到達目標
計算機上で行う画像処理の一般的なアルゴリズムを理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
画像処理の基本原理の理解 | 数式により画像処理のアルゴリズムを説明できる | 概念的に画像処理のアルゴリズムを説明できる | 左に達しない |
画像処理のプログラミングによる実践 | アルゴリズムに則ったプログラムを作成できる | アルゴリズムに則ったプログラムを使うことができる | 左に達しない |
画像処理の応用 | 画像処理の応用についてアルゴリズムの観点から論じられる | 画像処理の応用をあげられる | 左に達しない |
学科の到達目標項目との関係
JABEE (A) 実践的技術者としての高度でかつ幅広い基本的能力・素養
教育方法等
概要:
人間の目に写る画像の性質を視覚の生理・心理学的性質から学び取る。
また、CAD、CGをはじめとする様々な装置・システム・ソフトウェアに使われている画像処理について、
その原理を理論的に理解するとともに、演習を通して応用する方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習による。講義の一部は、名取キャンパスと遠隔授業を行う。
本科で修得した1次元データ(時系列データ)の原理、処理の知識をもとに、2次元データ(画像)の基本的な知識について学習する。また、本科で修得したプログラミング等の知識と技術等を用いて、画像処理論の基本的な操作(空間領域、周波数領域、幾何変換等)について学習し、演習を通じて理解を深かめる。
<事前学習>
講義前に資料を事前配布するので、確認をしておくこと。資料に記載されていない部分は不必要という部分でないので、該当する部分は事前に教科書にて内容を確認しておくこと。
<事後学習>
講義終了後にプログラミング等による演習にて、知識の定着を図ること。複数の対象に対する演習を行うことで、不明瞭な理解とならないようにし、疑問があれば質問すること。
課題がある際は提出期限に間に合うように取り組むこと。
注意点:
微積分、幾何変換、統計などの数学的基礎知識並びに、C言語等によるプログラムが組めることを前提とする。また、Webを閲覧しての自己学習を行う環境を要する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション 画像入出力 (プログラミング演習付き) |
画像処理の歴史と意義を理解できる。 量子化、標本化、走査などが理解できる。
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2週 |
画像生成モデル 画像の性質と撮影パラメータ |
色の理論、視覚心理について理解できる。 画像の性質を表す量の定義がわかる。
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3週 |
画素ごとの濃淡変換 (プログラミング等による演習) 領域に基づく濃淡変換(プログラミング等による演習) |
濃淡変換手法とそのプログラミングができる。 領域に基づく濃淡変換(プログラミングなどによる演習)
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4週 |
2次元フーリエ変換 周波数領域におけるフィルタリング(プログラミング等による演習) |
2次元フーリエ変換の概要が理解できる。 2次元フーリエ変換ができ、フィルタリングができる。
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5週 |
画像の復元と再構成 幾何学的変換 |
再構成アルゴリズムが理解できる。 アフィン変換が理解できる。
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6週 |
2値画像処理 領域処理 |
2値画像の処理、ベクトル化を理解できる。 領域分割処理が理解できる。
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7週 |
パターンと図形の検出 パターン処理(プログラミング等による演習) |
パターン検出の手法が理解できる。 ハフ変換を理解し、プログラミングができる。
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8週 |
総合演習(プログラミング等による演習) 理論の総合演習 |
学習した内容をまとめて、確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習レポート | | | | | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
専門的能力 | 30 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |