日本の社会と文化Ⅰ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本の社会と文化Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類(留学生) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 日本まるごと事典
担当教員 勝又 美保

到達目標

1  日本の文化、生活様式、社会の構造や性質、日本人の物の考え方について大まかな
理解ができるようになる。
2  自文化との比較分析を通して、グローバルな視点を養いつつ、第二言語としての日本語の学習を通して新たに芽生える日本話者アイデンティティと自文化アイデンティティの調和に臨む。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 日本の文化と社会に関する基本的な事柄がよく理解できる。 日本の文化と社会に関する基本的な事柄がある程度理解できる。日本の文化と社会に関する基本的な事柄がまったく理解できない。
評価項目2 日本文化と自文化を比較・分析し、グローバルな視点で、物事を考えることができる。 日本文化と自文化の違いを理解しようとし、グローバルな視点で物事を考えようとする姿勢がある。 日本文化と自文化を比較・分析し、グローバルな視点で、物事を考えることができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本の社会と文化 I&IIにおいては、初めて日本に長期留学する学生が、日本の文化に一早く馴染み、語学・文化理解学習を通して、円満な学生生活を積極的に送るための意欲を向上させるため、言語習得に必須である文化理解に焦点を当て、日本の文化、生活様式、社会の構造や性質、日本人の物の考え方を学ぶ。日本の年間行事にも直に触れる体験をなるべく多く提供し、自文化と比較する課題もその都度与える。また、自己の文化との比較を通して、第一言語・自己文化と日本語・日本文化の比較分析を行なえるような「考える力」の育成にも取り組む過程において、第二言語習得の際、浮上するアイデンティティ形成の問題にも対応する。
授業の進め方・方法:
バイリンガルテキストである日本まるごと事典を教科書として、英日の読解を基本に授業を進めていくが、解説本・問題集・インターネット記事・ビデオ等の副教材を活用すると共に、文化理解をテーマとしたインタビュー・発表・ポートフォリオなどのプロジェクトをふんだんに取り入れ、生の日本の文化に触れつつ、学生が自文化を振り返りながら、積極的に参加できるようなアクティビティ・ラーニングを意識した様々な活動を提供していく。又、季節ごとに日本の年間行事を紹介し、実際に文化体験する機会を与え、自文化との比較を促すプロジェクトを課す。

注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
日本の概要1
日本の地形、都道府県、四季、気候について基礎的な理解をする。
2週
日本の概要2
日本の年間行事について基礎的な理解をする。
3週 日本人の生活習慣1 日本の衣食住について大まかな知識を得る。
4週 日本人の生活習慣2 日本の儀式、交通、通信、医療、警備等について大まかな知識を得る。
5週 日本の生活習慣ー自文化との比較 日本と自文化の生活習慣について比較研究を行なう。
6週 日本の年間行事ー自文化との比較1
季節に即した日本の年間行事(お花見、端午の節句等)を理解し、日本と自文化の年間行事について比較研究を行なう。
7週 中間評価 (発表とプロジェクト)
研究発表とプロジェクト提出
8週 中間評価のフィードバック
研究発表とプロジェクト提出に対するフィードバック
2ndQ
9週
日本の歴史の概要1
日本の歴史の概要を知る。
10週 日本の歴史の概要2 日本の歴史の概要を知る。
11週 日本の伝統文化1 日本の主な伝統文化について理解する。
12週 日本の伝統文化2 日本の主な伝統文化について理解する。
13週 日本の伝統文化ー自文化との比較
日本と自文化の伝統文化について比較研究を行なう。
14週 日本の年間行事ー自文化との比較2 季節に即した日本の年間行事(七夕、夏祭り、お盆等)を理解し、日本と自文化の年間行事について比較研究を行なう。
15週 期末評価(発表とプロジェクト) 研究発表とプロジェクト提出
16週 期末評価のフィードバック 研究発表とプロジェクト提出に対するフィードバック
後期
3rdQ
1週
日本の文化1

日本の芸術文化について大まかに理解をする。
2週 日本の文化2 日本のスポーツ文化について大まかに理解をする。
3週 日本の文化3 日本文学について大まかに理解をする。
4週
日本の文化4
日本の遊びやゲームについて大まかに理解をする。
5週
日本文化ー自文化との比較
文化に関するトピックを選び、日本文化と自文化との比較研究を行なう。
6週 日本の年間行事ー自文化との比較3 季節に即した日本の年間行事(お月見、敬老の日、紅葉見物、等)を理解し、日本と自文化の年間行事について比較研究を行なう。
7週 中間評価 (発表とプロジェクト) 研究発表とプロジェクト提出
8週 中間評価のフィードバック 研究発表とプロジェクト提出に対するフィードバック
4thQ
9週 現代日本社会の特徴1
現代日本社会の特徴を、主に政治・経済・社会に焦点を当て学習し、理解する。
10週 現代日本社会の特徴2
現代日本社会の特徴を、主に宗教・教育・心理に焦点を当て学習し、理解する。
11週 現代日本社会の特徴3 現代日本社会の特徴を、主に産業・工業に焦点を当て学習し、理解する。
12週 現代日本社会ー自文化との比較 日本と自文化の現代社会について比較研究を行なう。
13週 日本の年間行事ー自文化との比較4 季節に即した日本の年間行事(お正月、お節句、ひな祭り等)を理解し、日本と自文化の年間行事について比較研究を行なう。
14週
日本社会と文化 まとめー自文化との比較

研究発表とプロジェクト提出
15週 期末評価(発表とプロジェクト) 研究発表とプロジェクト提出
16週 期末評価のフィードバック
研究発表とプロジェクト提出に対するフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習課題合計
総合評価割合060007070200
基礎的能力0303535100
専門的能力0303535100
分野横断的能力0000000