英語AⅡ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 英語AⅡ
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 Flex English Communication II  吉田晴世 マーク・ピーターセンほか、増進堂・Flex English Communication Ⅱ ワークブック、増進堂
担当教員 竹内 素子

到達目標

 一年次で学習した内容を踏まえ、より複雑な構造をもつ英文を日本語を介さずに情報を読み取ることを学習するとともに,自分の考えや情報を英語で的確に伝えることを学習する。
 また英語Bで学習した知識を用い、より複雑な英文を正確に読解する力を養うとともに、平易な英文を日本語を介さずに理解する力も養う。また,ある程度まとまった英文を速読し,さらに英語で情報を伝える力を養う。(通年)
 グループごとに英語で簡単なプレゼンテーションができる。(後期)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
未習の英文を読んだり聞いたりして理解し,英語で要約したり,英語で質問に答えられる。既習の英文を読んだり聞いたりして理解し,英語で要約したり,質問に答えられる。既習の英文を読んだり,聞いたりして,内容を理解することができない。
2100語程度の語彙を理解し,中学既習語はほぼ正確に使用できる。1500程度の語彙を理解し,中学既習語はある程度使用できる。中学既習語を使用できない。
英語で発表資料を作成し発表することができる教科書に出ている単語・熟語を理解できる中学既習構文を理解・使用できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 国際的に通用する基礎的なコミュニケーション能力

