日本語Ⅴ

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	日本語Ⅴ
科目番号	0010	科目区分	一般 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	総合工学科Ⅰ類（留学生）	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	4
教科書/教材	①大学・大学院留学生の日本語 作文編（アルク）②大学・大学院留学生の日本語 読解編（アルク）③留学生のためのアカデミックジャパニーズ中上級（スリーエーネットワーク）④Intermediate Kanji Book（凡人社）⑤新完全マスターN1語彙（スリーエーネットワーク）　⑥テーマ別上級で学ぶ日本語改訂版（研究社）
担当教員	佐藤 和美,池田 智子

到達目標

1.有意義な留学生活を送るために、情報受信力（聞く・読む）と発信力（話す・書く）両方のバランスのよいコミュニケーションができるようになる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
2.漢字、語彙の一層の強化をはかり、適切な文章を書いたり、発話できるようになる。社説のような文を読み理解し、さらにそれに対する自分の考察も日本語でできるようになる。　　　　　　　　　　　　

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安(優)	標準的な到達レベルの目安(良)	未到達レベルの目安(不可)
読む	未習の語彙が含まれる文章を類推を用いて読むことが出来る。	辞書を用いて文章を読むことが出来る。	文章を読むのに大きな手助けを必要とする。
聞く	まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返せば、まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。	繰り返しても、まとまりのあるテキストを聞いて全体から類推して情報を得ることが難しい。
話す	身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。	こちらの手助けがあれば、身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。	自分の考え・意見を述べることが難しい。
書く	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことが出来る	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことがやや難しい。	表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことに大きな手助けを必要とする。

教育方法等

概要:

高専生活に適応していくために必要な日本語力を養成する。教材には日本事情・日本文化・時事的話題・科学読み物など幅広い分野を取り上げ、実際の使われ方を重視した授業活動・課題を用いて進める。予備教育で学んだ日本語を基礎に、語彙・漢字・表現力を広げ、伸ばしながら4技能（聞く・話す・読む・書く）のバランスの取れた日本語力を身につける。口頭表現（会話・報告・意見発表・スピーチなど）及び作文表現（メール・手紙・レポート・一般作文など）の力を養い、専門科目履修効果を高めると共に、コミュニケーション能力の向上を目指す。

授業の進め方・方法:

授業はタスク活動・演習を中心に行うので積極的に参加することが求められる。
（事前学習）ある程度分量のある日本語を読んだり聞いたりすることを通し、その中で使われる語彙・文法を身につける活動が授業の中心となるので、事前に内容に目を通し語彙などの確認をしておくことが望ましい。
（事後学習）授業後は小テストに備えての復習と毎回出されるテーマに基づいた作文の作成にあたること。

注意点:

開講後、学生の日本語能力を判断した上で、授業内容や教科書を変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

