世界史

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 世界史
科目番号 1004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 世界史B 清水書院
担当教員 笠松 直

到達目標

世界の様々な文化圏の成り立ちと、世界の一体化の歩みを理解することができるようになる。世界の文化や価値観の多様性を認識し、異なる文化圏の人々の立場を理解することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1教科書にある基礎的用語を9割程度理解する教科書にある基礎的用語を7割程度理解する基礎的用語の理解が6割に満たない
評価項目2自発的に課題を設定し、調べてまとめることができる提示された課題を調べることができる提示された課題に取り組むことができない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 技術者として社会的役割や責任を自覚して行動する姿勢

教育方法等

概要:
未来を切り開くためには、過去を知り、過去から学ぶ必要がある。古代から20世紀に至る世界の歴史の流れをたどりながら、過去との関係の中で現在のもつ意味や引き継ぐべき人類の遺産を再確認する。そして, 世界の文化や価値観の多様性を認識し、異なる文化圏の人々の立場を理解できるようにしたい。
授業の進め方・方法:
教科書を読み上げ、講師は諸用語の解説を口頭でくわえる。発展的内容、後代の事象との関係を追加的に解説するので、受講者は注意して口頭情報を聞き取り、ノートに纏め、教科書以上の理解をするようこころがけること。
注意点:
授業に集中し、基本的な事項を理解すること。意味のわかりにくい言葉は自分で調べること。配布する練習問題を使って、重要事項を確認したり文章をまとめる練習をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,概要提示,中華文明の成立と東アジア世界 世界史の構造及び学習の方法について理解できる
2週 東アジア文化圏の形成とユーラシア交易圏 中華文明の成立の次第と周辺地域の関係を理解できること
3週 明・清から海域アジアへ 近世中華帝国の成立・崩壊の次第を理解できること
4週 南アジア,インド社会と東南アジアの海域世界 東亜海域世界の相互関係について理解できること
5週 西アジア世界の形成と展開 西アジア古代世界の形成の次第について理解できること
6週 中央アジアから西アジアの諸王権 メソポタミア,ユダヤ教とキリスト教・イスラームの成立について
7週 中間試験の解説 以上の内容のうち、重要事項の確認
8週 古代地中海世界の形成 ヨーロッパ文明の萌芽と形成を理解できること
2ndQ
9週 ヨーロッパ世界の形成 ヨーロッパ世界の概要を理解すること
10週 大西洋世界の形成 ヨーロッパ諸国が米大陸に進出して起きた変化を理解すること
11週 主権国家体制とその展開 主権国家の定義とその実際を理解すること
12週 アメリカ植民地の展開と産業革命 特に北米植民地の展開の次第を理解すること
13週 米国の革命,フランス革命 米国の革命・フランス革命とその余波について理解できること
14週 ウィーン体制と諸国民の春 ウィーン体制における諸国の展開について理解すること
15週 前期期末試験 以上の内容のうち、重要事項の確認
16週 前期期末試験の解説 前期の内容について、重要事項を再度確認する
後期
3rdQ
1週 帝国再編と国民国家 欧州諸帝国解体の理由と次第とを理解できる
2週 第二次産業革命と世界の状況 ムガル・オスマン帝国解体の理由と次第とを理解できる
3週 帝国主義と世界の植民地化 帝国主義的体制の構築の次第について理解できる
4週 清の衰退と東アジア世界の再編 日本と朝鮮半島・日清日露戦争の次第とその結末について理解できる
5週 現代社会の特質とその問題 輸送革命・大衆社会の問題について理解できる
6週 第一次世界大戦とその結末(1) ロシア革命の意義について理解する
7週 第一次世界大戦とその結末(2) ヴェルサイユ体制とワシントン体制について理解する
8週 戦間期世界の形成とその問題 アジアの民族運動,東亜の問題の所在を理解すること
4thQ
9週 戦間期から大戦へ WWIの戦後処理の矛盾がWWIIを結果する次第について理解できること
10週 日中戦争から東亜~太平洋戦争 WWIIのうち、特に太平洋方面の事情について理解できること
11週 大戦終結から冷戦体制へ 体制間イデオロギー闘争と核兵器の問題について概要を理解すること
12週 「第三世界」と戦後世界 キューバ危機とヴェトナム、社会主義世界と中東の関係について理解する
13週 冷戦終結とソ連崩壊 南北米とヨーロッパの体制,EU世界の構築の次第について理解すること
14週 現代世界の諸問題I ロシア・中央アジア・西アジア・アフリカの問題の所在を理解すること
15週 現代社会の諸問題II 南東アジア,オセアニア,東アジアの問題の所在を理解すること
16週 学年末試験返却と解説 学年末試験の要点について理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前1,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後1,後2,後3,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後16
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後16
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後5
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3後2,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000