日本語Ⅲ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅲ
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類(留学生) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 『中級を学ぼう 日本語の文型と表現56 中級前期 第2版』(スリーエーネットワーク、2019)、『日本語能力試験直前対策 N2 文字・語彙・文法』(日本語能力試験問題研究会、2011)
担当教員 朱 琳

到達目標

日本語中級前半レベルの学習者(CEFR/日本語教育スタンダードB1.2相当, 日本語能力試験N3相当)が、日常生活面と学業面の両者において、日々繰り返されるパターン化した場面を中心に、文レベルのコミュニケーションができるだけでなく、談話レベルでまとまりを持つ内容のコミュニケーションができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を読むことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度読むことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を読むことができない
評価項目2パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を聞くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度聞くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を聞くことができない
評価項目3パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を話すことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度話すことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を話すことができない
評価項目4パターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を書くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容をある程度書くことができるパターン化した場面を中心に談話レベルでまとまりを持つ内容を書くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
パターン化した場面を中心に、談話レベルでまとまりを持つ内容のコミュニケーションに必要となる日本語の4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に高める。
授業の進め方・方法:
授業では、教科書に沿い、テーマに関連がある、新聞・インターネットの記事、ニュース・ドキュメンタリーのテレビ番組等からの実例を使いながら進める。また、教室内で学んだことをもとに、友達・先輩・後輩・教員・職員といった教室外の人々と上手く関わっていくための課題も行う。
注意点:
・授業では予習と授業前課題を毎回指示するので、授業前に行ってくること。
・開講後、学習者の日本語力に応じ、授業計画・内容・使用教科書を変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 1課 音楽と音の効果
学習項目:
1.カタカナ語, 2.~のだろうか, 3.~わけがない/~わけではない, 4.名詞修飾節の「の」, 5.こそ, 6.より
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「音楽と音の効果」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「音とリラックスについて話す」
・書く:「私の好きな歌」
3週 2課 いい数字・悪い数字
学習項目:
1.~というN, 2.~ほど~はない, 3.~からすると, 4.~より, 5.数字について読む・聞く
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「いい数字・悪い数字」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「自国のいい数字・悪い数字について」
・書く:「好きな数字・特別な数字」

4週 3課 「面白い」日本
学習項目:
1.以来, 2.何~も, 3.文章と会話の中の「こ・そ・あ」, 4.~ということだ, 5.までもない, 6.N1であろうと、N2であろうと, 7.(移動動詞)ている
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「『面白い』日本」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「電車の中の様子について」
・書く:「日本に来て分かったこと」
5週 4課 くしゃみ
学習項目:
1.とたん, 2.複合動詞(~だす・込む), 3.とともに, 4.助詞+「の」, 5.~の途中, 6.擬音語・擬態語, 7.~ことに
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「くしゃみ」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「動物の鳴き声をどう表すか話す」
・書く:「くしゃみ」
6週 5課 私の町
学習項目:
1.つつある, 2.を中心に, 3.「ところに」・「ところで」, 4.意志動詞・無意志動詞の整理, 5.らしい・そうだ・ようだ 6.げ
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「私の町」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「好きな建物について話す」
・書く:「メールの書き方:近況報告」
7週 復習、定期テスト、解説 上記の内容を復習する
8週 6課 この日に食べなきゃ、意味がない
学習項目:
1.話し言葉, 2.にとって, 3.ずにはいられない, 4.~としたら, 5.「ことになる」・「ことにする」, 6.グラフの言葉
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「この日に食べなきゃ、意味がない」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「自国の正月・特別な日に食べる料理」
・書く:「正月料理・特別な料理」
2ndQ
9週 7課 お相撲さんの世界
学習項目:
1.だらけ・まみれ, 2.~ないと、~ないからだ, 3.~のたびに, 4.に加えて, 5.(数字)は, 6.ないように, 7.動詞くる, 8.接続詞・副詞の整理
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「お相撲さんの世界」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「どんな職業について関心があるか」
・書く:「仕事のよい面・大変な面」
10週 8課 第一印象
学習項目:
1.にすぎない, 2.Nさえ~ば/~なら, 3.さえ・しか・こそ, 4.というものではない, 5.かねない, 6.ものの
学習項目の用法を理解し、4技能において運用できる:
・読む:「第一印象」
・聞く:「聴解タスクシート」
・話す:「印象・自信があることの自己チェック」
・書く:「人に会う時、気をつけていること」
11週 日本文学講読 エッセイ、小説など文学作品を講読・鑑賞することによって、今まで学んだ文型・表現を振り返り、定着する。
12週 日本文学講読 エッセイ、小説など文学作品を講読・鑑賞することによって、今まで学んだ文型・表現を振り返り、定着する。
13週 日本文学講読 エッセイ、小説など文学作品を講読・鑑賞することによって、今まで学んだ文型・表現を振り返り、定着する。
14週 日本文学講読 エッセイ、小説など文学作品を講読・鑑賞することによって、今まで学んだ文型・表現を振り返り、定着する。
15週 期末試験
16週 試験返却・フィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表・技術文書の作成ポートフォリオ合計
総合評価割合503020100
基礎的能力503020100