無線技術特論ⅠC[電磁波工学Ⅱ]

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 無線技術特論ⅠC[電磁波工学Ⅱ]
科目番号 1099 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電磁波工学 安達三郎・佐藤太一
担当教員 今野 佳祐

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
無損失媒質中の電磁波の挙動無損失媒質中の電磁波の挙動を数 学的に表現し図示できる。無損失媒質中の電磁波の挙動を数学的に表現できる。無損失媒質中の電磁波の挙動を数学的に表現できない。
アンテナからの放射界アンテナからの放射界を理解し、 その計算ができる。アンテナからの放射界を理解でき る。アンテナからの放射界を理解でき ない。
各種アンテナ各種アンテナの動作原理と特徴を 説明できる。 各種アンテナの特徴を説明できる 。各種アンテナの特徴を説明できない。
電波の伝搬様式と伝搬路の影響電波の伝搬様式と伝搬路の影響に ついて説明できる。電波の伝搬様式と伝搬路の影響について理解できる。電波の伝搬様式と伝搬路の影響について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電磁波の工学的応用は非常に広く、電気・電子・通信・計測工学など多くの分野に関係している。 本教科では、無線通信、その他の電磁波応用のための電磁波の性質、電磁波の放射、電磁波の伝搬、アンテナの基礎に ついて重点的に学習する。 この科目は一陸特・無線従事者養成課程(長期型)の対象科目である。
授業の進め方・方法:
関連している。微分法,積分法, ベクトル解析, 微分方程式の解法,フーリエ解析などの知識が不可欠である。 自学自習として、次回の授業内容と達成目標、テキスト内容を確認しておくこと。 復習を重視して学習すること。 授業ノートの内容とテキストの説明を読み合わせて現象の理解に努めること。特に課題演習は重要な項目であるので、 理解のもとに解き進めること。
注意点:
教科書に従って授業を進めることを基本とするが、ノートを取りながら要点を掴むことが大事である。 クローズドクエスチョン、オープンクエスチョンを通して理解度の確認を行うので、不明な点は質問をするなど、積極 的な学習を心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科目ガイダンス この科目のシラバスを把握する。電磁波の歴史と現状を理 解する。
2週 電磁法則と電磁エネルギー 高周波電界・磁界が組み合わさって電磁エネルギーが放射 ・伝搬されることを説明できる。
3週 放射の基礎とダイポール放射 ダイポールアンテナの基礎と指向性、アンテナインピーダ ンス等を理解する。
4週 線波源放射と開口面放射 放射電力と放射抵抗を理解する。ホイヘンスの原理を説明 できる。
5週 アンテナの電気的性能(その1) ダイポールアンテナの指向性と利得、整合について説明で きる。
6週 アンテナの電気的性能(その2) アンテナの実効長、実行面積について説明できる。フリス の伝達公式を説明できる。
7週 各種アンテナの構造、原理
コーナーレフレクタアンテナ、八木アンテナ、パラボラア ンテナ、電磁ホーン、ホーンリフレクタ、スロットアンテ ナなど種々のアンテナの動作原理とそ応用について理解す る。
8週 電波伝搬の基礎 各周波数帯における電波伝搬形式ついて説明できる。
4thQ
9週 地上波伝搬(その1) 地表波、空間波の伝搬特性を理解する。 直接波、反射波、回析波について理解する。
10週 地上波伝搬(その2) 直接波、反射波、回析波について理解する。山岳回析、フレネルゾーンについて理解する。電波の屈折率、地球の等価半径について理解する。
11週 対流圏伝搬 対流圏の特徴及び対流圏伝搬の特徴を理解する。
12週 電離層伝播(その1) 電離層の種類と高度分布、それらの特性を理解する。電離層伝搬とその応用について理解する。
13週 衛星通信 衛星通信、宇宙通信について基本特性と応用を理解する。
14週 電波の干渉と対策 電波の干渉、ダクト、フェージングとそれらの対策方法に いて理解する。
15週 試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701010505100
基礎的能力300050540
専門的能力3001000040
分野横断的能力1010000020