電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0009 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 ロボティクスコース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気基礎(下) コロナ社 、 および プリント
担当教員 本郷 哲

到達目標

電気エネルギーを取り扱うための必要な電気の基礎知識を習得することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
交流回路の計算複素数を用いて、インピーダンス、回路網の計算ができる。位相と振幅にわけて、ベクトル計算ができる。交流における位相と振幅の意味が理解できない。
三相交流三相交流とその様々な回路を理解し説明できる。三相交流の意味と位相の関係を理解できる。三相交流の意味がわからない。
非正弦交流回路非正弦交流や過渡的な電気に対する回路の応答が説明できる。周波数の意味を説明し、様々な波を扱う回路の名称を答えられる。周波数の意味がわからない。
電気エネルギー制御のための半導体素子電気制御を行うための回路と素子を説明できる。ダイオードとトランジスタを説明できる。半導体が何かわからない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育到達度目標  1 ロボティクスの体系的な知識と技術を身に付ける。
学習・教育到達度目標 2  機械・電気・電子・情報等の基盤技術を身に付ける。
学習・教育到達度目標 3 ロボティクスの視点に立った論理的かつ実践的思考力を身に付ける。

教育方法等

概要:
交流回路から複雑な波形の回路計算ができるようにするとともに、簡単な電子回路を用いて、整流、増幅、制御の基礎を学ぶ
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを用いて授業を行ったのち、回路網の計算演習、実際の回路について、与えられた回路製作か、自主課題の製作も行う。
注意点:
・本科目では、CBTにより成績評価を行う。CBTは原則として、教員の監督下で何度でも受験可能とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 交流回路の複素数表示 複素数表示について理解し、説明できる。
演習・自主課題の実施。
2週 記号法による交流回路の計算
複素数または記号法を用いて交流回路を計算できる。
演習・自主課題の実施。
3週 回路網の計算(1) 交流回路網の計算ができる。
演習・自主課題の実施。
4週 回路網の計算(2) 交流回路網の計算ができる。
演習・自主課題の実施。
5週 交流回路の計算演習 交流回路網の計算の演習。
演習・自主課題の実施。
6週 三相交流回路(1) 三相交流回路が理解できる。
演習・自主課題の実施。
7週 三相交流回路(2) 三相交流回路の計算ができる。
演習・自主課題の実施。
8週 三相交流電力 三相交流の電力について説明できる。
演習・自主課題の実施。
2ndQ
9週 回転磁界 回転磁界について説明できる。
演習・自主課題の実施。
10週 三相交流の計算演習 三相交流全体の演習。
演習・自主課題の実施。
11週 非正弦波交流(1) 矩形波、三角波などについてその現象を高調波を用いて説明できる。
演習・自主課題の実施。
12週 非正弦波交流(2) 矩形波、三角波などの電力の取り扱いについて説明できる。
演習・自主課題の実施。
13週 過渡現象 過渡的な電気の回路の応答について説明できる。
演習・自主課題の実施。
14週 微分回路と積分回路 微分回路、積分回路について説明できる。
演習・自主課題の実施。
15週 微分回路と積分回路の演習 微分回路、積分回路について、計算できる。
演習・自主課題の実施。
16週 総合演習 受動素子全体の総合演習。
演習・自主課題の実施。
後期
3rdQ
1週 半導体素子 半導体の性質について理解し、説明できる。
演習・自主課題の実施。
2週 ダイオードと整流回路 ダイオードを用いた整流を説明できる。
演習・自主課題の実施。
3週 トランジスタと増幅、スイッチング制御 トランジスタを用いた増幅とスイッチング制御について説明できる。
演習・自主課題の実施。
4週 ダイオード、トランジスタの規格 ダイオードやトランジスタの企画について読むことができる。
演習・自主課題の実施。
5週 ダイオード、トランジスタ回路の演習 ダイオード、トランジスタを用いた回路の動作を説明できる。
演習・自主課題の実施。
6週 電気回路総合演習 電気回路全般の説明ができる。
演習・自主課題の実施。
7週 オペアンプ回路(1) オペアンプの特性。
演習・自主課題の実施。
8週 オペアンプ回路(2) 反転増幅器。
演習・自主課題の実施。
4thQ
9週 オペアンプ回路(3) 非反転増幅器。
演習・自主課題の実施。
10週 オペアンプ回路(4) オペアンプの応用。
演習・自主課題の実施。
11週 電気回路を応用した自主作品の製作(1) アクティブスピーカーまたは、自主作品の製作。
演習・自主課題の実施。
12週 電気回路を応用した自主作品の製作(2) アクティブスピーカーまたは、自主作品の製作。
演習・自主課題の実施。
13週 電気回路を応用した自主作品の製作(3) アクティブスピーカーまたは、自主作品の製作。
演習・自主課題の実施。
14週 電気回路を応用した自主作品の製作(4) アクティブスピーカーまたは、自主作品の製作。
演習・自主課題の実施。
15週 製作レポートの作成 これまでの成果をまとめ、発表の準備ができる。
16週 成果発表 成果の発表・意見交換を行うことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3

評価割合

試験製作レポート発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力100000010
専門的能力6020000080
分野横断的能力001000010