日本語Ⅵ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語Ⅵ
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合工学科Ⅰ類(留学生) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 ①大学・大学院留学生の日本語 作文編(アルク)②読解厳選テーマ10中上級(凡人社)③留学生のためのアカデミックジャパニーズ聴解上級(スリーエーネトワーク) ④practical Kanji 現代社会を読む700漢字vol.1 (ASK) ⑤新完全マスターN1語彙(スリーエーネットワーク) ⑥テーマ別上級で学ぶ日本語改訂版(研究社)
担当教員 佐藤 和美,池田 智子

到達目標

1.前期に引き続き、更なる情報受信力(聞く・読む)と発信力(話す・書く)の習得を目指す。                                        
2.漢字、語彙の一層の強化をはかり、適切な文章を書いたり、発話ができるようになる。社説のような文を読み理解し、さらにそれに対する自分の考察も日本語で出来るようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
読む未習の語彙が含まれる文章を類推を用いて読むことが出来る。辞書を用いて文章を読むことが出来る。文章を読むのに大きな手助けを必要とする。
聞くまとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。繰り返せば、まとまりのあるテキストを聞いて、未習語や聞き取り難い部分があっても全体から類推して情報を得ることが出来る。繰り返しても、まとまりのあるテキストを聞いて全体から類推して情報を得ることが難しい。
話す身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。こちらの手助けがあれば、身近な話題について、自分の考え・意見を述べることが出来る。自分の考え・意見を述べることが難しい。
書く表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことが出来る表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことがやや難しい。表現したい内容を適切な語彙を用いて書くことに大きな手助けを必要とする。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期に引き続き、高専生活に適応していくために必要な日本語力を養成する。教材には日本事情・日本文化・時事的話題・科学読み物など幅広い分野を取り上げ、実際の使われ方を重視した授業活動・課題を用いて進める。これまで学んだ日本語を基礎に、更に語彙・漢字・表現力を広げ4技能(聞く・話す・読む・書く)のバランスの取れた日本語力を身につける。口頭表現(会話・報告・意見発表・スピーチなど)及び作文表現(メール・手紙・レポート・一般作文など)の力を養い、専門科目履修効果を高めると共に、コミュニケーション能力の向上を目指す。
授業の進め方・方法:
授業はタスク活動・演習を中心に行うので積極的に参加することが求められる。
(事前学習)ある程度分量のある日本語を読んだり聞いたりすることを通し、その中で使われる語彙・文法を身につける活動が授業の中心となるので、事前に内容に目を通し語彙などの確認をしておくことが望ましい。
(事後学習)授業後は小テストに備えての復習と毎回出されるテーマに基づいた作文の作成にあたること。
注意点:
開講後、学生の日本語能力を判断した上で、授業内容や教科書を変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 聴解:畳         
作文:問題点を述べる               
漢字:宮崎駿監督 
語彙:メディア
教科書:健康ブームの光と影 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する        
・問題点を指摘して書く   
・宮崎駿始めアニメに関する内容の漢字の強化  
・メディア関連の語彙の強化      
・内容理解強化
2週 聴解:天神様  
読解:「タ」と「ハタケ」   漢字:大相撲             語彙:メディア  
教科書:健康ブームの光と影       
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する
・筆者の意見を表す表現、反語疑問文の習得       
・大相撲に関する漢字の強化    
・メディア関連の語彙の強化      
・プレゼンテーション力強化
3週 聴解:暗闇イベント  
作文:引用する           
漢字:夏目漱石  
語彙:経済・産業 
教科書:健康ブームの光と影 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する 
・引用文を書く        
・夏目漱石への理解と関連漢字の強化    
・経済・産業に関する語彙力強化      
・ニュースのリスニング強化   
4週 聴解:知里幸恵さん
読解:カラスの自動車利用行動  
漢字:日本人の信仰  
語彙:経済・産業
教科書:健康ブームの光と影 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する         
・論理的な文章を読むための基礎的な読解技術を養成する   
・日本人の宗教観とそれに関する漢字の強化  
・経済・産業に関する語彙強化  
・文法の強化
5週 聴解:開発途上国支援     
作文:解決策を述べる     
漢字:文化のニュース 
語彙:政治・法律・歴史 
教科書:猫ばばと死刑 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する   
・問題を述べ、提言する   
・日本の文化のニュースに関する漢字の強化  
・政治・法律・歴史に関する語彙強化       
・内容理解強化
6週 聴解:バイオミミクリ-生物に学ぶ技術- 
読解:働かない働きアリ    
漢字:防災ー自然災害 
語彙:社会問題  
教科書:猫ばばと死刑
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する          
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得    
・防災ー自然災害に関する漢字の強化   
・格差社会・少子高齢化に関する語彙強化    
・プレゼンテーション力強化   
7週 聴解:フェアトレード   
作文:手順を述べる           
漢字:防災ー地震  
語彙:社会問題 
教科書:猫ばばと死刑 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する  
・手順を明確に述べる
・防災ー地震に関する漢字の強化  
・格差社会・少子高齢化に関するの語彙強化
・ニュースのリスニング強化
8週 聴解:渋滞学  
読解:血液型      
漢字:社会のニュース  
語彙:科学・自然・地形   
教科書:猫ばばと死刑
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する         
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得 
・社会のニュースに関する漢字の強化    
・自然・地形・地理に関する語彙の強化   
・文法の強化
4thQ
9週 聴解:バイオトイレ  
作文:指示詞を使う  
漢字:選挙  
語彙:技術    
教科書:コンピュータ夢物語 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する        
・指示詞(文脈指示)を使って社会的な問題について書く      
・選挙制度に関する理解と漢字の強化  
・技術に関する語彙強化   
・内容理解強化
10週 聴解:茶の湯   
読解:言葉の意味  
漢字:難民五輪選手団  
語彙:抽象概念 
教科書:コンピュータ夢物語
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する          
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得   
・オリンピック、難民問題などに関する漢字の強化
・時間/空間に関する語彙強化   
・プレゼンテーション力強化
11週 聴解:ガラスの天井           
読解:IT社会                 
漢字:核兵器禁止条約 
語彙:抽象概念 
教科書:コンピュータ夢物語 
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する         
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得      
・核兵器禁止条約、国際条約に関する漢字の強化
・体の言葉を使った慣用表現の強化   
・ニュースのリスニング強化
12週 聴解:子どもの顔        
読解:Kawaii      
漢字:核兵器禁止条約  
語彙:抽象概念            
教科書:コンピュータ夢物語
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する         
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得   
・核兵器禁止条約、国際条約に関する漢字の強化 
・時間・空間に関する抽象概念の語彙の強化 
・文法の強化
13週 聴解:防災教育  
読解:若者  
漢字:経済対策  
語彙:抽象概念 
教科書:学ぼう日本語 慣習/風習
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する         
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得      
・経済に関するニュースの漢字の強化  
・関係・変化に関する抽象概念の語彙強化
・内容理解強化
14週 聴解:丁重語  
読解:いじめ     
漢字:働き方改革 
語彙:抽象概念 
教科書:学ぼう日本語 慣習/風習
・実際の講義や発表を聞くための実践的な力を養成する 
・様々な分野の文章を読み、より広い視野と主体的に考えていく力の習得        
・働き方改革など社会問題に関する漢字の強化  
・関係・変化に関する抽象概念の語彙強化
・プレゼンテーション力強化
15週 試験
16週 答案返却とフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

期末試験・小テスト課題作文・授業中の取り組み合計
総合評価割合5050100
総合評価5050100