日本語Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語Ⅱ
科目番号 0002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類(留学生) 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 初級日本語げんきII 、げんきIIワークブック、Basic Kanji Book 基本漢字500 Vol.2
担当教員 勝又 美保

到達目標

留学生が、日本語を用いて周囲の人々とコミュ二ケーションをとり、通常の日本語の授業を支援を受けながら受講できるだけの日本語を習得する。具体的には以下のレベルに到達することを目標とする。

1  初級レベルの文法を身につける。
2 日常生活に必要な基本語彙を定着させる。
3 日常生活に必要な基本漢字を定着させる。
4 基礎的な日本語の文字・語彙・文法を用い、周囲とコミュニケーション
を取ることができるようになる。
5 基礎的な日本語の文字・語彙・文法を用いた読み・書きができるように
なる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語能力試験3-4級レベルの日本語の文章を読解することができる。日本語能力試験4級レベルの日本語の文章を読解することができる。日本語能力試験4級レベルの日本語の文章を読解することができない。
評価項目2日本語能力試験3-4級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができる。日本語能力試験4級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができる。日本語能力試験4級レベルの日本語を用いて文章表現をすることができない。
評価項目3日本語能力試験3-4級レベルの日本語のコミュニケーションがとれる。日本語能力試験4級レベルの日本語のコミュニケーションがとれる。 日本語能力試験4級レベルの日本語のコミュニケーションがとれない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1学年の留学生が後期に履修する本科目においては、周囲の人々の力を借りつつ、円満な学生生活が送れるために必要な日本語の4技能を養う。また、第二言語習得の際、浮上するアイデンティティ形成の問題に対応するために、第一言語・自己文化と日本語・日本文化の比較分析を行なえるような「考える力」の育成にも取り組む。
授業の進め方・方法:
教科書によって授業を進めていくが、解説本・問題集・インターネット記事・ビデオ等の副教材を活用すると共に、主に文化理解をテーマとしたインタビュー・発表・ポートフォリオなどのプロジェクトをふんだんに取り入れ、生の日本の文化に触れつつ、学生の関心を注ぐようなアクティビティ・ラーニングを意識した授業内容を提供する。
注意点:
漢字学習は、初級日本語げんきIの漢字リストに加え、Basic Kanji Book 基本漢字500 Vol.2の漢字を1週間に20字の割合で学習していく。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週
15課「長野旅行」
文法項目:意志形、意志形+と思っています、~ておく、名詞修飾節

漢字項目:死、意、味、注、夏、魚、寺、広、転、借、走、建、地、場、足、通

友人を誘ったり、予定を立てたり、物や人を詳しく説明することができる。
2週 16課「忘れ物」 文法項目:~てあげる/くれる/もらう、~ていただけませんか、~といい、~時、~てすみませんでした

漢字項目:供、世、界、全、部、始、週、以、考、開、屋、方、運、動、教、室

頼んだり、謝まったり、希望を述べたりすることができる。なくしたものについて説明することができる。
3週 17課「ぐちとうわさ話」 文法項目:伝聞、~って、~たら、~なくてもいいです、~みたいです、~前に/~てから

漢字項目:歳、習、主、結、婚、集、発、表、品、字、活、写、真、歩、野

愚痴や噂を日本語で理解したり、表現したりすることができる。たとえ話をすることができる。
4週 18課「ジョンさんのアルバイト」 文法項目:他動詞/自動詞、~てしまう、~と、~ながら、~ばよかったです

漢字項目:目、的、力、洋、服、堂、授、業、試、験、貸、図、館、終、宿、題

後悔の気持ちを表したり、助言をしたり、物の状態を描写することができる。
5週 19課「出迎え」 文法項目:尊敬語、お~てください、~てくれてありがとう、~てよかったです、~はずです

漢字項目:春、秋、冬、花、様、不、姉、兄、漢、卒、研、工、質、問、多

丁寧な場面での会話を理解し、感謝を述べたり、満足の気持ちを表すことができる。
6週 15-19課総復習 既習事項の総復習を行なう。
7週
中間試験
既習事項の理解度を確認する。
8週
中間試験答案返却とフィードバック、
15-19課既習内容の応用(発表とプロジェクト)
既習語彙・文法・言語機能の基礎を応用し、既習事項の定着を図る。
4thQ
9週 20課「メアリーさんの買い物」 文法項目:丁重語(謙遜表現)、謙譲語、~ないで、埋め込み疑問文、~という~、~やすい/~にくい

漢字項目:皿、声、茶、止、枚、両、無、心、払、絶、対、痛、最、続

へりくだって話したり、丁寧に申し出ることができる。返品/交換をしてもらったり、道を聞いたり、教えたりすることができる。
10週
21課「どろぼう」
文法項目:受け身、~てある、~間に、~てほしい、形容詞+する

漢字項目:信、経、台、風、犬、重、初、若、送、幸、計、遅、配、弟、妹

悪い経験やできごとについて話したり、書いたりすることができる。他人に対する希望を述べることができる。
11週 22課「日本の教育」 文法項目:使役、使役+あげる/くれる、動詞語幹+なさい、~ば、~のに、~のような/~のように

漢字項目:記、銀、回、夕、黒、用、守、末、待、残、番、駅、説、案、内、忘

自分の子供のころについて話したり書いたり、教育について意見を述べることができる。命令や不平の表現を使うことができる。
12週 23課「別れ」 文法項目:使役受け身、~ても、~ことにする、~ことにしている、~まで、~方

漢字項目:顔、情、怒、変、相、横、比、化、違、悲、調、査、果、感、答

いやな経験、決意、思い出について話したり書いたりすることができる。手順を聞いたり、説明することができる。お別れをすることができる。
13週 20-23課総復習 既習事項の総復習を行なう。
14週 20-23課既習内容の応用(発表とプロジェクト)
既習語彙・文法・言語機能の基礎を応用し、既習事項の定着を図る。
15週 期末試験
既習事項の理解度を確認する。
16週
期末試験答案返却とフィードバック、全科課既習内容の応用(発表とプロジェクト)
1-23課の既習語彙・文法・言語機能の基礎を総復習・応用し、既習事項の定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習課題合計
総合評価割合10040003030200
基礎的能力5020001515100
専門的能力5020001515100
分野横断的能力0000000