ロボット力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 ロボット力学Ⅰ
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 ロボティクスコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Professional Engineer Library 機械力学 著者:本江哲行他 発行所:実教出版
担当教員 伊藤 昌彦

到達目標

(1)機械の動力学的問題に対しモデルを立てて、運動方程式を導出できること。
(2)導出した運動方程式から、固有振動数を計算できること。
(3)動的特性を説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実際の機械に対しモデルを立てて、運動方程式を導出できる機械の動力学的問題に対しモデルを立てて、運動方程式を導出できる機械の動力学的問題に対しモデルを立てて、運動方程式を導出できない
評価項目2実際の機械に対して導出した運動方程式から、固有振動数を計算できる導出した運動方程式から、固有振動数を計算できる導出した運動方程式から、固有振動数を計算できない
評価項目3実際の機械における動的特性を説明できる動的特性を説明できる動的特性を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は企業で実システムの振動解析を担当していた教員が、その経験を活かし、1自由度系ならびに2自由度系の時間および周波数応答、振動の応答倍率の低減 等について講義形式で授業を行うものである。
機械力学は、機械の運動あるいは動力学についての力学である。
授業の進め方・方法:
本講義では、動力学的問題のうち、主に振動を扱う。機械をモデル化して得られる1・2自由度系についてそれらの運動方程式・固有振動数の導出法、および、動的特性について学ぶ。また、演習によって実際の機械設計等に応用できる能力を身につける。
事前学習(予習):毎回の授業前までに、授業で行う内容と到達目標を考えて整理しておくこと
事後学習(復習):毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後の授業・演習へ活かす方法を考えること。課題にも取り組むこと。
注意点:
機械力学の主体は力学である。従って、物理・工業力学・数学をしっかりと身につけておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 自由度と運動方程式 自由度が異なる系の運動を理解できる。
2週 バネとダッシュポットの意味 弾性・粘性が機械に及ぼす影響を理解できる。
3週 一自由度不減衰系の自由振動 運動方程式・固有振動数を導出し,動的特性を理解できる。
4週 演習 上記の項目を用いた応用問題を解くことができる。
5週 一自由度減衰系の自由振動 運動方程式・固有振動数を導出できる。
6週 調和外力・変位による強制振動 運動方程式・固有振動数を導出できる。
7週 中間試験
8週 二自由度不減衰系の自由振動 運動方程式・固有振動数を導出し,動的特性を理解できる。
2ndQ
9週 二自由度減衰系の自由振動 運動方程式・固有振動数を導出し,動的特性を理解できる。
10週 演習 上記の項目を用いた応用問題を解くことができる。
11週 調和外力・変位による強制振動 運動方程式・固有振動数を導出し,動的特性を理解できる。
12週 弦の振動 運動方程式・固有振動数を導出できる。
13週 棒の縦振動 運動方程式・固有振動数を導出できる。
14週 棒の横振動 運動方程式・固有振動数を導出できる。
15週 演習 上記の項目を用いた応用問題を解くことができる。
16週 週 期末試験の返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学応力とひずみを説明できる。3
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。4
振動の種類および調和振動を説明できる。4
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4

評価割合

試験レポート課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801010000100
基礎的能力801010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000