遠隔授業対応

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	聴解：掃除　　 作文：表記の仕方、文体と書き言葉①　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 漢字：漢字の仲間　　 語彙：性格/人柄　　 教科書：コロンブスの卵	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・文章作成に必要な基本事項の確認（文字や記号の書き方、句読点の打ち方、文体）　　　　 ・漢字の成り立ちを知る　　 ・性格・人柄に関する語彙の強化　　 ・まとまった文の内容理解強化
		2週	聴解：本屋　 作文：文体と書き言葉②　　　　　 漢字：反対語の漢字　　 語彙：性格/人柄　　　　 教科書：コロンブスの卵	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・文章作成に必要な基本事項の確認（文体と書き言葉）　 ・対になる漢字の強化　　 ・性格・人柄に関する語彙の強化 　　 ・文法の強化
		3週	聴解：体験プレゼント　　　　 作文：段落に分ける　 漢字：漢語の動詞（１） 語彙：人間関係/付き合い　　　　 教科書：コロンブスの卵	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する。 ・文章作成に必要な基本事項の確認（文章・段落内の構成） ・漢語の語構成を意識する　　　　 ・人間関係に関する語彙強化　　　　　　　　 ・ニュースなどのリスニング力強化
		4週	聴解：そば屋ののれん　　 作文：「は」と「が」　 漢字：漢語の形容詞　 語彙：人間関係/付き合い　　　 教科書：コロンブスの卵	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・文章作成に必要な基本事項の確認（助詞の使い方） ・形容詞になる漢語を意識する　　　 ・人間関係に関する語彙強化 　　　　　　　 ・グラフなどのプレゼンテーション力強化
		5週	聴解：卵かけごはん　　　 読解：睡眠時間ー短眠と長眠　　　　 漢字：漢語の形容詞　　　 語彙：日常生活　　　　　　 教科書：宇宙人のぼやき	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・定義を表す表現の習得　 ・形容詞になる漢語を意識する　　　 ・日常生活に関する語彙強化 ・まとまった文の内容理解強化
		6週	聴解：剣道　　　　 読解：日時計　　　　　 漢字：同音の漢字　 語彙：日常生活　　　　　 教科書：宇宙人のぼやき	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・経過を表す表現、助詞相当語の習得　　　　　　 ・同音異義語の強化　　　　　 ・日常生活に関する語彙強化 　　　　　　　　　　　 ・文法強化
		7週	聴解：落語　 作文：テーマを述べる　　　　　　　　　　　　　　 漢字：同音の漢字　 語彙：医療・健康　　　　　　　　　　 教科書：宇宙人のぼやき	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・テーマを示し、重要性を述べる　　　　　 ・同音異義語の強化　　　　　 ・医療・健康に関する語彙強化　　　　　　 ・ニュースを聞いて、内容を伝える練習と習得
		8週	聴解：そばをすする音　　 読解：研究者の二つのタイプ　　　　　　　　　　　　 漢字：漢語の語構成　 語彙：医療/健康　　　　　　　　　　　　　 教科書：宇宙人のぼやき	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・比較・対照の表現、指示語の習得　　　　　 ・漢字の語構成を意識する　　 ・医療・健康に関する語彙の強化　　　　　 ・プレゼンテーション力強化
	2ndQ
		9週	聴解：将棋　　 作文：理由・経過を述べる　　　　　　　　　　　　 漢字：漢語の語構成　 語彙：芸術/スポーツ　　　　　　　　　　　　　 教科書：エネルギー物語	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・理由、時間の経過を説明する　　　　　 ・漢字の語構成を意識する　　　　 ・芸術・スポーツに関する語彙強化　　　　 ・まとまった文の内容理解強化
		10週	聴解：南極　　　　　　　　 読解：地球温暖化　　　　　　　 漢字：漢語の動詞（２） 語彙：芸術・スポーツ　　　　　　　　　 教科書：エネルギー物語	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・時を表す従属節、原因や理由を表す従属節の習得。 ・副詞的使われる漢字を意識する　　　 ・芸術・スポーツに関する語彙強化　　 ・文法の強化
		11週	聴解：明治神宮の森　　 読解：風呂場の戸　　　　　　 漢字：漢字の音訓　 語彙：教育　　　　　　　　　　　　 教科書：エネルギー物語	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する。 ・仮定条件や逆接を表す従属節、間接疑問の使い方の習得。　　　　　　　　　 ・同音異義語の強化 ・教育に関する語彙強化　　 ・ニュースなどのリスニング力強化
		12週	聴解：虚偽の自白　　　 作文：定義をする　　　　　　　　　　　　　　　　　　漢字：漢字の音訓　 語彙：教育　　　　　　　　　　　　　 教科書：エネルギー物語	・大学の講義や研究発表を聞く実践的な力を養成する ・中心文、支持文を考えて書く　　 ・漢字の音訓の強化　　　 ・教育に関する語彙強化　　　 ・プレゼンテーション力強化
		13週	読解：手で数を表す　　　　　　　　　　　　　　　　　　作文：判明していることを述べる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 漢字：同訓の漢字　 語彙：仕事　　　　　　　　　　　　 教科書：私のニュースの読み方	・様々な接続表現の確認、強化。 ・判明事項を述べ、意見を書く ・漢字の音訓の強化　　　　 ・仕事に関する語彙強化　　 ・クリティカル・リーディング
		14週	読解：茶はどのようにして伝わったか　　　　　　　　　　　　　　　　 漢字：類義語の漢字　　 語彙：仕事　　 教科書：私のニュースの読み方	・様々な接続表現の習得。 ・仕事に関する語彙強化　　　 ・副詞の強化　　 ・クリティカル・リーディング
		15週	試験
		16週	答案返却とフィードバック

評価割合

	期末試験・小テスト	課題作文・授業中の取り組み	合計
総合評価割合	50	50	100
総合評価	50	50	100