到達目標
1 論理的文章・文学などの幅広いジャンルの読解活動を通して、中上級レベル(JLPT N2)以上の語彙・文型及び読解能力を身につける。
2 日常のコミュニケーション場面における表現及び語用論的知識を養い、必要な場面で適切にアウトプットできるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
コミュニケーション | 自分と相手の関係性や場面に合った表現を適切に用いて、円滑なコミュニケーションを遂行することができる。 | 自分が相手に伝えたい内容を表現でき、意図したコミュニケーションを遂行することができる。 | 自分が相手に伝えたい内容を適切に表現できず、意図したとおりのコミュニケーションが遂行できない。 |
テキスト理解 | テキストで用いられている語彙や文型が身についており、テキストの内容が正確に理解できる。 | テキストで用いられている語彙や文型がある程度身についており、テキストの内容がほとんど理解できる。 | テキストで用いられる語彙や文型が身についておらず、テキストの内容が理解できない。 |
アウトプット | 与えられたテーマに対して、自分が持っている日本語の知識を駆使して自らの考えや意見を正確に述べることができる。 | 与えられたテーマに対して、自分が持っている日本語の知識を駆使して自らの考えや意見を述べようとする姿勢がある。 | 与えられたテーマに対して、自らの考えや意見を述べることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本授業では、日本で生活していくにあたって必要な言語的知識を身につけ、身につけた言語的知識を実生活で適切に運用する能力を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
週2回の授業のうち、1回を読解、もう1回を会話にあてて進める。
事前学習として、会話の回で指示する授業前課題に取り組むこと。
読解の授業では、テキストの語彙、表現、内容の確認をし、内容に関して意見交換を行う。会話の授業では、授業前課題をもとに様々なコミュニケーション場面における適切な表現について考えるとともに、実際のコミュニケーションで用いられる口語表現を学ぶ。
事後学習として、授業で学んだ表現や文法を振り返り、次回授業までに身につけておくこと。
学期末に筆記試験を行う。
注意点:
授業前課題を指示するので、必ず授業前に行ってくること。
開講後、学生の日本語力に応じて授業内容を変更することがある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス/説明書を読む |
授業計画を理解し、授業に対する自分なりの見通しが立てられるようになる/説明書を読み、書かれている通りの操作ができる
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2週 |
依頼する/読解:生態系 |
相手との関係性や内容の重さに応じて、依頼する表現を使い分けられるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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3週 |
勧誘する/グラフを読む |
相手との関係性に応じて、勧誘する表現を使い分けられるようになる/グラフを読み、グラフが示している事柄について適切に説明することができる
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4週 |
許可を求める/エッセイ |
相手との関係性や内容の重さに応じて、依頼する表現を使い分けられるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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5週 |
申し出る/お知らせ・広告を読む |
相手との関係性に応じて、申し出る表現を使い分けられるようになる/案内文、通知、広告などを読み、書かれている内容を正確に理解することができる
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6週 |
謝罪する/読解:書評 |
相手との関係性に応じて、謝罪する表現を使い分けられるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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7週 |
相談・助言する/情報を読み取る |
相手との関係性や内容の重さに応じて、相談・助言をする表現を使い分けられるようになる/アルバイト募集情報、賃貸情報、ホテル予約サイトなどを読み、情報を正確に理解することができる
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8週 |
復習とまとめ |
前半の内容の復習を行う
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4thQ |
9週 |
不満を伝える/読解:日本語・日本文化 |
相手との関係性や内容の重さに応じて、不満を伝える表現を使い分けられるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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10週 |
情報提供する/新聞を読む |
日常会話において、相手に情報提供する際の会話の流れを身につける/新聞記事を読み、簡潔な情報を正しく読み解くことができる
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11週 |
体験談を話す/探求:ビジネスとテクノロジー① |
日常会話において、自分が体験したことを効果的に相手に伝えられるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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12週 |
共感を示す・共感できない気持ちを示す/探求:ビジネスとテクノロジー② |
日常会話において、相手に共感を示したり、共感できない気持ちを示したりできるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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13週 |
相手の話を広げる/探求:心が持つバイアス① |
日常会話において、相手の話を広げるような質問ができるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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14週 |
話題を始める・変える・終える/探求:心が持つバイアス② |
日常会話において、話題を始める・変える・終える表現を身につけ、使用できるようになる/テキストに対する自らの意見を述べることができる
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15週 |
共通の経験を話す/期末試験 |
日常会話において、相手と共通の経験を話す際のストラテジーを身につけ、使用できるようになる/期末試験
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16週 |
学習の振り返りとフィードバック |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 期末試験 | 授業前課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 40 | 100 |