになる。
14週 評論「人工の自然」 段落ごとに文脈に沿った言葉の意味を理解し、文意を正しく捉えることができるようになる。
15週 前期末試験
16週 答案返却と補講
後期
3rdQ
1週 古文『伊勢物語』 平易な古文を音読し、現代語訳を参照しながら、古人のものの見方、感じ方が理解できるようになる。
2週 古文『伊勢物語』
平易な古文を音読し、現代語訳を参照しながら、古人のものの見方、感じ方が理解できるようになる。
3週 古典文法『助動詞』『敬語』、古典常識 助動詞の活用表の見方・敬語のあらまし・古典の常識が理解できるようになる。
4週 古文『土佐日記』 平易な古文を音読し、文法事項に留意しながら、内容を理解できるようになる。
5週 古文『平家物語』 平易な古文を音読し、文法事項に留意しながら、内容を理解できるようになる。
6週 古文『平家物語』 平易な古文を音読し、文法事項に留意しながら、内容を理解できるようになる。
7週 古文『奥の細道』 平易な古文を音読し、文法事項に留意しながら、内容を理解できるようになる。
8週 後期中間試験と答案返却
4thQ
9週 漢文「史伝」 訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
10週 漢文「史伝」 訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
11週 漢文「詩文」 唐詩のきまりを理解し、歴史的背景を踏まえ、音読して鑑賞できるようになる。訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
12週 漢文「詩文」 唐詩のきまりを理解し、歴史的背景を踏まえ、音読して鑑賞できるようになる。訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
13週 漢文「思想」 訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
14週 漢文「思想」 訓点にしたがって音読し、現代語訳を参照しながら内容が理解できるようになる。
15週 後期末試験
16週 答案返却と補講

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合80200100
基礎的能力80200100
0000