到達目標
1 講義を通して、日本の文化、生活様式、社会の構造や性質、日本人の物の考え方について大まかな理解ができるようになる。
2 特定の話題についてまとまった発表ができるようになり、日本語で母国の文化・社会に関する内容を紹介できる。
3 特定の話題に関するスピーチを準備するプロセスにおいて、「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」4技能を磨き、日本語を応用する能力を伸ばす。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本の文化と社会に関する基本的な事柄がよく理解できる。
| 日本の文化と社会に関する基本的な事柄がある程度理解できる。 | 日本の文化と社会に関する基本的な事柄がまったく理解できない。 |
評価項目2 | 自然な日本語で母国の文化を紹介することができる。ジェスチャーなどを活用しながら、流暢にスピーチすることができる。
| 日本語で母国の文化を紹介することができる。まとまりのあるスピーチをすることができる。 | 日本語で母国の文化を紹介することができない。 |
評価項目3 | 日本文化と自文化を比較・分析し、グローバルな視点で、物事を考えることができる。 | 日本文化と自文化の違いを理解しようとし、グローバルな視点で物事を考えようとする姿勢がある。 | 日本文化と自文化を比較・分析し、グローバルな視点で、物事を考えることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本の社会と文化 Iは、初級段階の留学生を対象とし、できるだけ早く日本文化に順応することを目標とする。特に、日本語の応用力と日本文化に対する理解とのバランスを考えつつ、国際的な視野の涵養を重要視する。授業はおおむね二つのパーツが含まれ、一つは、日本語の応用力を伸びるためのスピーチ訓練、もう一つは、日本の文化、生活様式、社会の構造や性質、日本人の物の考え方を学ぶための講義である。受講者はこの授業を通して、「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」4技能を身につけ、国際的な視点から自国文化と日本文化を深く理解する。
授業の進め方・方法:
基本的には、「語彙・表現の学び→発表→発表のフィードバック→講義」という流れで授業を進めていくが、自作資料・新聞記事・ビデオ等の副教材を活用すると共に、文化理解をテーマとしたインタビュー・発表などのプロジェクトをふんだんに取り入れる。受講者は、語学力を上達すると同時に、生の日本文化に触れつつ、自文化を振り返る。前期の授業では、まず「年中行事」、「国の概況」、「観光」、「歴史」、「経済産業」などの話題を取り上げ、基本なスピーチを自力で構成できるようになる。後期の授業では、より複雑なスピーチを構成できるよう、「習慣」、「人間関係」、「社会問題」などの話題を通して、「対比」、「因果関係」、「分析」などの表現法を身につける。
注意点:
ほかの参考資料、自作資料などを随時に配布する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の内容、進め方、授業評価などを知る。
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2週 |
1.まつり |
自国の年中行事を紹介し、日本の年中行事について理解する。
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3週 |
2.地理、民族、宗教 |
自国の地形、民族、宗教を紹介し、日本の概況を知る。
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4週 |
2.地理、民族、宗教 |
自国の地形、民族、宗教を紹介し、日本の概況を知る。
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5週 |
3.私の仕事 |
自分の将来のやりたい仕事について紹介し、現代日本人の仕事観について理解する。
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6週 |
3.私の仕事 |
自分の将来のやりたい仕事について紹介し、現代日本人の仕事観について理解する。
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7週 |
4.観光 |
自国の観光資源を紹介し、日本の観光地や交通機関の利用法について理解する。
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8週 |
復習 |
1~4までの内容を振り返る。
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2ndQ |
9週 |
5.歴史 |
自国の歴史を紹介し、日本の歴史の基本知識を知る。
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10週 |
5.歴史 |
自国の歴史を紹介し、日本の歴史の基本知識を知る。
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11週 |
6.私の国と日本の関係 |
政治、経済、文化などの視点から、自国と日本との関係を調べ、紹介する。
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12週 |
6.私の国と日本の関係 |
政治、経済、文化などの視点から、自国と日本との関係を調べ、紹介する。
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13週 |
7.結婚 |
自国の婚姻観や結婚に関する文化などを紹介し、現代日本の結婚事情を理解する。
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14週 |
8.産業と貿易 |
自国の産業・貿易を紹介し、日本の産業と貿易の概況を理解する。
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15週 |
復習とまとめ |
5~8の内容を振り返る
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16週 |
期末評価 |
期末試験
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後期 |
3rdQ |
1週 |
9.経済と人々の生活
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自国の経済事情を紹介し、日本の物価や経済と人々の生活との関係を理解する。
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2週 |
9.経済と人々の生活
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自国の経済事情を紹介し、日本の物価や経済と人々の生活との関係を理解する。
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3週 |
10.対比する「習慣の違い」 |
日本の文化上・社会上の習慣を理解し、自国と比較する。
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4週 |
10.対比する「習慣の違い」
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日本の文化上・社会上の習慣を理解し、自国と比較する。
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5週 |
11.因果関係1「教育の問題」 |
日本の教育問題を理解し、自国と比較する。
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6週 |
11.因果関係1「教育の問題」 |
日本の教育問題を理解し、自国と比較する。
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7週 |
12.変化を説明する「日本(日本人)のイメージ」 |
日本に対するイメージを発表し、ステレオタイプと国際理解について学ぶ。
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8週 |
12.変化を説明する「日本(日本人)のイメージ」 |
日本に対するイメージを発表し、ステレオタイプと国際理解について学ぶ。
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4thQ |
9週 |
13.分析する「人間関係」 |
日本人の人間関係の構築を理解し、自国と比較する。
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10週 |
13.分析する「人間関係」 |
日本人の人間関係の構築を理解し、自国と比較する。
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11週 |
14.因果関係2「社会問題」 |
日本での身近な社会問題を理解し、自国と比較する。
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12週 |
14.因果関係2「社会問題」 |
日本での身近な社会問題を理解し、自国と比較する。
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13週 |
15.出来事を語る「いやな体験」 |
日本に来てからの生活を振り返り、自分の体験を紹介する。
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14週 |
15.出来事を語る「いやな体験」 |
日本に来てからの生活を振り返り、自分の体験を紹介する。
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15週 |
復習とまとめ |
以上の内容を振り返る。
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16週 |
期末評価 |
期末試験
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 20 | 0 | 0 | 20 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 10 | 10 | 50 |
専門的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 10 | 10 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |