到達目標
留学生が、日本語を用いて周囲の人々と簡単なコミュ二ケーションをとり、通常の日本語の授業を支援を受けながら受講できるだけの日本語を習得する。具体的には以下のレベルに到達することを目標とする。
1 初歩レベルの文法(初級文型全般のうちの半分程度)を身につける。
2 日常生活に最低限必要な基本語彙を定着させる。
3 日常生活に最低限必要な基本漢字を定着させる(250字程度)。
4 基礎的な日本語の文字・語彙・文法を用い、周囲と簡単な
コミュニケーションを取ることができる。
5 初歩レベルの文字・語彙・文法を用いた読み・書きができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本語能力試験4-5級レベルの日本語の文章を読解することができる。 | 日本語能力試験5級レベルの日本語の文章を読解することができる。 | 日本語能力試験5級レベルの日本語の文章を読解することができない。
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評価項目2 | 日本語能力試験4-5級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができる。 | 日本語能力試験5級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができる。 | 日本語能力試験5級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができない。 |
評価項目3 |
日本語能力試験4-5級レベルの日本語のコミュニケーションがとれる。
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日本語能力試験5級レベルの日本語のコミュニケーションがとれる。
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日本語能力試験5級レベルの日本語のコミュニケーションがとれない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1学年の留学生が前期に履修する本科目においては、初めて日本に長期留学する学生が、周囲の人々の力を借りつつ、円満な学生生活が送れるために最低限必要な日本語の4技能を養う。また、第二言語習得の際、浮上するアイデンティティ形成の問題に対応するために、第一言語・自己文化と日本語・日本文化の比較分析を行なえるような「考える力」の育成にも取り組む。
授業の進め方・方法:
教科書によって授業を進めていくが、解説本・問題集・インターネット記事・ビデオ等の副教材を活用すると共に、主に文化理解をテーマとしたインタビュー・発表・ポートフォリオなどのプロジェクトをふんだんに取り入れ、生の日本の文化に触れつつ、学生の関心を注ぐようなアクティビティ・ラーニングを意識した授業内容を提供する。
注意点:
漢字学習は、初級日本語げんきIの漢字リストに加え、Basic Kanji Book 基本漢字500 Vol.1の漢字を1週間に20字の割合で学習していく。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1「あたらしいともだち」-2課「かいもの」
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文法項目:数字、時間、助詞「の」、「も」、「ね」、「よ」、XはYです、疑問文、こそあど、だれの+名詞、助詞、名詞+じゃないです
文字項目:ひらがな・カタカナの定着
自己紹介を口頭でしたり、書いたりすることができる。買い物・外食ができるようになる。
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2週 |
3「デートの約束」-4課「初めてのデート」 |
文法項目:動詞、助詞「を」、「で」、「に」、「へ」、「も」、「と」時の表現、~ませんか、語順、頻度を表す副詞、主題の「は」、Xがあります/います、XはYの前です、名詞(過去)、動詞(過去)、~時間、たくさん
漢字項目:一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、万、円、時、日、本、人、月、火、水、木、金、土、曜、上、下、中、半
誘いを受けたり、断ったりすることができる。日課や習慣、物や場所の位置を聞いたり話したり書いたりすることができる。過去のできごとについて話したり書いたりすることができる。
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3週 |
5「沖縄旅行」ー6課「ロバートさんの一日」
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文法項目:形容詞(現在・過去)、好きな(な)/きらい(な)、~ましょうか、~枚、動詞 te-form, ~てください、~てもいいです、~てはいけません、te-formによる接続、~から、~ましょうか
漢字項目:山、川、元、気、天、私、今、田、女、男、見、行、飲、食、東、西、南、北、口、出、右、左、分、先、生、大、学、外、国
依頼、許可、申し出、理由、また、規則について話したり、書いたりすことができる。
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4週 |
7「家族の写真」-8課「バーベキュー」
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文法項目:~ている、人を描写する、形容詞/名詞te-form、動詞語幹+に行く、short-form(現在)、くだけた話し方(現在)、(現在)と思います、(現在)と言っていました、~ないでください、動詞+のが好き、助詞「が」、何か/何も
漢字項目:京、人、子、小、会、社、父、母、高、校、毎、語、文、帰、入、員、新、聞、作、仕、事、電、車、休、言、読、思、次、何
考えを述べたり、人から聞いたことを他人に伝えることができる。 旅行・パーティーなどの予定を立てることができる。
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5週 |
9課「かぶき」
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文法項目:short-form(過去)、くだけた話し方(過去)、(過去)と言っていました、~している人、まだ~ていません、~から、助数詞「~つ」
漢字項目:午、後、名、白、雨、書、友、間、家、話、少、古、知、来
過去のことについて考えを述べることができる。 レストランや店で注文する理由を言うことができる。
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6週 |
1-9課総復習
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既習事項の総復習を行なう。
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7週 |
中間試験
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既習事項の理解度を確認する。
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8週 |
中間試験答案返却とフィードバック、 1-9課既習内容の応用(発表とプロジェクト)
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既習語彙・文法・言語機能の基礎を応用し、既習事項の定着を図る。
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2ndQ |
9週 |
10課「冬休みの予定」 |
文法項目:二重比較、三項以上の比較、形容詞/名詞+の、~つもりだ、形容詞+なる、どこかに/どこにも、助詞「で」(手段)
漢字項目:住、正、年、売、買、町、長、道、雪、立、自、夜、朝、持
予定、交通手段・所要時間について述べることができる。旅行代理店で予約することができる。
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10週 |
11課「休みのあと」
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文法項目:~たい、~たり~する、~ことがある、助詞「や」
漢字項目:手、紙、好、近、明、病、院、映、画、歌、市、所、勉、強、有、旅
休暇、出身地、友人、将来の夢について話したり、書いたりすることができる。
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11週 |
12課「病気」
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文法項目:~んです、~すぎる、~のほうがいいんです、~ので、~なければいけません、~でしょう
漢字項目:昔、々、神、早、起、牛、使、働、連、別、度、赤、青、色
病状を説明したり、アドバイスをしたり、天気の予測をすることができる。
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12週 |
13課「アルバイト探し」 |
文法項目:可能動詞、~し、~そうです、~てみる、なら、頻度
漢字項目:物、鳥、料、理、特、安、飯、肉、悪、体、空、港、着、同、海、昼
電話をかけたり、約束をしたりすることができる。 できること/できないことを述べることができる。
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13週 |
14課「バレンタインデー」 |
文法項目:ほしい、~かもしれません、あげる/くれる/もらう、~あらどうえすか、も、しか
漢字項目:彼、代、留、族、親、切、英、店、去、急、乗、当、音、楽、医、者
贈り物について相談したり、物のやり取りについて話すことができる。 推測する表現を使うことができる。
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14週 |
10-14課総復習 |
既習事項の総復習を行なう。
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15週 |
期末試験
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既習事項の理解度を確認する。
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16週 |
期末試験答案返却とフィードバック、 10-14課既習内容の応用(発表とプロジェクト)
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既習語彙・文法・言語機能の基礎を応用し、既習事項の定着を図る。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 40 | 0 | 0 | 30 | 30 | 200 |
基礎的能力 | 50 | 20 | 0 | 0 | 15 | 15 | 100 |
専門的能力 | 50 | 20 | 0 | 0 | 15 | 15 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |