日本語Ⅲ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語Ⅲ
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類(留学生) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 「中級を学ぼう 日本語の文型と表現82 中級中期」(スリーエーネットワーク), 「新完全マスター漢字 日本語能力試験N2」(スリーエーネットワーク)
担当教員 梅木 俊輔

到達目標

日本語中級前半レベルの学習者(CEFR/日本語教育スタンダードB1.2相当, 日本語能力試験N3相当)が、日常生活面と学業面の両者において、日々繰り返されるパターン化した場面を中心に、文レベルのコミュニケーションができるだけでなく、談話レベルでまとまりを持つ内容のコミュニケーションができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を読むことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度読むことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を読むことができない
評価項目2パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を聞くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度聞くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を聞くことができない
評価項目3パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を話すことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度話すことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を話すことができない
評価項目4パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を書くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度書くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を書くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
パターン化した場面を中心に、談話レベルでまとまりを持つ内容のコミュニケーションに必要となる日本語の4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に高める。
授業の進め方・方法:
授業では、教科書に沿い、テーマに関連がある、新聞・インターネットの記事、ニュース・ドキュメンタリーのテレビ番組等からの実例を使いながら進める。また、教室内で学んだことをもとに、友達・先輩・後輩・教員・職員といった教室外の人々と上手く関わっていくための課題も行う。
注意点:
・授業では予習と授業前課題を毎回指示するので、授業前に行ってくること。
・開講後、学習者の日本語力に応じ、授業計画・内容・使用教科書を変更することがある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 1課 色
学習項目:
1.~という, 2.~に基づく~, 3.~と同時に, 4.~による~, 5.~際
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・話す:「色についてのイメージ」
・書く:「私の国の国旗」
・読む:「病院の色」
・聞く:「ポストの色」
3週 2課 ユーモア・ジョーク
学習項目:
1.~とする, 2.~にかけて, 3.~から~にかけて, 4.~さえ, 5.さえ~ない, 6.~なんて, 7.~ことで/~ことによって, 8.~ように思われる
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「エープリル・フール」
・聞く:「世界最大級のハンバーガー」
・話す:「知っているジョーク」
・書く:「新聞記事を書く」

4週 3課 制服
学習項目:
1.~を問わず, 2.~をめぐって/~をめぐるN, 3.~ところ, 4.~ことなく, 5.~向き, 6.~向け, 7.~における, ~/~において, 8.~上
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「学校の制服」
・聞く:「わが社の制服」
・話す:「学校の制服についての[いい点」[悪い点]」
・書く:「制服は必要か不必要か」
5週 4課 算数
学習項目:
1.~に至る, 2.~から~に至るまで, 3.~うえで, 4.~なり, 5.VタN, 6.~という点/~点, 7.~にかかわる
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「計算の方法を説明する」
・聞く:「形の説明」
・話す:「外国生活の上で大切なこと」
・書く:「なぜ大学に行くのか」

6週 5課 遊びと運動
学習項目:
1.~をもたらす, 2.~に対して, 3.「~に対して/~にとって」の整理, 4.~ばかりでなく~も/~だけでなく~も, 5.~を通して/~を通じて, 6.接続詞の整理
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「子どもの遊び」
・聞く:「体操」
・話す:「すきなスポーツ・遊び」
・書く:「子どものときによくした遊び」
7週 中間試験
8週 試験返却・フィードバック

6課 お金
学習項目:
1.~ぶり, 2.~とはいえ/と(は)いっても, 3.~当たり, 4.たとえ~も, 5.~やら、~やら, 6.~のやら、~のやら, 7.~のやら, 8.「~と、~」の整理
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「古くなったお札の行方」
・聞く:「2,000円札」
・話す:「現金と電子マネーの功罪」
・書く:「自国の通貨」
2ndQ
9週 7課 水<前半>
学習項目:
1.~に関する~, 2.~ない限り, 3.~限り, 4.~がち~, 5.~っぱなし(そのままにする)
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「水への関心」
・聞く:「有料の飲み水」
10週 7課 水<後半>
学習項目:
6.~っぱなし(同じ行為・状態がずっと続く), 7.~以上に, 8.~以上, 9.~抜きにしては~ない, 10.~抜きの~, 11.~おかげで/~せいで
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・話す:「車社会・友達・ネット社会」
・書く:「もったいない(社会の中で見られる無駄使い)」
11週 8課 遺伝
学習項目:
1.~にもかかわらず, 2.~につれて, 3.~に例えられる/~に例える, 4.~に違いない, 5.~得ない/~得る, 6.あり得ない(驚き), 7.得る(できる)
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「南米の先住民は全員O型?」
・聞く:「ゲノム」
・話す:「あり得ない店・人・(  )」
・書く:「血液型による性格判断」
12週 9課 漫画・アニメ・本<前半>
学習項目:
1.~っぽい/~っぽさ, 2.~っぽい(~しやすい・よく~する), 3.~といって(も)いい, 4.~にしても,
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「座談会『漫画について』」
・聞く:「漫画やアニメが学べる大学」
13週 9課 漫画・アニメ・本<後半>
学習項目:
5.~つつ、~(逆接), 6.(~つつ、~(2つのことを同時にする), 7.副詞の整理, 8.~めく
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・話す:「漫画の現状」
・書く:「読書歴」
14週 10課 ヒトと動物
学習項目:
1.~かのように, 2.~結果, 3.~までになる, 4.~に比べて/~と比べて, 5.「もの」の整理, 6.~のに対して/~のに対し
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「ヒトのことばと鳥の歌」
・聞く:「皇帝ペンギンの親子」
・話す:「ヒト・類人猿・鳥の類似点」
・書く:「( )語を学習する上で気をつけていること」
15週 期末試験
16週 試験返却・フィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表・技術文書の作成ポートフォリオ合計
総合評価割合503020100
基礎的能力503020100