到達目標
学習に必要な各種電算機システムの利用方法,プログラミング,ディジタル技術やマイクロコンピュータ,電気回路,ネットワーキング技術の日本語による表記を理解し,基礎概念を理解し,その基本的な性質を利用して具体的な問題解決ができるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
取り扱い上の基礎知識 | 機器を取り扱ったり,利用する上で必要なマナーや安全策をとることができる。 | 助言を得ることで,利用する上で必要なマナーや安全策をとることができる。 | 利用する上で必要なマナーや安全策についの基本となる知識がない。 |
専門的な応用知識 | 自らの力で,必要な知識を選択し,問題解決に役立てられる。 | 助言を得ることで,必要な知識を選択し,問題解決に役立てられる。 | 知識が足りず,問題解決に役立てることができない。 |
技術的な取り扱い能力 | 自らの力で,機器を取り扱ったり,操作して,問題解決を図ることができる。 | 助言を得ることで,機器を取り扱ったり,操作して,問題解決を図ることができる。 | 機器を取り扱ったり,操作して,問題解決を図ることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本校3年次の専門科目の学習に必要である2年次までに履修する専門を修得する。また,必要な実習機器の利用方法や,環境整備を補助する。日本語による表記を理解し,不足している学習内容を補完し,3年次編入留学生の3年次授業への移行を補助する。また,3年次の専門科目での課題や復習を行う。
授業の進め方・方法:
授業の前期は,様々な授業に必要な各種新規アカウントの更新と教育用電算機システムの利用法,そして各科目の2年次までに履修する専門をできる範囲内で行う。原則,対面式で行う。後期は,3年次の専門科目での課題や復習を中心に行う。対面式とオンディマンド式(自学)で行う。
注意点:
逐一,授業での各科目の進捗度を確認し,不足な点を確認することが,取り組みへの基礎となる。また,必要に応じて実機を使用した授業を行う。学習に必要な各種電算機システムの利用は,卒業までの期間の授業全般に関わることであるから,今後も引き続き必要なものであることを心に据えて取り組む。便宜上,前期と後期に分けてあるが,状況に応じて,時期を柔軟に組み替えて実施する。授業前に内容を予習し、授業後に授業で学んだことを振り返り理解に努めてほしい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
各種新規アカウントの更新と教育用電算機システムの利用法 |
・Unified-Oneを使って自分のアカウントの統合認証管理ができる。 ・Gmailを使って自分のアカウントのウェブメールで教職員とコンタクトができる。 ・BlackBoardを使ってオンライン教材を利用した学習ができる。 ・Office365を使ってTeamsなどのオンライン会議システムを利用した学習ができる。
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2週 |
各種新規アカウントの更新と教育用電算機システムの利用法 |
・教務システムを使って自分の成績や出欠管理ができる。 ・履修登録システム(Kosen学生Webシステム)の利用ができる。 ・学内無線BYODを使って個人端末からの無線LANを利用した学習ができる。
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3週 |
各種新規アカウントの更新と教育用電算機システムの利用法 |
・教育用Windowsの利用ができる。 ・教育用UNIXの利用ができる。 ・UNIXの基本操作方法が解る。
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4週 |
各種新規アカウントの更新と教育用電算機システムの利用法 |
・UNIX上でのコマンドライン操作ができる。 ・UNIX上でのテキストエディタの利用ができる。 ・UNIX上でのプログラミングができる。
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5週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ
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・2進数10進数が解り,相互に変換できる。 ・2進数8進数10進数16進数が解り,相互に変換できる。
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6週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ
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・論理演算ができる。 ・ビット演算ができる。
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7週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ
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・NAND回路,NOR回路,NOT回路が解る。
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8週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ
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・代表的な加算機が設計できる。
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2ndQ |
9週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ |
・NAND回路を使って加算機を作れる。
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10週 |
ディジタル技術とマイクロコンピュータ
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・加算機を使ってカウンタが作れる。
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11週 |
プログラミング |
・変数の型の違いが解る。 ・変数の符号なしと符号ありと記憶との関係が解る。
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12週 |
プログラミング |
・変数の通用範囲が解る。 ・変数の寿命が解る。
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13週 |
プログラミング |
・ポインタ変数が解る。 ・ポインタ変数を用いたプログラムが作れる。
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14週 |
プログラミング |
・構造体と共用体が解る。 ・構造体を用いて任意の型が作れる。
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15週 |
プログラミング
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・関数の値引き渡しと、参照引き渡しの違いが解る。 ・関数の値引き渡しと,参照引き渡しの違いを使い分けたプログラムが作れる。
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16週 |
プログラミング
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・標準入力,標準出力,標準エラーについて解る。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
プログラミング
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・パイプとリダイレクトが解る。 ・パイプとリダイレクトを使える。
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2週 |
プログラミング
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・ファイル処理を行うプログラムを作れる。
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3週 |
プログラミング |
・リストやツリーが解る。
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4週 |
プログラミング |
・ソートの代表的なアルゴリズムが解る。 ・ソートプログラムが作れる。
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5週 |
電気回路 |
・代表的な素子(レジスタ,キャパシタ,インダクタ)と、その性質の違いについて解る。
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6週 |
電気回路 |
・オームの法則やキルヒホッフの法則を使って直流回路の問題を解くことができる。
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7週 |
電気回路 |
・交流回路での電力と実効値が解る。 ・フェザー図が解る。
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8週 |
電気回路 |
・交流回路での素子(レジスタ,キャパシタ,インダクタ)の性質が解る。
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4thQ |
9週 |
電気回路 |
・フェザー図を使ったベクトル計算ができる。 ・インピーダンスとアドミタンスが解る。
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10週 |
電気回路 |
・複素数を使った交流回路の計算ができる。
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11週 |
ネットワーキング技術 |
・IPアドレスの仕組みと,役割が解る。
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12週 |
ネットワーキング技術 |
・ポート番号とIPアドレスとMACアドレスが解る。
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13週 |
ネットワーキング技術 |
・ネットワークアドレスとホストアドレスとデフォルトゲートウェイが解る。 ・端末に,ネットワークアドレスとホストアドレスとデフォルトゲートウェイを設定することができる。
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14週 |
ネットワーキング技術 |
・DNSの仕組みが解る。 ・DNSに問い合わせて確かめることができる。
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15週 |
ネットワーキング技術 |
・OSI参照モデルの階層構造が解る。 ・各層の役割,データ単位,代表的なプロトコルが解る。
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16週 |
ネットワーキング技術 |
・TCP/IPモデルの階層構造が解る。 ・各層の役割が解る。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 説明 | 実技 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 20 | 40 |
専門的能力 | 20 | 20 | 40 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 20 |