政治経済

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	政治経済
科目番号	0084	科目区分	一般 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	総合工学科Ⅰ類	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	教科書は使用しない。スライド、関連文献、ワークシートを適宜配付する。
担当教員	西井 麻里奈

到達目標

・戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆にかかわる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識を習得する。
・上記の知識をもって、原爆投下にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが出来る。
・過去の原爆投下をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安（優）	標準的な到達レベルの目安（良）	未到達レベルの目安（要改善）
知識	戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆にかかわる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識を充分に習得している。	戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆にかかわる課題を軸に学習し、基礎的な用語・知識をある程度習得している。	戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、原爆にかかわる課題に関する基礎的な知識が不十分である。
理解・知識の活用	上記の知識をもって、原爆にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが充分に出来る。	上記の知識をもって、原爆にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することがある程度出来る。	上記の知識をもって、原爆にかかわる戦後日本と世界の政治・経済・社会的事象について、国際的視野をもって説明することが出来ない。
思考・判断・表現	過去の原爆投下をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明できる。	過去の原爆投下をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、ある程度自分の考えを説明できる。	過去の原爆投下をめぐって起こる複雑な政治・社会的事象について、問題点を発見し、自分の考えを説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 技術者として社会的役割や責任を自覚して行動する姿勢

教育方法等

概要:

この授業では、日本の原爆被爆に関する現代的課題について講義形式で授業を行います。
日本社会は過去の原爆投下をめぐる歴史をどのように受け止めてきたか、そして、国際社会において原爆はどのように理解されてきたか、という問題は、技術と政治・経済・社会との関係を考える重要な題材です。
講義を通じて、現代日本社会における原爆被爆をめぐる言論について、多角的な視点でとらえる力を身に着けます。
また、科学技術史の負の側面を学ぶことで、技術者の社会的役割について考える姿勢を養います。

授業の進め方・方法:

・オンライン・オンデマンド形式を基本とします。
・講義動画はWebclass上にアップする。授業回の週のうちに各自受講すること。
・ただし、第6回、第12回は水曜5限に教室での映画鑑賞を前提とした課題（成績に反映）を課すため、必ず出席すること。
・講義に関する質問は、Formsで随時受け付けます。

注意点:

・「政治経済」のTeamsを作成します。学期当初は学年全員を登録し、履修登録確定後に整理します。
・初回のみ、Teams会議を使用し、水曜5限に同時双方向のイントロダクションを実施します。
　履修に関する重要な説明を行うので、少しでも履修の可能性がある場合は参加してください。

授業の属性・履修上の区分

ICT 利用

遠隔授業対応

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	イントロダクション	本授業の目的や概要について、理解する。
		2週	【歴史編】核の戦後史①1940～1950年代	原爆投下前後～1950年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		3週	【歴史編】核の戦後史②1960～1970年代	1960年代～70年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		4週	【歴史編】核の戦後史③1970～1980年代	1970～1980年代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		5週	【歴史編】核の戦後史④1980年代～現代	冷戦体制の崩壊～現代の政治・経済・社会について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		6週	ビデオスタディ	【歴史編】の講義と関連付けて、映画についての感想を記述し自分の考えを深めることができる。
		7週	【トピック編１】被爆ナショナリズム	「ナショナリズム」の理論を学び、「唯一の被爆国」意識はどのように形成されたか、その意義と課題について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		8週	【トピック編２】戦争の死者に対する慰霊・追悼	戦争の死者に対する慰霊・追悼を取り巻く課題について、キーワードの意味や背景を説明できる。
	4thQ
		9週	【トピック編３】原爆被害者の「戦後」	広島・長崎の原爆被害者は戦後どのような状況におかれたか。歴史的背景と課題について説明することができる。
		10週	【トピック編４】植民地主義	原爆投下と植民地主義との関係について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		11週	【トピック編５】人種主義	原爆投下と人種主義との関係について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		12週	ビデオスタディ	第11回の講義と関連付けて、映画についての感想を記述し自分の考えを深めることができる。
		13週	【トピック編６】ジェンダー	戦争とジェンダーをめぐる課題について、キーワードの意味や背景を説明することができる。
		14週	【トピック編７】悲惨は描き、語りうるか	「悲惨な出来事は描き、語りうるか」という問題について、キーワードの意味や背景を説明できる。
		15週	まとめ	授業全体をふり返って学んだことの全体像をつかみ、目標の達成度を確認することができる。
		16週	予備日

評価割合

	課題	レポート	合計
総合評価割合	50	50	100
基礎的能力	15	15	30
知識活用力	20	20	40
表現能力	15	15	30