教育方法等

概要:
まとまった物語文や説明文を毎分100語程度の速度で読んだり聞いたりして,日本語を介さずに概要を把握できるようになることを目標とする。また,質問に対して正確に答えられるようになる。中学と高専1年次で既習の1500語程度の語彙を定着させるとともに,理工系の文献で頻出する単語400語を含む600語程度の語彙を新たに習得する。
授業の進め方・方法:
 ある程度分量のある英文を読み,その中で使われる語彙・文法を身につける活動が授業の中心となる。英語ⅠAと英語ⅠBで学んだ語彙・文法・構文等の既習知識を活用できるように,多くの英文に接して練習を積み重ねながら,かつ上級の語彙・文法・構文を学び,より高度な英文を読む訓練を行う。
 後期は英語によるグループプレゼンテーションを行う。具体的には毎週一定の時間をグループでのプレゼンの準備に当て、英語による資料収集、パワーポイントファイルの作成、発表原稿の作成などグループごとに議論、検討を進めながらまとめて行く。
 後期末に発表会を開き、相互評価を行う。
注意点:
 授業は予習を前提とし、基本的に英語で行うため、各自予習ノートを用意し,語彙や文法・構文の下調べを行い、授業ではその項目について確認を行う。予習ノートの提出は2ヶ月前には指示するので、各自、長期の休みを利用して効率的に予習を行うこと。また、授業で配布するプリントも適宜活用すること。なお、予習・復習の一方法として音読・筆写を行うことが重要である。語彙については積極的に自学自習で身につけるようにする。提出すべき課題は,期日までに必ず提出すること。英和辞書必携。
 後期のグループ学習においては、積極的に活動に参加することが重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Guidance 本科目の学習目標や講義概要を理解する。
2週 Lesson 1
Eliza Scidmore and Japanese Cherry Blossoms
・西ポトマック公園で行われる桜まつりの持つ特別の意味、シドモアが日本で最も感銘を受けた光景と帰国後のシドモアの行動について読み解くことができる。
・動名詞の意味上の主語,同格を理解できる。
3週 Lesson 1
Eliza Scidmore and Japanese Cherry Blossoms
・デビット・フェアチャイルドの桜に対する思いとヘレン・タフトの返事、また桜の木の焼却理由について読み取ることができる。
・完了形+受身の表現を理解できる。
4週 Lesson 2
Keisuke Iwaya and the Pursuit of Dreams
・岩谷の子供時代のヒーロー、大学時代に衝撃を受けた出来事について読み取ることができる。
・助動詞+完了形を理解できる。
5週 Lesson 2
Keisuke Iwaya and the Pursuit of Dreams
・岩谷を子供のように喜ばせ,さらに努力を続けようという気持ちにさせた出来事、一般の人々と岩谷の発明に関する考えの違いについて読み解くことができる。
・不定詞の否定形,不定詞+受身の表現を理解できる。
6週 Lesson 3
A Small Grain with a Big Impact
・塩の需要の高まりと塩の価値の上昇、類が飢饉や干ばつを乗り越え,大航海時代へと向かわせた塩の新たな力について読み取ることができる。
・無生物主語構文,不定詞+完了形を理解できる。
7週 Lesson 3
A Small Grain with a Big Impact
・塩が使われる表現,慣習,迷信や宗教に登場する塩や現代科学の発達に伴う塩の新たな役割について読み解くことができる。
・助動詞+受け身の表現を理解できる。
8週 前期中間試験 これまで学んだ英文の内容を正確に理解し,また語彙・構文を正確に使用できる。
2ndQ
9週 前期中間試験の解答・解説
e-learning
中間試験で出題された重要構文、語彙を復習する。
英文の内容理解を深める。
10週 Lesson 4
2100: A World with, or without, Sea Turtles?
・ウミガメの身体的特徴やウミガメが涙を流す訳について読み取ることができる
・as if+SVを理解できる。
11週 Lesson 4
2100: A World with, or without, Sea Turtles?
・ウミガメの渡りとウミガメが生まれた場所に帰ることができる理由、産卵時のメスの行動、子ガメが進路を探せる理由を理解することができる。
・疑問詞+to doを理解できる。
12週 Lesson 4
2100: A World with, or without, Sea Turtles?
・ガメの生存率と行く手に待ち構えている問題、個体数の減少、その救済方法について読み取ることができる。
・未来進行形を理解できる。
13週 Lesson 5
Running a Business for the Poor
・国連の水不足に関する報告、”BOP”、小田兼利の企業哲学について読み取ることができる。
・二重否定の用法を理解できる。
14週 Lesson 5
Running a Business for the Poor
・ポリグルの効能やポリグル開発の経緯、その事業が花開いた場所について読み取ることができる。
・ポリグルの効能を知ったバングラディッシュ政府の対応を読み取ることができる。
・thereを用いた表現を理解できる。
15週 Lesson 5
Running a Business for the Poor
・小田のポリグルの販売方法、ポリグルでの女性の自立について読み取ることができる。
・小田のインタビューでの発言から小田の事業がビジネスの模範となった理由を理解できる。
・過去完了進行形を用いた表現を理解できる。
16週 前期期末試験の返却と解説、復習 前期期末試験の返却と解説
後期
3rdQ
1週 Introduction to Presentation ・グループで、内外に発信したい topic を教科書から選び、各国の政府公報や大学のHPから資料をまとめ、英語で発表する。
2週 Lesson 6  The Living Library
Group Work for Presentation
Group Work for Presentation
・人間図書館とその本が具体的にどんな本か読み取ることができる。
・分詞構文の否定を理解できる。
3週 Lesson 6  The Living Library
Group Work for Presentation
・失読症で苦しんだ人の経験と「ビッグイシュー」の活動について読み取ることができる。
・結果を表す不定詞(副詞的用法)を理解できる。
4週 Lesson 6  The Living Library
Group Work for Presentation
・無知や無関心が引き起こすこと、多数派と少数派
について読解できる。
・人間図書館から本を借りることによって得られることを理解できる。
・挿入の表現を理解できる。
5週 Lesson 7  More than just Shelters
Group Work for Presentation
・坂の建築家としてのポリシー、緊急避難施設の建設にダンボールの紙管を使う理由について読解できる。
・現在完了形を理解できる。
6週 Lesson 7  More than just Shelters
Group Work for Presentation
・坂に大きな影響を与えた出来事、坂の他国での活動について読解できる。
・be + to do の用法を理解できる。
7週 Lesson 7  More than just Shelters
Group Work for Presentation
・東日本大震災での坂のアイデア、坂の地球規模のシステムの構築の利点について読解できる。
・仮定法を含む構文(if S were to V, S would …)を理解できる。
8週 後期中間試験 これまで学んだ英文の内容を正確に理解し,また語彙・構文を正確に使用できる。
4thQ
9週 前期中間試験の解答・解説
e-learning
中間試験で出題された重要構文、語彙を復習する。
英文の内容理解を深める。
10週 Lesson 8  Artificial Intelligence
Group Work for Presentation
・人工知能のこれまでの進化を読み取り,将来における進化を推測し、現在人口知能に可能なことについて読解できる。
・完了形分詞構文,未来完了形を理解できる。
11週 Lesson 8  Artificial Intelligence
Group Work for Presentation
・人工知能が人間に劣っている領域や人工知能に対する深層学習の応用を読解できる。
・仮定法現在を理解できる。
12週 Lesson 9  Sapeur
Group Work for Presentation
・サプールとしての生き方とサプールの外見について読解できる。
・独立分詞構文を理解できる。
13週 Lesson 9  Sapeur
Group Work for Presentation
・サプール誕生の歴史的経緯、サプールとして生きる理由について読解できる。
・倒置,完了形の分詞構文を理解できる。
14週 Lesson 10 Larry Page and the Dream of Google
Group Work for Presentation
・グーグル誕生の逸話、グーグル発案者ラリーの人物像について読解できる。
・All you have to do is ~/ manage to doといった重要構文を理解できる。
15週 Lesson 10  Larry Page and the Dream of Google
Group Work for Presentation
・グーグル誕生の契機となったプログラム、ラリーの若者へのメッセージについて読解できる。
・what if ~ / be aware that ~/ it seems like~ / use upといった表現を理解できる。
16週 後期期末試験の返却
Presentation
後期期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3

評価割合

試験発表小テスト外部試験課題合計
総合評価割合601050520100
理解4055051065
表現2050001035