電子機器設計基礎

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和03年度 (2021年度)
授業科目	電子機器設計基礎
科目番号	0075	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	総合工学科Ⅰ類	対象学年	4
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材
担当教員	末永 貴俊

到達目標

3D-CADを使用したモデル設計技術を身に付け，製品開発で必要なモデル設計技法を習得することを目標とする。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
モデリング能力	自分のアイデアを3D-CADでモデリングできる	単純な形状の組み合わせで自分のアイデアを3D-CADでモデリングできる	自分のアイデアを3D-CADで表現できない
プレゼンテーション能力	自らのアイデアおよびモデリングした作品について，スライド作成および発表ができる．	自らでモデリングした作品について，スライド作成および発表ができる．	自らのアイデアをスライドにまとめたり，説明することができない．

教育方法等

概要:

　この科目は企業で医療機器開発を担当していた教員が，その経験を活かし，アイデアの設計・表現手法について実習形式で授業を行うものである。
教員の指導の下，将来，高専で身につけた技能を製品に活かす際に必要な構造設計技術を修得するための講義と実習を行う。3D-CADを用いた設計技法を修得し，自分のアイデアを図面として表現する手法を身に付ける。また，コンテスト形式の課題製作を行い，自ら設計したモデルと，3Dプリンタやペーパークラフトで実体化したモデルを比較し，精度などを評価するとともに，不具合点を設計データにフィードバックする技能を養う。

授業の進め方・方法:

　本科目は1単位の履修単位科目であるため，30単位時間の講義で構成する。
講義全体を通じて3D-CADを用いたモデル設計手法を習得するとともに，自ら設計したアイデアを披露するプレゼンテーション能力を身につける。
　高機能な3D-CADを用いて実習を進めていくため，担当教員やTAの指示を良く聞いて，注意深く実習に臨む姿勢が重要である。
　各講義時間の前後には，自学自習として指定されたチュートリアル等をよく読んで内容を十分理解しておくとともに，講義時間内で完了しなかった実習課題を次回の講義までに完了しておくこと。

注意点:

受講者には、3D-CAD(Solidworks)の自習用ライセンス(Windows用のみ)を配布する予定であり、自宅用PCで利用可能である。
本講義は端末室で実習を行う前提であるため、自宅用PCは必須ではない。ただし、遠隔授業への切り替えや、放課後の端末室利用が制限される状況も想定されるため、自宅用PCを持っていたほうが望ましいが、必須ではない。

授業の属性・履修上の区分

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	3D-CADガイダンス	授業の進め方と、3D-CADの概要を理解する。
		2週	3D-CADの基礎	3D-CADの基本操作を習得する。
		3週	第1回コンテスト：テーマ発表	提示されたテーマに対し、自分のアイデアを手書きデッサンで表現する。
		4週	コンテスト用作品製作	手書きデッサンをもとに、3Dモデルを制作する。
		5週	コンテスト用作品製作	3Dモデルの制作をすすめるとともに、発表資料を準備する。
		6週	発表会	履修者の発表を聴講し、相互評価を行う。
		7週	第2回コンテスト：テーマ発表	提示されたテーマに対し、自分のアイデアを手書きデッサンで表現する。
		8週	コンテスト用作品製作	手書きデッサンをもとに、3Dモデルを制作する。
	2ndQ
		9週	コンテスト用作品製作	3Dモデルの制作をすすめるとともに、発表資料を準備する。
		10週	発表会	履修者の発表を聴講し、相互評価を行う。
		11週	第3回コンテスト：テーマ発表	提示されたテーマに対し、自分のアイデアを手書きデッサンで表現する。
		12週	コンテスト用作品製作	手書きデッサンをもとに、3Dモデルを制作する。
		13週	コンテスト用作品製作	3Dモデルの制作をすすめるとともに、発表資料を準備する。
		14週	発表会	履修者の発表を聴講し、相互評価を行う。
		15週	予備日	授業の進行状況に合わせ、適宜制作時間等にあてる。
		16週	予備日	授業の進行状況に合わせ、適宜制作時間等にあてる。

評価割合

	課題	発表	相互評価	合計
総合評価割合	30	30	40	100
基礎的能力	30	0	0	30
専門的能力	0	15	20	35
分野横断的能力	0	15	20	35