英語AⅡ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 英語AⅡ
科目番号 0022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 Power On English Communication II  浅見 道明他、東京書籍・Power On English Communication Ⅱ ワークブック、東京書籍
担当教員 竹内 素子

到達目標

 一年次で学習した内容を踏まえ、より複雑な構造をもつ英文を日本語を介さずに情報を読み取ることを学習するとともに,自分の考えや情報を英語で的確に伝えることを学習する。
 また英語Bで学習した知識を用い、より複雑な英文を正確に読解する力を養うとともに、平易な英文を日本語を介さずに理解する力も養う。また,ある程度まとまった英文を速読し,さらに英語で情報を伝える力を養う。(通年)
 グループごとに英語で簡単なプレゼンテーションができる。(後期)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
英語理解の能力未習の英文を読んだり聞いたりして理解し,英語で要約したり,英語で質問に答えられる。既習の英文を読んだり聞いたりして理解し,英語で要約したり,質問に答えられる。既習の英文を読んだり,聞いたりして,内容を理解することができない。
語彙2100語程度の語彙を理解し,中学既習語はほぼ正確に使用できる。1500程度の語彙を理解し,中学既習語はある程度使用できる。中学既習語を使用できない。
英語表現の能力既習の構文や語彙を使い,情報や考えなどを正確に表現することができる。既習の構文や語彙を使い,情報や考えなどを話したり書いたりすることができる。既習の構文や語彙を使った表現ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 国際的に通用する基礎的なコミュニケーション能力

教育方法等

概要:
英語で書かれた物語文や説明文を毎分100語程度の速度で読んだり聞いたりして,日本語を介さずに概要を把握でき,内容に関する質問に対して英語で正確に答えられるようになることを目標とする。また,中学と高専1年次で既習の1500語程度の語彙を定着させる。英語BⅡと連携し、各文法事項・重要な構文の定着を目指す。
授業の進め方・方法:
ある程度分量のある英文を読み,その中で使われる語彙・文法を身につける活動が授業の中心となる。英語AⅠと英語BⅠで学んだ語彙・文法・構文等の既習知識を活用できるように,多くの英文に接して練習を積み重ねながら,かつ上級の語彙・文法・構文を学び,より高度な英文を読む訓練を行う。
" 新しい語彙や表現に注意しながら,教科書の英文を読み進めていくが、語学情報演習室(LL)の機器を活用した音読練習、ペアワーク、グループディスカッションなどのアクティブ・ラーニングを取り入れるとともに、e-learning 教材も活用し英語表現や語彙習得も目指す。
 英語Aの各レッスンで使われている表現や構文は同時進行で英語Bで取り上げていく。英語Bで構文を十分に理解し、英語Aで学んだ語彙や表現と英語Bで学ぶ構文知識を駆使し読解能力を高めていく。
◯事前学習(予習)
 ・余裕を持って予習を進めることができるよう課題の範囲を指示するので、予習ノートを進めておくこと。
 ・授業の直前に予習ノートを使って該当するレッスン、パートの確認をしておくこと.
 ・デジタルテキストやスライド・音声教材を用いて授業を進めるので、授業では重要構文や語句などを予習ノートに書き込んだり和訳の添削を行いながら、予習事項の確認を行う。
◯事後学習(復習)
 ・授業中、予習ノートに添削した内容を確認する。
 ・レッスン終了後、予習ノートを見ながらBbにupされる復習プリントを完成させながら各レッスンの重要構文や語句、内容を復習する。
 ・ワークブックは英語Bで習う文法の練習問題が多いため授業では使わないが、ワークブックで各レッスンの重要語句や構文を復習する。
注意点:
 授業は基本的に英語で行う。各自,語彙や文法・構文の下調べを行い、授業ではその項目について確認を行う。また、授業で提示するプリントをBbにupするので、各自DLし適宜活用すること。なお、復習の一方法として音読・筆写を行うことが重要である。語彙については積極的に自学自習で身につけるようにする。提出すべき課題は,期日までに必ず提出すること。英和辞書必携。
 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Guidance ガイダンス・英語AⅡの学習方法 本科目の学習目標や講義概要を理解する。
2週 Lesson 1
Take a Shot or Not :写真撮影と記憶の関係
・写真を撮ることが記憶に与える影響についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・It is[was] +形容詞[名詞] +that節の構文を理解できる。
3週 Lesson 1
Take a Shot or Not :写真撮影と記憶の関係
・スマートフォンの使用状況についての表から読み取れたことを要約した上で,意見や感想を書くことができる。
・関係代名詞whatおよび現在完了進行形 を理解できる。
4週 Lesson 2
Ethical Fashion:エシカルファッション
・エシカルファッション製品についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・助動詞+受け身および強調構文を理解できる。
5週 Lesson 2
Ethical Fashion:エシカルファッション
・流行のファッションの決まり方について聞き要約した上で,意見や感想を書くことができる。
・S+V+O[=疑問詞+to不定詞]の構文を理解できる。
6週 Lesson 3
Landfill Harmonic:リサイクルオーケストラ
・ランドフィル・ハーモニックが始まった経緯やカテウラの子どもたちについての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・関係副詞where,過去完了形を理解できる。
7週 Lesson 3
Landfill Harmonic:リサイクルオーケストラ
・世界の国の小学校就学率についてのグラフから読み取れたことを要約した上で,意見や感想を書くことができる。
・S+V[=使役動詞] +O+C[=原形不定詞]の構文を理解できる。
8週 前期中間試験 これまで学んだ英文の内容を正確に理解し,また語彙・構文を正確に解答できる。
2ndQ
9週 Lesson 4
Icons of Scotland:スコットランドの歴史と文化
・スコットランドの地理や文化,日本との関連についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・関係代名詞の非制限用法を理解できる。
10週 Lesson 4
Icons of Scotland:スコットランドの歴史と文化
・世界遺産に登録された場所についての表から読み取れたことを要約した上で,意見や感想を書くことができる。
・S+V [=知覚動詞] +O+C[=現在分詞],S+appear(s) [seem(s)]+to不定詞の構文を理解できる。
11週 Lesson 5
Japan’s Secret Health Food:日本の秘密の健康食品
・海藻が世界の国々で評価されている理由や海藻の効能についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・分詞構文(過去分詞)を理解できる。
12週 Lesson 5
Japan’s Secret Health Food:日本の秘密の健康食品
・自分がよく食べるものについて,書いたり話したりすることができる。
・倍数表現および直前の文の内容を先行詞とする関係代名詞 whichの用法を理解できる。
13週 Lesson 5
Japan’s Secret Health Food:日本の秘密の健康食品
・昆布の産地と消費地についての表から読み取れたことを要約した上で,意見や感想を書くことができる。
・形式目的語it[=to不定詞]の構文を理解できる。
14週 Lesson 6
Vegetable Factories:野菜工場
・野菜工場での野菜の作り方や野菜工場の利点・欠点についての説明や対話を読んで,概要や要点を読み取ることができる。
・進行形の受け身を理解できる。
15週 Lesson 6
Vegetable Factories:野菜工場
・いずれにせよ変わらないことについて,書いたり話したりすることができる。
・It appears[seems]+that節の構文を理解できる。
16週 前期期末試験の返却と解説、復習
e-Learning
前期期末試験の返却と解説
後期
3rdQ
1週 Lesson 6
Vegetable Factories:野菜工場
・グリーンジュースのレシピを聞いて,要約した上で,意見や感想を発表することができる。
・未来完了形,譲歩を表す副詞節を理解できる。
2週 Lesson 7
The Power of Color:色がもつ力
・色の視覚的効果と心理的効果についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・同格を表す接続詞thatの用法を理解できる。
3週 Lesson 7
The Power of Color:色がもつ力
・自分が提案もしくは勧めることについて,書いたり話したりすることができる。
・前置詞+関係代名詞,関係代名詞whoseの制限用法を理解できる。
4週 Lesson 7
The Power of Color:色がもつ力
・大好きな色のランキングのグラフから読み取れたことを要約した上で,意見や感想を発表することができる。
・proposeなど+that+S+V[=動詞の原形]の構文を理解できる。
5週 Lesson 8
Miu and Mima, Friendly but Tough Competitors:卓球,みうみまペア
・平野美宇選手と伊藤美誠選手についての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・付帯状況を表すwith を理解できる。
6週 Lesson 8
Miu and Mima, Friendly but Tough Competitors:卓球,みうみまペア
・過去に起こったことへの自分の気持ちを,書いたり話したりすることができる。
・while[when](+S+be動詞)を理解できる。
7週 Lesson 8
Miu and Mima, Friendly but Tough Competitors:卓球,みうみまペア
・伊藤美誠選手へのインタビューを聞いて,意見や感想を発表することができる。
・to+have+過去分詞(完了形の不定詞), 助動詞+have+過去分詞を理解できる。
8週 後期中間試験 これまで学んだ英文の内容を正確に理解し,また語彙・構文を正確に使用できる。
4thQ
9週 Lesson 9
From Owning to Sharing:所有から共有へ
・シェアリングが日本や世界でどのように広まっているかについての説明を読んで,概要や要点をとらえることができる。
・強調表現(助動詞による強調)を理解できる。
10週 Lesson 9
From Owning to Sharing:所有から共有へ
・日本のカーシェアリングについて聞いて,概要や要点を読み取ることができる。
・t is[was] said+that節,形式目的語it[=that節]の構文を理解できる。
11週 TOEIC Bridge ・TOEIC Bridgeで英語学習到達度を確認する。
12週 Lesson 9
From Owning to Sharing:所有から共有へ
・日本のカーシェアリングについての表から読み取れたことを要約した上で,意見や感想を発表することができる。
・過去完了進行形を理解できる。
13週 Lesson 10
Solar Cooking:太陽のエネルギーでクッキング
・ソーラークッカーのメリットや活用例についての説明を読んで,概要や要点を読み取ることができる。
・be動詞+to不定詞を理解できる。
14週 Lesson 10
Solar Cooking:太陽のエネルギーでクッキング
・ソーラーパワーを使う製品について聞いて,概要や要点を読み取ることができる。
・wish+仮定法過去を理解できる。
15週 Lesson 10
Solar Cooking:太陽のエネルギーでクッキング
・ソーラーパワーを使う製品についての表から読み取れたことを要約した上で,意見や感想を発表することができる。
・関係副詞whereとwhenの非制限用法を理解できる。
16週 後期期末試験の返却
後期期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。2
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。2
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2

評価割合

試験小テスト課題(予習ノート)TOEIC Bridge合計
総合評価割合60102010100
理解405101065
表現20510035